GTM-MML4VXJ
Skip to main content

事例紹介 田辺三菱製薬株式会社 様

製造 人事・総務・経理

自己を見直す意識改革で業務効率化を加速 間接業務の全社最適化へ大きな足がかりに

この事例紹介記事をPDFでダウンロード (724 KB)

医薬品の開発・販売事業を展開する田辺三菱製薬様では、各種の支払いや経費精算などを担う会計グループの業務改革にフィールド・イノベーションを導入。現場観察などによる徹底的な事実可視化を行うことで、会計グループの意識改革が大きく進み、目に見える成果を上げることができました。

【 課題と効果 】
  • 属人化しがちな体質を改善し、確実に業務を継続できる環境を構築
  • 本社・関連企業に、最適な間接業務サービスを提供すること
→
  • 可視化で根本要因を追求し、「他責」ではなく「自責」の意識で自ら業務改善に取り組む職場風土を醸成
  • 意識改革の効果を拡大し、部門全体の業務改革を促進

会計業務の安定継承を目指し改革に着手

田辺三菱製薬株式会社 理事 ビジネスエキスパートセンター長 木之下 敦彦氏の写真

田辺三菱製薬株式会社
理事
ビジネスエキスパートセンター長
木之下 敦彦氏

「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」という企業理念の下、医薬品の開発・販売事業を展開する田辺三菱製薬。その中で、グループ全社の経理・財務、総務、採用、人材育成などのサービスを提供しているのがビジネスエキスパートセンターと呼ばれる部門だ。
今回、同センターでは、各種の支払いや経費精算などを担う会計グループの業務改革に着手。センター長の木之下 敦彦氏は、「高齢化が進むにしたがって、当社でもベテラン社員がどんどん定年を迎えています。今後も事業を継続していくために、現状の業務プロセスを見直し、標準化・効率化を進めることが急務でした」と説明する。

会計データの修正が発生する原因を徹底的に追求

同社では合併を経たこともあり、支払処理の手順や判断が担当者によって異なっていた。同社の松本 実氏は「もちろん、最終的な会計処理は同じ結果に収まります。しかし、人によってやり方が違うと社員が混乱しますので、会計グループとしての標準化が必要と常々感じていました」と振り返る。
こうした点を解消すべく導入されたのが、富士通のフィールド・イノベーションだ。「自分達自身が納得しながら進めていく手法がコンサルとは違いますし、確実に成果が出せると感じました。外部の客観的な目で業務を見てもらうことで、改善がよりスピーディーに進むことを期待しました」と木之下氏は語る。

田辺三菱製薬株式会社 ビジネスエキスパートセンター 会計グループ グループマネジャー 松本 実氏の写真

田辺三菱製薬株式会社
ビジネスエキスパートセンター
会計グループ
グループマネジャー
松本 実氏

プロジェクトを担当したフィールド・イノベータ(以下、FIer)は、早速インタビューやデータ分析、現場観察などによる事実可視化に着手。その結果、会計データ修正作業に多くの工数を要しており、約54%が申請部門での入力ミスに起因していることが判明。また、事前の仮説通り、会計グループ内での承認作業が共通化・標準化できていない点も、効率化の阻害要因になっていることが浮かび上がってきた。

吉富薬品株式会社 企画管理部 中村 泰崇氏の写真

吉富薬品株式会社
企画管理部
中村 泰崇氏

これらの可視化結果を踏まえて、課題の整理と改善施策の立案に向けたワークショップを実施。当時の改革メンバーであり、現在はグループの一社である吉富薬品に籍を置く中村 泰崇氏は「メンバーは各々が一本部や一社等の単位で伝票審査を担当していて、それぞれの部門の特性に合わせて業務を進めてきました。その方法を標準化するために、全員が本音で議論を重ねて納得できる施策をまとめました」と語る。
その結果定められた改善テーマは、「申請部門の入力ミス防止」「会計グループの指示ミス撲滅」「会計グループのチェック作業標準化」の3点。特に申請部門の入力ミス防止については、「修正件数45%削減」という具体的なKGI(到達目標)も掲げられた。

会計データ修正の理由

会計グループでは毎月会計データの修正に多くの工数を費やしていたが、その原因の半分以上が、申請部門の入力ミスであった。

3つの課題に取り組み修正件数を1/2に削減

まず「申請部門の入力ミス防止」については、社員が入力を間違えずに行えるようシステムの改良を実施。表示するガイダンスの内容も、利用している社員の声を基に適宜見直しを実施している。
また、「会計グループの指示ミス撲滅」については、様々な会計処理の入力見本を新たに作成し社員に公開。「社員に入力見本を見てもらえば相互理解も進みますし、問い合わせにも的確に回答できます。入力見本の内容は、問い合わせ内容を反映して改善を繰り返しています」と中村氏は語る。
最後の「会計グループのチェック作業標準化」では、業務フローそのものを見直した。松本氏は「伝票に記載されている項目の中には、マーケティングに関する項目等、会計グループ側では正誤の判断がつかないものがあります。そのチェックを先に現場部門側で済ませてもらい、処理の迅速化と効率化を図りました」と説明する。
また、会計グループ内で情報を共有し、処理方法を統一。その効果は非常に大きく、修正件数は従来の約50%と、設定したKGI以上の成果を上げた。現場の社員からも、迷わず手続きができるようになったと、歓迎の声が寄せられている。

こうした活動を通して、会計グループの意識改革は大きく進んだ。以前は前例主義に陥りがちな面もあったが、さまざまな業務の問題点を「なぜなぜ」で徹底的に追求する中で、課題の本質を明らかにし自ら改善に挑もうとする意識が生まれてきたのだ。
木之下氏は「他責から自責、つまり『社員が間違うのは、自分たちの業務に何か改善すべき点があるからではないか』という発想をメンバーが持つようになりました。これは、今回の活動の非常に大きな成果と感じています。しかも、この意識改革に至るまでの時間が、想像以上に早かった。これもFIerの支援のおかげと感謝しています。徹底した業務観察など、客観的な事実に基づいているからこそ、メンバーも納得して活動を進められたのでしょう」と満足げに語る。

大幅に減少した修正作業

申請部門の入力ミス防止策を展開したことで、修正比率は11.4%→5.8%と半減。目に見える成果が得られたことで、改善に取り組むメンバーの意識も大きく変わった。

活動の成果を他のグループへも拡大

今回の活動に参加した松本氏、中村氏も、「現状の業務を効率化し、新しいことに挑戦しようという意識が高まったことは大きな変化。この機運をさらなるサービス向上につなげていきたい」(松本氏)、「成果が数値で現れるのは嬉しいこと。今後に向けたモチベーション向上にもつながりましたね。FIerから学んだ様々な改善手法も、大いに参考になりました」と語る。

さらに同社では、この活動をビジネスエキスパートセンター全体に広げるべく、新たな取り組みを展開中だ。木之下氏は「今回の成果や活動プロセスについては、経営トップから高く評価されました。当社では常に改善・改革活動では『ブライトスポット』、つまり小さな成功例を積み重ねていくことが重要だと意識づけをしています。今回の取り組みはまさにこのブライトスポットそのもの。実際に、同様の課題を抱えていた給与・厚生グループでもフィールド・イノベーションを導入し、成果を上げています。全社的な業務改革に向けた環境整備ができたので、より一層サービスの向上を図っていきたい」と抱負を語った。

お客様概要プロフィール

田辺三菱製薬株式会社 様

本社:大阪市中央区道修町3-2-10
設立:1933年12月15日
資本金:500億円
URL:http://www.mt-pharma.co.jp/Open a new window
2007年10月1日に田辺製薬と三菱ウェルファーマが合併し発足。医療用医薬品を中心とする医薬品の製造・販売、ヘルスケア製品・化成品・医薬品原末等の製造・販売

FIer

今回のプロジェクトを通して

左から、野島 誠司、石丸 清三属人的に、淡々と作業を進めていた会計グループメンバーが、ワークショップ終了後、「初めて自分の考えを聞いてもらえた」「これならできる」と声を上げ始めた時、「この組織は変わる」という手ごたえを感じました。
自ら改革に挑もうとする意識を持った会計グループメンバーは、全員が本音で、議論を重ね、メンバー自らが納得できる施策をまとめ、それをきちんと実行し、KGIを達成できたことを、たいへん嬉しく思います。
この活動が1部門を越え、会社全体に広がってゆき、お客様の長期的な目標達成に繋がることを期待しております。

【導入事例(PDF版)】

この事例紹介記事をPDFでダウンロード (724 KB)

[2016年10月 公開]

フィールド・イノベーション事例をお探しですか?

  業種で探す 業務で探す 一覧から探す

お問い合わせはこちら

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)