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生物多様性ってなあに?

私たちが受けている地球からの恵み

私たちは一人で生きていくことはできません。たった一つの地球にはいろいろな生き物が暮らしています。その地球上に私たち人間も暮らしています。私たちの暮らしは地球からの恵みに支えられています。では、これから私たちが受けている地球からの恵みについてみてみましょう。

あなたは何分間、息を止めていられますか?

私たちは呼吸をすることで生きていくことができます。酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出します。私たちがガソリン車に乗れば、排気ガスが排出されます。排気ガスのほとんどの成分は二酸化炭素です。このままでは大気中の酸素は少なくなってしまい、二酸化炭素が増大してしまいます。

でも地球上には二酸化炭素を吸って、酸素を吐き出してくれるものがあります。それは植物です。植物の葉っぱは空気中の二酸化炭素と根から吸い上げた水分を使って、太陽の光を浴びて、自分自身が成長するとともに、空気中に酸素を吐き出しています。これを光合成というんだよ。

ここで皆さん、口を閉じて鼻をつまんでどれくらい我慢できるか試してみてください。数分もしないうちに口を開いて呼吸を始めることでしょう。地球上にはいろいろな種類の植物が存在して、光合成を行い、私たちの呼吸に必要な酸素を供給してくれているのです。例えば、街路樹の根元や、道端に咲くタンポポも葉っぱをもった植物ですから、光合成を行い、私たちが生きていくのに必要な酸素を作ってくれています。タンポポが光合成を行っている様子は、以下を見てね。

さっきの食事で何を食べたか覚えているかな

さっきの食事で何を食べたか覚えているかな?パン、ご飯、牛乳、野菜、いろんなものを食べ物があるよね。パンは小麦という植物から作られます。ご飯はイネという植物から作られます。牛乳は牛の乳だよね。トマトやキュウリ・・・、私たちが食べるものはすべて自然からの恵みに支えられています。

みんなが使っているノート、本、何からできているかな。紙だよね。紙はどこからといえば、もちろん木からです。鉛筆は何からできているかな。木だよね。森林があるからこそ私たちはノートや鉛筆を使うことができます。

ビーフステーキは好きですか?

私たちが食べるビーフステーキは牛の肉です。牛が育つためには牧場とそこに生えるクローバー(シロツメクサ)が必要です。このクローバーが牛に食べつくされないように増えていくためには、花を咲かせ受粉することが必要です。クローバーが受粉するためには、虫に花粉を運んでもらう必要があります。このように地球上の生き物はつながりあって生きています。

七夕で何を祈りますか?

日本の一年の行事をみてみましょう。お正月には松と竹と梅でできた門松を立て、ワラで作ったしめ縄を飾ります。春には桜の木の下で、入学式。五月には鯉のぼりを上げ、七月の七夕には竹に願い事を書いたたんざくをつけます。中秋の名月のときには、ススキを飾り、お月見をします。紅葉のきれいな秋にはモミジ狩りにでかけます。冬至の日には柚子湯に入って健康を祈ります。このように私たちの普段の生活に入り込んでいる行事は、自然界とのつながりの上に成り立っています。

生物多様性ってなんだろう

私たちが地球から、生き物から受けている様々な恵みをみてきました。どの恵みも私たちの暮らしにとって大切なものです。その恵みの源となるものが生物多様性です。

目を閉じて絵を描いてみよう

ここで皆さん、目を閉じて創造力を働かせてみてください。今、皆さんの前に何も描かれていない真っ白なカンバスがあります。そのカンバスにまず山を描いてみてください。そして山に暮らす生き物を描いてみてください。クマを描く人もいるでしょうし、シカや杉林を描く人もいるでしょう。ご自分が思い浮かべる動植物を描いてみてください。描けましたでしょうか。つぎに山の前に里を描いてみてください。田畑があったり雑木林があったりするかもしれません。里で暮らす生き物も描いてみてください。カエルやトンボ、カブト虫、なんでも結構です。ご自分が思い浮かべる動植物を描いてみてください。

次は川です。そして川で暮らす生き物を描いてみてください。フナやシジミを描いた人もいるかと思います。つぎに前面に海を描いてみてください。そして海で暮らす生き物を描いてみてください。イルカやタコを描いた人もいるかと思います。最後に浜辺に3人の人を描いてみてください。親子の3人を描いた人もいるでしょう。友達3人を描いた人もいるでしょう どんな絵が描けましたか。

どんな絵が描けましたか

さあ、ここで皆さん目を開けてみてください。お疲れ様でした。今、皆さんに描いてもらった一枚の絵が生物多様性を表しています。生き物が暮らす環境を生態系といいますが、山、里、川、海、浜辺や干潟など生き物の暮らす環境がたくさんあることを生態系の多様性といいます。その生態系にはいろいろな生き物が暮らしています。これを種の多様性といいます。また、3人の人を描いてもらいましたが、3人の人の顔を同じ顔で描いた人はいないと思います。遺伝子の違いにより同じ人間でも一人ひとりの顔は異なります。これが生物多様性の遺伝子の多様性です。

整理してみましょう。生物多様性には3つの要素があります。

  • 生態系の多様性:森林、里山、河川、海などいろいろな自然があること
  • 種の多様性:微生物から動植物まで、いろいろな生物がいること
  • 遺伝子の多様性:同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより形や模様、生態などに多様な個性があること

生物多様性を守るために

生物多様性、わかったかな。でもこの生物多様性、私たちの生活が豊かになればなるほど、生き物の暮らす場所は狭められ、生き物の種類も減ってきています。生物多様性の豊かさが損なわれれば、そこから私たちが得ている恵みも受けられなくなる可能性があります。

さきほど、みなさんに描いてもらった心の中の一枚の絵。その絵に描かれたような景色がいつまでもみることができるように、私たちは今、何をしたらよいのか。何をしなければならないのか、是非考えてみてください。