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DXを成功させるための企業連携のカタチ:竹中工務店様インタビュー記事

株式会社竹中工務店様
DXを成功させるための企業連携のカタチ

2019-12-25 Wed

 
Chapter
  1. [00:09]EQ Houseとは
  2. [00:49]デジタルインターフェイス実現のイメージ
  3. [02:00]富士通とのチームビルディング
  4. [02:36]新しい価値の提供を実現

竹中工務店様による「EQ House」の取り組み

東京・六本木のショールーム「Mercedes me Tokyo(メルセデス ミー 東京)」の一角に建つ、外壁パネルの白さと菱形に開けられた多くの開口部が目を引く「EQ House(イーキュー ハウス)」は、竹中工務店様とメルセデス・ベンツ日本様のコラボレーションによって生まれた未来の家。

「EQ」とは、メルセデス・ベンツを擁するダイムラー社の電動モビリティを包括するブランドで、「EQ House」はリビングとモビリティの融合というコンセプトのもと、家と車がつながり人と車が一緒に過ごす家という、近未来のライフスタイルを発信する建築デザインからスタートしたものです。

富士通は、「EQ House」の企画当初から、人と家と車がつながるインターフェイスのデザイン発想の部分で協業し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるお手伝いをさせていただきました。このプロジェクトのマネジメントとデザインを担当された竹中工務店の花岡郁哉様と富士通の西山聡一が、今回の取り組みについて語ります。

IoTとAIで建物と人がつながる「EQ House」

「EQ House」の入口のガラスは人が近づくとすりガラス状から瞬時に透明に変わり、訪れる人を招き入れてくれます。外壁は1,200枚のパネルで構成され、多くの菱形の開口が設けられていますが、これは24時間365日の日射をシミュレーションした最適な形状とレイアウトで、昼間は家の中にいると、まるで木漏れ日の中にいるように感じられます。

花岡 郁哉 様
株式会社竹中工務店
東京本店 設計部 設計第2部門 設計4(アドバンスト デザイン)グループ長

「建築とIoTやAIなどの親和性が高まり、それらが一体化したデザインが求められる時代に、建築の姿はどうなるのか。私たちは、今回そのようなコンセプトを考えるだけではなく、人に体験していただくことが大切だと思い、プロジェクトを始めました」(花岡様)

実際に建てられたこの家では、スマートウォッチを通じて部屋の明るさや室内の温度に関する人の好みが伝えられ、家は人の好みを学習して調節します。人に寄り添って家も成長するデザインで、近未来の住まいを想像させる建物となっています。

そして未来のライフスタイルを支えるこの空間を実現させるためには、自分たちの知識や経験だけにとらわれることなく、「さまざまなクリエイティビティを発揮している専門家との連携」が必要だと花岡様は考え、コラボレーションの相手を探すことになりました。

未来の人と車と家のコミュニケーション方法を模索

「モビリティやリビングの情報を空間に浮かび上がらせることで、人と家、モビリティが一体になった未来を描きたいと思いました。そのインターフェイスを具現化するためのパートナーを探しました」(花岡様)

「EQ House」の中には車が入る「モビリティチューブ」があり、電気自動車をここで充電することができます。人が暮らすスペースとの接点にはガラスが張られていて、そのガラス面がインターフェイスとなり、人は車と家とコミュニケーションを図ることができるのです。

人が家に語りかけるとガラスに情報が浮かび上がるのですが、ここには「自分が持っているデバイスで見るのもひとつの方法ですが、空間に情報が溶け込んでいる方が良い」という花岡様の人と家との関係性に対する思考が反映されています。

そしてこのような技術を持っている専門家を探して訪ね歩き、花岡様が訪問した先の1つが「富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター」でした。

人の発想を自由にする富士通のインターフェイス

「富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター」では花岡様と西山が出会い、さまざまな意見交換を行いました。

西山 聡一
富士通株式会社
次世代営業本部 オファリング統括部 シニアマネージャー
MCPCシニアモバイルシステムコンサルタント

「富士通のデジタルワークショップは、参加者のアイデアを膨らませてまとめ、イノベーションを生むために開発したシステムです。これまでの10,000社におよぶ導入実績や、お客様との対話から生まれた、アイデアを生み出す約1,000枚のインスピレーションカードがあります」(西山)

「カードが空間に浮いて、それを手で動かしているツールがあって、人と情報がとても自然な形でつながっているように感じ、今回私たちが求めている感覚にとても近いと思いました」(花岡様)

専用スタジオの壁に映し出された多くのインスピレーションカードが揺れ動くさま、インタラクティブボードを利用した意見のやり取りを見て、人と情報をつなぐインターフェイスに関して、花岡様は「かなり専門的に研究されている」という印象も持たれたそうです。

「カードがふわふわ浮いて、思わず触れたくなるような演出や、アイデア発想を妨げない、使いやすいインターフェイスに関心を持っていただけました」(西山)

「ワークショップの空間は人の発想をできるだけ自由にする空間であるべきなのですが、デバイスに縛られる状態を作ってしまうとアイデアが出てこなくなります。富士通デジタル・トランスフォーメーション・センターにはデバイスがたくさんありながら、人の発想を柔らかくするインターフェイスがある、という印象を持ちました」(花岡様)

そしてスタジオの機能やワークショップだけではなく、人とデジタルの関係に対する富士通の考え方にも触れていただきました。

「人の感性をすごく大事にされている印象で、アイデアを出すためのノウハウも豊富にお持ちだと感じ、富士通と一緒にインターフェイスを検討したい、という気持ちが固まりました」(花岡様)

チームビルディングにより建物に新たな価値を生み出す

富士通の人とデジタルの関係に対するコンセプトに共感していただけたことは「EQ House」のデザイン演出につながります。

「西山さんにはきっかけづくりだけではなく、今回の協業全般に渡って、要所をおさえたマネジメントを行っていただきました。一貫したサポートで当初の目的が十分に達成できたと思います」(花岡様)

2019年3月にオープンした「EQ House」では、富士通デザインなどさまざまなメンバーによりチームビルディングが進められ、異業種のコラボレーションが行われています。

たとえば「未来の眠り」のイベントでは、ICTと車という枠を取り払い、寝具や食に関する企業がイベントを開催しました。家族向けや専門家向けのイベントが開催され、建物自体の魅力に楽しさが加わり、来場者には好評を得ているそうです。

「車を見に来る人、建築を見に来る人、そして美術館が近くにありますから外観に惹かれて来る人など、いろいろなきっかけで来場される人がいます。車を見に来た人が建築に興味を持ったり、その逆もあったりして、単なる建物や車のイベントではない相互作用が感じられます」(花岡様)

未来をデザインする発想でプログラムを提供

今回実現された「EQ House」 におけるデザインは、「住宅に限らず人を優しく見守ることが必要なすべての建物に適用できるので、今後共さらに発展させたい」と花岡様は考えています。

「新しいビジネスの創出には、ビジョン策定、コンセプト開発、ビジネス検証というステップが必要です。人に心地よい体験を中心に未来をデザインするHuman Centric Experience Designの発想をもとに、竹中工務店様の目的に合わせたプログラムを提供させていただきました」(西山)

この竹中工務店様と富士通の企業連携による取り組みは、新たな時代のコラボレーションの可能性を示すものと言えます。

「現在の私たちの仕事には、建築単体ではなくまちづくりを考えたり、逆に建物の一部のインテリアをデザインしたりと、仕事の範囲が従来のものとは違う時があります。デジタルとリアルな空間をセットでデザインする時代にもなり、これまで別々に軸足を置いて事業を進めていた会社同士が、さらなるコラボレーションを進める時代になるのではないでしょうか」(花岡様)

「日本オリジナルのイノベーションのやり方があります。みなさんと一緒に、日本の企業でイノベーションが起こせるチームを作っていきたいと考えています」(西山)

これからも「富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター」はお客様と一緒に歩み、DX時代におけるデジタル革新の実現をサポートしていきます。

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