GTM-MML4VXJ
Skip to main content

取り組み(事例)紹介

めっき・洗浄工程での水使用量の削減

新光電気工業株式会社では、水使用量の大きい事業部(工場)別に目標値を設定し、活動を推進しています。2017年度は、酸系廃水から循環水廃水への切り替えや、製造プロセス改善による不要工程の削減、めっき処理給水量削減(給水量を管理上限値から狙い値に見直し)などの施策により、水使用量を年間で42,840m3(10,000千円相当)削減することができました。2018年度は製造設備の⽔洗⽔におけるリサイクル化などを実施し、年間で約30,000m3(9,000千円相当)削減を目指しています。

製造プロセス見直し(工程改善)工程改善による水使用量削減活動(新光電気工業)の写真
製造プロセス見直し(工程改善)による水使用削減活動(新光電気工業)

[2018年8月掲載]

工場内廃水を回収水に転換利用

富士通コンポーネント株式会社では、タッチパネル製造ラインにおいて、スクライブ工程の洗浄廃水の再利用に取り組みました。これまで、洗浄用に使用した純水はすべて廃水になっていましたが、今回、富士通ファシリティーズ株式会社と協同し、洗浄廃水槽の定期的清掃、回収配管施工や純水品質の向上など様々な取り組みを実施しました。その結果、約18%を回収水として利用することに成功し、年間で12,000m3の水道使用量を削減することができました。

タッチパネルスクライブ工程における洗浄廃水の再利用による水使用削減活動(富士通コンポーネント技術開発センター)の写真タッチパネルスクライブ工程における洗浄廃水の再利用による水使用削減活動(富士通コンポーネント技術開発センター)

[2017年8月掲載]

エッチング装置での水使用量の削減

新光電気工業株式会社では各工場で様々な水削減施策に取り組んでいます。新井工場ではエッチング装置において、各洗浄槽における廃水の導電率を調査し、利用可能な廃水を回収、再利用することで年間7,387m3の水の使用量を削減することが出来ました。

エッチング装置での水使用量の削減の概要図

[2017年8月掲載]

グリーン自主研による生産廃水リサイクルへの取り組み

アルカリ乾電池の製造、販売を行うPT. FDK Indonesia (インドネシア)では、組立ラインで使用する水資源の有効利用に取り組んでいます。

同工場の組立ラインは他の生産ラインと異なり、バキュームポンプを使用するバキュームプロセスを有しています。そのプロセスには水冷システムが必要であるため、工業団地から供給される原水を使用していました。この水冷システムでは、1か月間に約1,080m3という大量の水を使用します(2015年7月~11月の平均値)。しかし、使用後の水を再利用することができておらず、ほぼ同量の廃水を排出していたため、水の使用コストも大きくなっていました。

この問題の解決に向けて、同工場ではグリーン自主研を通じてバキュームプロセスの水冷システムの改善に取り組みました。使用していなかった装置や設備を活用して、開放系サイクルを閉鎖系サイクルへと切り替えることで、水の再利用が可能になり、廃水の排出量はほぼゼロとなりました。水資源のムダを排除することができたほか、水に関するコストの大幅削減にもつながりました。

(注)自主研:
各事業部が自主的に改善を行った成果を発表する場(自主研究会)。

取り組みのステップ

  1. 冷却装置(ブリスター用フィルムのエリアで使用していたもの)と水タンク(カソード缶のエリアで使用していたもの)を設置
  2. 電源フィーダーを設置し、バキュームポンプに接続
  3. バキュームポンプの取水口を原水給水装置から冷却装置へと切り替え
  4. バキュームポンプの排水口を下水口から水タンクへと切り替え
  5. 水タンクの排出口を冷却装置の取水口に接続し、冷やした水をバキュームポンプの取水口に向けてポンプで送り出す
  6. 冷却装置の設定温度を22℃にセットする

主な効果

  1. 水使用量の節減(廃水排出量の削減)
    改善前:廃水の排出量は冷却システムの原水使用量とほぼ同じで約1,080m3/月
    改善後:廃水排出量はほぼゼロ
  2. 経済的効果
    改善前:1か月間の水使用コストは約16,357,191.8インドネシアルピア(1,160米ドル)
    改善後:本プロセスにおける水使用コストはほぼゼロ
    ただし、冷却装置稼働のための電力消費に水使用コスト削減分の約30%に
    相当するコストが新たに発生

水冷システムの改善による水使用量の削減

冷却装置に水を戻す導水管(青色部)

閉鎖系ループ循環

[2016年8月掲載]

オートマチックフィルター導入による水の削減

富士通長野工場では、プリント基板製造工程から排出される酸・アルカリ系の排ガスを「スクラバー」と呼ばれる排ガス処理設備を用いて水による噴霧洗浄処理を行っています。

噴霧水はスクラバー内部で循環しており、このため排ガス中の有機物や一般細菌によってスライム(細菌類)が繁殖し、汚染されています。従来はこれらを原因とするスクラバーの目詰まりによる処理能力低下を引き起こすことを防ぐため、多量の水を排水するとともに、新規に水を投入する必要がありました。

今回導入したオートマチックフィルターは全自動で循環水のスライムを除去することが可能となり大幅な水の使用量、排水量の削減を実現できました。

2014年12月から現在、1号機・2号機の運用が開始され、水の削減効果が出ています。今後は、3号機の導入によりさらなる水の削減を目指します。

スクラバー循環水洗浄装置

スクラバー循環水洗浄装置導入による水削減効果
内容 削減量
水の削減 3,460m3/年(注)

(注): 1号機・2号機の合計

[2015年7月掲載]

半導体工場における水資源の有効利用推進(2013年度)

半導体の製造において純水の使用は不可欠です。これまでは製造工程への影響を考慮し、製品の処理をしていない待機中設備でも純水を常に流し続けていたため、大量の水を消費していました。そこで、富士通セミコンダクターの会津若松工場および富士通セミコンダクターテクノロジの本社工場では、製造、設計技術、総務、施設管理などの部門を越えたチームを新たに編成し、純水の使用量の削減に向けて取り組みました。

水使用量を削減しても製造工程に影響が出ないよう、設備1台ごとに適切な流量の見極めを実施。流量計の無い設備はストップウォッチで時間を計測して流量を調整しました。その結果、2013年度には、投資を一切行うことなく年換算で212千m3の水使用量削減を達成しました。

製造設備の純水ブロー量調整作業

富士通オーストラリアにおける水使用量の削減(2012年度)

人が暮らす地球上の陸地の中で最も乾燥しているオーストラリアでは、気候変動によって厳しい干ばつが起こるなど、水の使用は持続的な社会を実現するうえでの重要な課題となっています。

ICT産業は、極度に水を使用することはないものの、水の効率的な使用に向けて取り組む必要があります。富士通オーストラリアで主に水を消費する施設はデータセンターであり、水の大半は冷却に使用されています。エネルギーと水の使用量は相関関係にあることから、データセンターのエネルギー効率向上を図ることで、水の消費量削減にもつながりました。また、敷地内で回収した雨水を用地や庭園の水まき、さらにはトイレの水洗やデータセンターの閉ループ冷却装置で再利用するなどの対策も講じています。

また、富士通オーストラリアのGaugeオフィスでは、汚水処理システムにより2012年度時点で、年間240万リットルの水を再利用しています。このほかにも、環境に配慮した機能を数多く備えており、オーストラリアの建築環境性能評価制度「グリーンスター」の最高基準である6つ星建築物として認証されています。