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ものづくり革新: インタビュー記事

工場IoTのネットワーク環境を考える
~セキュアなスマートファクトリーを目指して~

ものづくり革新

2018-10-15 Mon

 
Chapter
  1. [00:45]工場のネットワーク化の課題
  2. [01:10]工場IoTのネットワーク環境を考えるワークショップ
  3. [02:04]お客さまの声 -株式会社アマダ様-

ものづくりの現場では、生産性や品質の向上などを目的として、IoTを活用して工場の機器と情報、人がセキュアにつながるスマートファクトリーの実現を目指す取り組みが活性化しています。

しかし、ここ数年で工場の制御系システムを狙うマルウェアなどが確認され、実際に生産現場で大きな被害も起きており、工場内機器へのウイルス感染や、障害による生産設備の停止リスクに適切に対処することが求められています。

工場IoTの活用にはネットワークの効率的な環境構築とセキュリティ対策が必要です。ネットワークの専門SEとして数多くのお客様の工場を担当してきた松岡誠司が、セキュアなスマートファクトリー実現のために、まず取り組まなければならないことを説明します。

工場の現状を把握することから始める取り組み

スマートファクトリーとは、生産性や品質の向上、生産コストの削減、現場作業員の見守り、働き方改革、全自動化や省力化、仕様変更への柔軟な対応といった、生産現場の全体最適化を目的として、工場のデータを収集・分析・利活用できるように、モノとモノ、モノと人、人と人とがシームレスなネットワークで接続されている工場です。

「スマートファクトリーでは、工場内生産設備のシステムと、企業の基幹システムおよび外部のクラウドサービスとがセキュアに連携されていなくてはなりません」(松岡)

松岡 誠司
富士通株式会社
ネットワークサービス事業本部
IoTビジネス事業部 インテグレーション部 部長

そして連携においては、「生産設備のネットワークは、情報システム部門が管理している一般的なオフィスとは異なる特殊な要件が多く存在するため、適切なネットワーク環境の構築には課題があります」と問題点を指摘します。

工場のネットワーク化の課題には、つながる生産設備の特性と現場環境の二つが挙げられます。

〈生産設備の課題(例)〉

  • そもそも生産設備が外部接続を前提としていない
  • OSを新しくすると生産設備が動かないため、サポート切れのパソコンを利用している
  • アンチウイルスソフトウェアがインストールできない
  • 通信プロトコルやフローの整理が難しい

〈現場の課題(例)〉

  • USBメモリを頻繁に利用し、適切に管理されていない
  • 設備メンテナンス業者など、多くの人員が出入りする
  • 生産ラインのレイアウト変更で、非効率な配線設備になる
  • ネットワーク機器がホコリ、水、油や振動にさらされる

実際に、「設備から情報を取得して生産効率につなげたいが、どうやって情報を取得してどこに集めればよいのか分からない」、「現場で使うUSBメモリや設備メンテナンスのPCのセキュリティと言ってもすぐには対策できない」という現場の部門からの声も多く聞かれます。

「工場設備のネットワーク構築には、以上のような課題を把握し、あるべき姿を描き出したうえで環境整備の検討を進める必要があるのです」(松岡)

加えて、今まで閉ざされていた生産設備のネットワークと、工場の外の情報系ネットワークを単純につなげてしまうと、セキュリティが比較的弱い工場が標的型攻撃の対象となり、いきなり危険にさらされてしまいます。

「現場の状況を十分に理解し、工場IoTでやりたいことを適切かつ安全なネットワーク環境で実現するためには、企業の情報システム部門だけではなく、生産現場の方々を交えた議論が必要です。そのためにも私たちICTの専門家が入り、次世代工場に向けたネットワークインフラの計画を一緒に考えていくのです」(松岡)

状況を知り、実機で体感し、課題解決に向かうワークショップ

専門家としての視点や最新事例をご紹介しながら、インフラ整備のお手伝いをするため、「工場IoTのネットワーク環境を考える」ワークショップを実施しています。

本ワークショップは、「工場インフラ整備の必要性は感じているが、やるべきことや進め方が分からない」、「サイバー攻撃や持ち込み端末によるウイルス感染で生産ラインが停止するニュースを聞き不安を覚えている」、「工場インフラを整備していくためのガイドラインやルールを策定する必要がある」といった悩みや要望を持つお客様を対象としています。

プログラムは大きく三つのパートに分かれ、まずは工場のネットワークとセキュリティに詳しい経験豊富な専門家が、業界の最新動向や事例などをご紹介します。

そして工場製造ラインと工場事務所をネットワークでつないだ構成を再現した「ものづくりネットワークラボ」において、セキュアなスマートファクトリーを具体的にイメージするためのデモンストレーションや検証を行います。

ものづくりネットワークラボでは、生産設備の稼動状況をライン管理者が遠隔で把握する仕組みが必要な場合、どのようなネットワークを構築するべきか、具体的な構成や仕組みを体感することができます。

次に、富士通独自のインタラクティブボードを利用した、アイデアや直感を共有しやすいワークショップを行い、工場のありたい姿を考えたうえで、現状の課題を「ものづくり」と「情報システム」に分けて浮き彫りにしていきます。

「お客様の業務的な視点と私たちの持つICTの視点を掛け合わせて工場のありたい姿を描き、ロードマップを作成し、何から取り組めばよいのかを具体的に計画します」(松岡)

「工場インフラの検討を進めるためには、現場で日々業務を行われている方々の意見が非常に重要になるため、このワークショップには、工場を保有するお客様の情報システム部門だけではなく、是非、現場を知る生産技術部門の方々にも一緒にご参加いただきたいと思います」(松岡)

具体的なイメージを共有し、スマートファクトリー実現に向けた歩みを進める

実際にデジタル・トランスフォーメーション・センターを利用された株式会社アマダの武藤成則様は、「工場のネットワーク環境やセキュリティの取り組みを進めるうえで、富士通の専門家と議論できることは非常に効果的でした」と、ディスカッションの効果を実感されています。

武藤 成則 様
株式会社アマダ
新システム構築プロジェクト サブリーダー

株式会社アマダ様は、静岡県富士宮市の富士宮事業所において、広大な工場全体をIoTでつなげ、ものづくりの流れを整流化する新システム構築プロジェクトを推進し、現在は工場ネットワークのグランドデザインまで行っています。

「ネットワークに関わる複数部署の担当者で、構成や実装方法について具体的にイメージを共有することができました」と、ものづくりネットワークラボでの実機体験が有効であったと率直な感想を頂きました。

「工場IoTのネットワーク環境を構築しスマートファクトリーを実現するためには、課題を改善していくだけではなく、あるべき姿を見据えたネットワークの検討が必要です」(松岡)

富士通は、現状の確認から構築、運用と、お客様のスマートファクトリー実現を強力にサポートいたします。ぜひ「工場IoTのネットワーク環境を考える」ワークショップにご参加ください。

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