Enterprise Postgresが、トランザクションログ格納先ディレクトリへのファイル書き出しエラーを出力し、シグナル6で処理中断する事象について

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Enterprise Postgresが以下のエラーを出力して、処理が中断しました。原因と対処方法を教えてください。
  • PANIC: could not write to file "pg_wal/xlogtemp.xxxx": No space left on device (*)
  • LOG: WAL writer process (PID xxxx) was terminated by signal 6: Aborted
(*)Enterprise Postgres 9.6以前は、「PANIC: could not write to file "pg_xlog/xlogtemp.xxxx": No space left on device」
[原因]
トランザクションログ格納先ディレクトリを配置したディスクの容量不足が原因です。
なお、archive_modeが有効な場合は(※1)、バックアップデータ格納先ディレクトリを配置したディスクの容量不足が原因で、トランザクションログ格納先ディレクトリを配置したディスクの容量が不足した可能性もあります。
  • トランザクションログは、バックアップデータ格納先ディレクトリにアーカイブできるまで削除されません。バックアップデータ格納先ディレクトリを配置したディスクの容量が不足していると、トランザクションログがアーカイブできないため、トランザクションログは削除されず、トランザクションログ格納先ディレクトリの容量不足が発生します。
  • バックアップデータ格納先ディレクトリを配置したディスクの容量が不足している場合は、以下のエラーがEnterprise Postgresのログに出力されます。
     could not write to file "/バックアップデータ格納先ディレクトリ/アーカイブログ格納先ディレクトリ/xxxxx(※2)": No space left on device

※1:archive_modeは、postgresql.confファイルのarchive_modeパラメータで指定します。WebAdminでインスタンスを作成した場合は、自動で有効になります。
※2:"/バックアップデータ格納先ディレクトリ/アーカイブログ格納先ディレクトリ"は、postgresql.confファイルのarchive_commandパラメータで指定します。

[対処方法]
トランザクションログ格納先ディレクトリを配置したディスクの空き領域を確保してください。
archive_modeが有効で、バックアップデータ格納先ディレクトリを配置したディスクの容量が不足している場合は、バックアップデータ格納先ディレクトリを配置したディスクの空き領域も確保してください。

詳細は以下のマニュアルを参照してください。
 FUJITSU Software Enterprise Postgres 12
  運用ガイド
   第7章 定期的な運用操作
    7.2 ディスクの使用量の監視と空き領域の確保
   第14章 異常時の対処
    14.7 バックアップデータ格納先の容量不足時の対処
    14.8 トランザクションログ格納先の容量不足時の対処

なお、上記以外の製品バージョン/レベルについては、該当するマニュアル箇所を参照してください。
製品・サービス区分 Enterprise Postgres
製品・サービス情報
プラットフォームSolaris,Linux
アンサー種別 運用/保守
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