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共創事例:味の素株式会社様インタビュー記事

味の素株式会社様による、
新たな価値創出のための共創活動

共創事例

2018-07-09 Mon

 
Chapter
  1. [01:03]共創パートナーとして、富士通を選定した理由とは?
  2. [02:18]ワークショップに取り組む上での課題とは?
  3. [02:46]今後の展望について

ビジネスパートナーとの共創を進めるための新拠点開設

2018年6月、味の素株式会社様は、ビジネスパートナーと技術を融合させ、新しい価値や事業の共創を目指すための拠点「クライアント・イノベーション・センター(CIC)注1」を川崎事業所(神奈川県川崎市)に開設しました。

科学技術の急速な発展やグローバル競争の激化、顧客ニーズの多様化に直面し、企業には新たな価値の創出につながる研究開発力がさらに求められる時代です。味の素様は、従来から自社での研究開発に加えて、他社の技術や知見を採り入れ、社会的な課題解決に向けた取り組みを進めています。

味の素様初のオープン&イノベーションの推進拠点であるCIC。1200m2以上もの敷地に建つ。

今回、富士通は、味の素様の新たな共創活動に向け、参加者の力を引き出してアイデアを生み出すためのワークショップの企画や運営などについてお手伝いをさせていただきました。

味の素株式会社バイオ・ファイン研究所の次長兼価値共創グループ長・宮地保好様、価値共創グループ主席研究員・野中源様、価値共創グループ・倉本昌幸様にお話を伺いました。

味の素様の新価値・新事業共創の取り組み

味の素様は1909年に世界初のうま味調味料「味の素®」を事業化して以来、アミノ酸を起点とした研究開発に取り組まれ、近年では企業や大学、各種研究所とのオープン&リンクイノベーションにより再生医療培地や発酵ナチュラルフレーバーなどの新事業領域にも進出しています。

宮地 保好 様
味の素株式会社 バイオ・ファイン研究所 次長 兼 価値共創グループ長
博士(工学)

「これまで培ってきた先端バイオ・ファイン技術と、そこから生まれたおいしさ設計技術を用い、新しい価値、新しい事業の創出に取り組んでいます。我々の強みとビジネスパートナー様の強みを融合させることにより、単独ではできない大きなブレイクスルーが達成できると考えています」

味の素様の共創活動を、プロジェクトリーダーの宮地様はこう語り、CIC新設について次のように続けました。

「事業創出をさらに加速させるために、当社初のオープン&リンクイノベーション推進拠点となるCICを新設しました。ここは、味の素に共感し、体感していただくことに加え、知恵を合わせると『何かが生まれそう』と感じていただける新たな価値の創造を行う場所です」

味の素様の川崎事業所には1,000人もの研究者が在籍されています。宮地様は、それが川崎事業所を立地に選んだ理由だと言います。

「多様な研究者が多く集まっているこの場所に共に考える施設を作ったことは、研究開発のパートナーとなるクライアント様との交流を円滑に進めるためにも非常に便利なのです」

お客様とのコミュニケーションにデジタルワークショップを利用

今回、味の素様と富士通の共創が始まった経緯を、倉本様は次のように振り返ります。

倉本 昌幸 様
味の素株式会社 バイオ・ファイン研究所 価値共創グループ
MBA(経営学修士)

「クライアント様との共創を目的としたCIC設立を考えたときに、どのようにコミュニケーションを取っていくかが重要だと考えました。そこで、共創に取り組まれている富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター(DTC)を見学したのです」

味の素様には、「IoTで未来を描くワークショップ」などに参加いただきました。野中様には「共創を目的とした新しいツールがどのように活用されているか知りたい」という目的があったとしながら、そこには別の新たな気づきが見つかったと言います。

野中 源 様
味の素株式会社 バイオ・ファイン研究所 価値共創グループ 主席研究員
博士(農学)

「DTCに行くまでは、お客様とのより効果的なディスカッションの方法を模索中でした。実際に見学して体験したところ、あらかじめテーマを設定してプログラムの構成を作り、その道の専門家が参加して共創アイデアを出し合うやり方を見て、これだ!と気づきました」

そのためにはファシリテーター育成やプログラム設計が重要だと続けます。

「新しい価値の創造のためには単にツールを導入すればよいのではなく、プログラムの内容、ファシリテーションの仕方や空間設計にいたるまで、アイデア出しをするためのさまざまな工夫が必要だと感じました。それは私たちが目指すお客様との共創にも通じるものでした」

デジタルとアナログがほどよく組み合わされた点を評価

今回、パートナーとして富士通を選んだ理由を倉本様に伺いました。

「他社も含めて調査しましたが、DTCではデジタルとアナログがバランス良く組み合わされていた点がよかったです。特にインスピレーションカードを使ってアイデアを発散し、付せんをスキャンしてコメントを表示するなど、デジタルツールを使ったアイデア出しのプロセスが、我々の考える共創活動にぴったりフィットしました」

一方で、CICの専任スタッフにはワークショップの運営経験者がいませんでした。導入を決めた後にも課題は多くあったと倉本様は続けます。

「ゼロからのスタートでしたので、最初はすごく不安でした。運営に必要なプログラム設計やファシリテーター育成の問題に直面したのです」

プログラム設計については「お互いに意見を出し合いながら進められたことが良かった」と野中様は語ります。

「富士通さんとアイデアを出し合いながら共創しましたので、より良いプログラム作りができたと感じています。富士通さんのデザイナーとディスカッションしながら、効果的なアイデアの引き出し方も教えてもらいました」

ファシリテーターの育成は短期間で解決されるものではありませんが、ワークショップのプレ開催を経て、プログラム設計を重視することで克服できたそうです。

DTCで実施したワークショッププレ開催の様子。

「最初はスタッフ個々のファシリテーション能力を向上させることが重要だと考えていましたが、プログラムをきちんと設計することで、期待される成果により近づけられると実感しました」

そして倉本様は手法とプログラム設計の大切さを強調します。

「理想の未来像を描いて、そこに向かって現実的な答えに落とし込んでいくデザインアプローチの手法は効果的でした。また、主催する側の舞台裏を紹介してもらったこともすごく参考になりました。プログラムを設計しておくことで、担当ファシリテーターによる差もカバーでき、自信を持つことができました」

共創を続け、より魅力的な施設にしたい

CICの建物デザインのコンセプトはニューロン(神経細胞)で、クライアントとつながっていくというオープンイノベーションに対する想いが込められているそうです。今後の抱負と展望を伺いました。

「お客様にとって魅力的な施設にしたいと考えています。ワークショップもその大切な要素のひとつとして、我々がファシリテーションをしながら、何かが生まれるような場所にしていきたいです」(野中様)

「多くの人が集まって、自分ならCICをどう使うかを考える場所になって欲しいです。富士通さんは、共創活動という領域の先駆者だと考えているので、一緒に活動の輪を広げていければ良いと考えています」(倉本様)

「新しい価値の創造には、さまざまな人・技術・知恵が合わさり、コミュニケーションを深めていくことが大切です。新しいイノベーションを起こすため、今後も富士通さんと共創できたら素晴らしいと思っています」(宮地様)

富士通は、お客様が目指す未来を実現するために共に考え、共に歩んでいきたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度、富士通デジタル・トランスフォーメーション・センターにご相談ください。

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