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製品の省資源化・資源循環性向上

富士通グループのアプローチ

資源の枯渇や過度な採掘による自然破壊、国際的な資源価格の高騰・下落、レアメタルの供給不安など、社会や企業の持続可能性を脅かすリスクが高まる中、欧州政府も成長戦略の1つに「資源の効率化」を掲げ、「資源効率化イニシアティブ」を設立するなど、世界全体で資源効率化を重視する動きが高まっています。また、富士通グループが提供するICT製品においても、資源を効率良く使用していくことが重要と考えています。その実現に向けて、これまでも3R(Reduce・Reuse・Recycle)を意識した「3R設計」を推進し、省資源化に有効な技術を製品に展開してきました。製品の小型・軽量化、再生プラスチックの使用、部品点数削減、解体性・リサイクル性の向上などを通じて、資源効率向上による環境負荷低減を推進することはもとより、小型・軽量・省スペースなど、お客様にもメリットをもたらす優れた製品の提供を目指しています。

2018年度の実績・成果

第8期環境行動計画 目標項目 最終年度
(2018年度実績)
製品の省資源化・資源循環性向上を推進し、新製品の資源効率を15%以上向上する。(2014年度比) 25%向上

新規開発製品の資源効率向上を追求

従来、資源効率の向上を総合的・定量的に評価する仕組みがなく、資源効率に関する公的な指標も存在していなかったことから、2012年度に富士通グループ独自の「資源効率」を定義しました。
2018年度も、自社設計により新規開発する製品注1について、この指標を用いた評価を実施し、製品の部品点数削減、部品の小型・薄型・軽量化、高密度実装による小型化などの取り組みを推進しました。

(注1)資源効率がお客様仕様や規格に依存する製品は除きます。

資源効率向上25%を達成

主にパソコン、スマートフォン、基幹IAサーバ、POSテナント端末、携帯電話無線基地局装置などにおいて小型化、軽量化を推進した結果、第8期の資源効率向上目標15%に対して25%を達成することができました。

目標の達成に向けて

行動計画目標の達成に向けて、これまでの取り組みを継続していくとともに、軽量高剛性の新規材料開発や再生材の使用拡大にも取り組んでいきます。また、環境性能を広く訴求することで認知度向上を図り、拡販にもつなげていきます。

参考情報 資源効率の定義と算出式

資源効率の定義と算出式

2018年度の取り組み事例

小スペース化と省電力を両立した高機能レイヤー2/レイヤー3 スイッチ SR-S352TR1,SR-S752TR1

SR-S752TR1SR-S752TR1

SR-S352TR1、SR-S752TR1は、10Gインタフェースを標準搭載した52ポート(10G×4、1G×44、SFP/SFP+×4)のレイヤー2、レイヤー3ネットワークスイッチで、レイヤー2スイッチは省エネ法の区分Aに適合しています。
SR-S352TR1、SR-S752TR1は、最新の低消費電力、高機能スイッチASICを使うことで、従来は2つのスイッチASICが必要だった機能を1つのスイッチASICで実現し、その他多くの低消費電力部品を採用することにより、動作時の消費電力を45%削減(当社旧製品比)しています。
また、SFP/SFP+ポートを除く、全てのイーサネットポートにおいて、データを送受信していないアイドル時間(待機時)に、電力を低減する省電力イーサネット技術(EEE : Energy Efficient Ethernet)注2をサポートすることにより、待機時の消費電力を42%削減(当社旧製品比)しています。その他、省電力化のために周囲の温度状況に合わせて、冷却ファンの回転数を逐次的に制御する技術を装備しています。
さらに、当社旧製品は冗長電源が外付け構造(本体含め2U注3占有)となっていましたが、基板や部品構造を見直すことで高密度実装を実現し、19インチラックの1U注3筐体にホットスワップ可能な冗長電源を搭載可能とすることで製品の省スペース化を実現しました。冗長電源を搭載しながらも当社旧製品と比較し12%の重量増に押さえており軽量化に貢献、またプリント基板への電子部品の実装においても鉛フリーはんだを使用することで完全鉛フリーを実現しています。
さらに筐体内の冷却効率化や前面吸気/背面排気エアフローを採用することで、サーバと同じラック内に搭載した際に効率的な冷却を可能にすることで、搭載スペースを無駄にせずラック搭載が可能になり、省スペース化に貢献しています。

(注2)IEEE標準規格である、IEEE802.3azに対応。

(注3)1U = EIA規格の1ユニットサイズ(高さ44.45mm)。