Systemwalker Centric Manager NAT適用ガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 概要

1.2 NATを用いた構成

NATを用いた構成について説明します。

NATには隠ぺいされるIPアドレスと、変換されたIPアドレスが静的に対応付けられる静的変換と、隠ぺいされるIPアドレスに対して、動的に変換されたIPアドレスを対応付ける動的変換があります。

Systemwalker Centric Managerでは、1:1静的アドレス変換機能だけを適用の対象とします。

1:1静的アドレス変換では、NATにより隠ぺいされるIPアドレスと、アドレス変換機能によって変換されたIPアドレスは、1:1で静的に対応づけられます。

Systemwalker Centric Managerでは、以下のNATを用いた構成を基本として、運用管理を行うことができます。

以降、本書では以下に示すNAT構成をもとに説明します。

■NAT構成1(NAT環境のアドレスが隠ぺいされる場合のアドレス変換)

IPアドレス1をもつ運用管理サーバと、NAT環境にIPアドレス2をもつ業務サーバがある構成で、NATルータのアドレス変換機能によって、NAT環境の業務サーバのIPアドレス2が、運用管理サーバ側から隠ぺいされ、運用管理サーバから業務サーバはアドレス変換機能により変換されたIPアドレス2'として見えます。

NAT環境にある業務サーバ、クライアントから運用管理サーバのIPアドレス1は隠ぺいされず、業務サーバから、運用管理サーバはIPアドレス1として見えます。

NAT構成2(NAT環境と、運用管理サーバのアドレスが隠ぺいされる場合のアドレス変換)

IPアドレス1をもつ運用管理サーバと、NAT環境にIPアドレス2をもつ業務サーバがある構成で、NATルータのアドレス変換機能によって、NAT環境の業務サーバのIPアドレス2が運用管理サーバ側から隠ぺいされ、運用管理サーバから業務サーバは、アドレス変換機能により変換されたIPアドレス2'として見えます。

NAT環境にある業務サーバ、クライアントから運用管理サーバのIPアドレス1も隠ぺいされ、業務サーバから、運用管理サーバはアドレス変換機能により変換されたIPアドレス1'として見えます。


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