Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編 V13.3.0 - Microsoft(R) Windows(R) -
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 運用> 2.1 運用環境を整える> 2.1.5 構成情報ツリーを作成する

2.1.5.1 Active Directoryから情報を取り込む

Active Directoryサーバから構成情報(CTグループ情報、CT情報、ユーザグループ情報、ユーザ情報)を取り込んで、Systemwalker Desktop Keeperの構成情報ツリーを作成する方法を説明します。

Systemwalker Desktop KeeperがActive Directoryサーバから構成情報を取り込めるのは、Windows(R) 2000 Server、Windows Server(R) 2003、Windows Server(R) 2008でのActive Directory構築環境がネイティブモードの場合だけです。(ネイティブモードとは、Windows(R) 2000 Server以降で構築されるActive Directoryの標準動作モードです。)Windows NT(R) Serverで構築されるNT互換モードには対応しません。

構成情報を取り込めるActive Directoryサーバは、1サーバ(1ドメイン)だけです。Active Directory側でドメインの信頼関係を設定していてもその情報は取り込まず、Systemwalker Desktop Keeperが直接連携するサーバだけのデータを取り込みます。

Active Directoryサーバから構成情報を取り込むためには、連携対象のクライアントにSystemwalker Desktop KeeperのCTがインストールされている必要があります。また、サーバ設定ツールで、以下の情報が設定されている必要があります。

構成情報の取り込み方法には、用途によって以下の2種類があります。

Active Directoryサーバの組織情報をもとに、ドメイングループ配下にグループが自動作成されるため、管理コンソールでCTグループツリーやユーザグループツリーを作成する必要はありません。
ただし、Active Directory連携時でも、Localグループ配下にはグループを作成できます。LocalグループはActive Directoryとは連携しないので、配下の情報は、Active Directory連携を行っても変更されることはありません。Localグループ配下には、以下を登録できます。

Active Directoryサーバから構成情報を取り込む運用中に、Active Directory側でOU、ユーザ、コンピュータを削除すると、連携動作の実施後にはSystemwalker Desktop Keeper側の対応するグループ(CTグループ/ユーザグループ)、ユーザ情報も無条件に削除されます。また、CTは、ルート直下のLocalグループ配下に配置されます。

3階層のシステム構成の場合、統合管理サーバでActive Directory連携を実行したときは、各管理サーバでもActive Directory連携が実行されます。
また、3階層のシステム構成では、Active Directory連携時のユーザポリシーの管理方法は、統合管理サーバでの一元管理です。

Citrix Presentation Serverクライアントでの操作ログを効率よく検索するために

Citrix Presentation Server(TM)と連携して運用する場合、Citrix Presentation Serverを複数設置している環境にCitrix Presentation Serverクライアントからログオンするとき、Citrix Presentation Serverクライアントによって負荷分散されます。このため、どのCitrix Presentation Serverに接続されるか分かりません。したがって、操作ログを参照したり、検索したりする場合、すべてのCitrix Presentation Serverで採取されたログを参照しなければなりません。
検索を効率よく行うために、複数のCitrix Presentation Serverを、1つのCTグループとしてまとめ、そのグループ配下だけを検索すればよいように設定することを推奨します。
そのためには、Active Directoryに組織構造(OU)情報として、Citrix Presentation Serverを登録してください。


 

■サーバ設定ツールを使用する

サーバ設定ツールを使用した取り込み手順を、以下に説明します。

Active Directoryサーバから取り込むユーザ情報の中に、以下の情報が含まれている場合、そのユーザ情報は取り込みません。

  1. [設定]メニューの[Active Directory連携実施]を選択します。
    →連携を実行する確認画面が表示されます。

  2. Active Directory連携を実行する場合は、[はい]ボタンをクリックします。
    →実行中を示す画面が表示されます。

  3. Active Directory連携が正常に終了した場合は、以下の画面が表示されます。

  4. [OK]ボタンをクリックします。

     

構成情報ツリーの表示

構成情報の取り込み直後は、管理コンソールを起動すると、以下のように構成情報ツリーが表示されます。

Localグループ配下に表示されているクライアント(CT)をActive Directoryサーバに登録した後、Systemwalker Desktop KeeperでActive Directory連携情報を更新すると、登録されたクライアント(CT)はグループ配下に移動します。

クライアント(CT)が新規に追加された場合も、まずLocalグループ配下に表示されます。このクライアント(CT)がActive Directoryサーバに登録された後、Systemwalker Desktop KeeperでActive Directory連携情報を更新すると、クライアント(CT)は、Localグループからクライアント(CT)が所属しているグループ配下へ移動します。

 

クライアント(CT)でのログイン先と適用されるポリシー

Active Directoryサーバから構成情報を取り込む運用では、ユーザが自動的に作成されるため、ユーザポリシーも使用します。
初回のActive Directory連携直後は、作成されたユーザのユーザポリシーには、端末初期設定の値が設定されます。ユーザポリシーは、必要に応じて変更できます。
2回目以降のActive Directory連携を行った直後は、新規に追加されたユーザのユーザポリシーには、所属するユーザグループ(OU)のグループポリシーが設定されます。

クライアント(CT)から、localにログインするか、連携しているドメインにログインするかによって、適用されるポリシーが異なります。クライアント(CT)でのログイン先と適用されるポリシーについて、説明します。

以下の環境で運用されているとします。

Active Directory連携を実施すると、Systemwalker Desktop Keeperの管理コンソールには、以下のように表示されます。

■Active Directory連携コマンドを使用する

Active Directory連携コマンドを使用した取り込み手順を、以下に説明します。

コマンド実行前に“Active Directory連携組織単位対象リスト”を設定しておくと、連携対象とする組織を限定して取り込むことができます。本リストは、指定された場所に格納します(コマンドのオプションに指定する必要はありません)。

Active Directory連携コマンドの詳細は、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“DTKADCON.EXE(Active Directoryとの連携)”を参照してください。

  1. 管理サーバに、ローカルPCのAdministratorsグループ、またはDomain Adminsグループに所属するユーザIDでログオンします。
  2. タスクスケジューラを起動し、以下を登録します。
  3. タスクスケジューラが正常動作するか確認します。

コマンド実行による、管理コンソールでの構成情報ツリーの遷移は、“サーバ設定ツールを使用する”の“構成情報ツリーの表示”と同じです。

 


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2005 - 2008 FUJITSU LIMITED