Systemwalker Centric Manager IPCOM運用管理ガイド スケーラブル運用 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - |
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第4章 設定 | > 4.5 性能監視/性能評価 |
IPCOMが動作するノードの長期間の性能情報を、定期的に性能ログファイルとしてロギングし、蓄積したデータをもとにOCMMを利用し、レポート出力および性能グラフ表示で、性能情報を評価することができます。
MIB監視の設定を行い、IPCOMの性能情報をログファイルにロギングします。
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版またはLinux版の場合)から以下の手順で設定します。
→[部門共通]ダイアログボックスが表示されます。
[ポーリング種別] [MIB単位に取得を確認する]を選択します
[MIBの値をロギングする] 選択します
[監視MIBあたりのレコード数] 1レコードは、MIBに対して1回ポーリングを行った処理結果となります。レコード数によって、保存される性能ログの数を設定します。設定は、1〜4294967295の範囲で設定します。
→[MIB監視−情報]メッセージボックスが表示されます。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
[ポリシーを適用するタイミング] [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
[配付の対象] [全て]
MIBしきい値監視で、ログを取得するMIB名を選択し、性能ログファイルを取得します。しきい値を超えるとイベントとして通知されます。ここでは、データ量“svCurrentDataRate”に対してしきい値を設定する方法を説明します。
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版またはLinux版の場合)から以下の手順で行います。
→[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。
[設定] [有効]を選択します。
→[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。
[MIB名] 上記の表よりMIB監視の対象となるMIB名を指定します。
[インスタンス]
負荷分散対象サーバの性能値の場合: 対象サーバのインデックスを指定します
IPCOM自身の性能値の場合: “0”を指定します。
→[MIBしきい値条件]に、MIBが追加されます。
→[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。
→[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。
[ポーリング間隔指定] 選択します。
[ポーリング間隔] 1分から1439分(23時間59分)までの範囲内で指定します。ここでは、“10”分を指定します。
→[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。
→[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。
同様に、ほかの性能ログファイルを取得する場合、2.〜7.の手順を行い、MIBを追加します。
→[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。
→[MIB監視−情報]メッセージボックスが表示されます。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
[ポリシーを適用するタイミング] [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
[配付の対象] [全て]
OCMMが、運用管理サーバまたは運用管理クライアントに、インストールされているか確認します。
OCMM(レポーティング)は、Systemwalker Centric Managerインストール時に標準で、インストールされています。
Systemwalker技術情報ホームページでは、IPCOM性能評価レポートテンプレートを提供しています。IPCOMの性能評価レポートサンプル(雛型)のテンプレートを使用することによって、レポート作成時の手間が大幅に軽減されます。テンプレートのインストール手順については、“IPCOM性能評価レポートテンプレートをインストールする”およびテンプレートに添付されているreadmeを参照してください。
また、テンプレートを使用しない方法でレポート出力をする場合は、“IPCOM性能評価レポートテンプレートを使用しない場合”を参照してください。
Systemwalker技術情報ホームページから、“IPCOM性能評価レポートテンプレート”をダウンロードします。
ダウンロードするファイル名には、日付が含まれています。ファイル名の日付は、提供時期によって異なります。
ここでは、“20030203”のテンプレートを例に説明します。
ipcom_report_20030203.exe
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版またはLinux版の場合)から以下の手順で操作を行います。
ipcom_report_20030203.exe
→[IPCOM運用管理ガイド]メッセージボックスが表示されます。
→[WinZip Self-Extractor - ipcom_report_20030203.exe]メッセージボックスが表示されます。
→以下のディレクトリ配下に、実行ファイルおよびOCMMテンプレートファイルが展開されます。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER\epolicy\ipcom-report
OCMMによるレポート出力を行うため、IPCOMのMIB監視で取得した、性能ログファイルをCSV形式に出力します。
性能ログファイルは、以下のディレクトリに格納されます。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\miblog
/var/opt/FJSVsnm/miblog
運用管理サーバ、または運用管理クライアントの任意のディレクトリに、性能ログファイルをコピーします。
運用管理クライアントの任意のディレクトリに、性能ログファイルをコピーします。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER\epolicy\ipcom-report\csv_merge.swt
swctclsh csv_merge.swt
→以下のディレクトリ配下に、性能ログファイルがCSV出力されます。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER\epolicy\ipcom-report\csv
IPCOMの性能ログファイルからOCMMを使って、以下のような全負荷分散対象への振り分け性能、IPCOM自身の性能、全負荷分散対象の負荷などの性能グラフを表示することができます。OCMMを使って、長期間の性能ログをグラフ化し、性能を評価することができます。
OCMMのEMPツリーには、IPCOMの性能MIBごとにフォルダが作成されています。
テンプレート名 |
概要 |
出力CSVファイル名 |
AllServer-svCurrentRedirectionRate |
全負荷分散対象サーバの振り分け状況 |
svCurrentRedirectionRate.csv |
AllServer-svCurrentConnections |
全負荷分散対象サーバの振り分け数 |
svCurrentConnections.csv |
AllServer-svCurrentResponseTime |
全負荷分散対象サーバの平均レスポンスタイム |
svCurrentResponseTime.csv |
AllServer-svCurrentSYNRetrys |
全負荷分散対象サーバのSYNリトライ回数 |
svCurrentSYNRetrys.csv |
AllServer-svCurrentInActiveLUs |
全負荷分散対象サーバの空きLU数 |
svCurrentInActiveLUs.csv |
AllServer-svCurrentDataRate |
全負荷分散対象サーバのデータ量 |
svCurrentDataRate.csv |
AllServer-svCurrentClientsNum |
全負荷分散対象サーバのクライアント数 |
svCurrentClientsNum.csv |
AllServer-svCurrentCPULoadRate |
全負荷分散対象サーバのCPU負荷率 |
svCurrentCPULoadRate.csv |
AllServer-svCurrentMemoryLoadRate |
全負荷分散対象サーバのメモリ負荷率 |
svCurrentMemoryLoadRate.csv |
AllServer-svCurrentDiskLoadRate |
全負荷分散対象サーバのディスク負荷率 |
svCurrentDiskLoadRate.csv |
IPCOM-farmCurrentConnections |
IPCOMの振り分け性能 |
farmCurrentConnections.csv |
IPCOM-resCpuCurrrent |
IPCOMのCPU負荷率 |
resCpuCurrrent.csv |
IPCOM-resMemoryCurrrent |
IPCOMの物理メモリ使用量 |
resMemoryCurrrent.csv |
IPCOM-resMemorySwapCurrrent |
IPCOMの仮想メモリ使用量 |
resMemorySwapCurrrent.csv |
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版またはLinux版の場合)から以下の手順で行います。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER\mpreport\Ocmm2.exe
→[OCM Manager]ウィンドウが表示されます。
C:\WIN32APP\MPWALKER\mpreport\emp2\ipcom-report
→[AllServer-svCurrentCPULoadRateを実行します]ダイアログボックスが表示されます。
→[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されます。
→[AllServer-svCurrentCPULoadRateを実行します]ダイアログボックスが表示されます。
→[OCM Manager - svCurrentCPULoadRate [AllServer-svCurrentCPULoadRate]]ウィンドウで、グラフが表示されます。
OCMMでは、HTMLレポートでも表示することができます。
以下に、HTMLレポート表示を行った場合の画面イメージを示します。
グラフのカスタマイズおよび設定方法については、“Systemwalker Centric Manager OCM Manager 使用手引書”を参照してください。
IPCOM性能評価レポートテンプレートを使用しない場合は、以下の設定を行ってください。
OCMMによるレポート出力を行うために、IPCOMのMIB監視による性能ログファイルをCSV形式に出力します。
性能ログファイルは、以下のディレクトリに格納されます。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\miblog
/var/opt/FJSVsnm/miblog
運用管理サーバ、または運用管理クライアントの任意のディレクトリに、性能ログファイルをコピーします。
運用管理クライアントの任意のディレクトリに、性能ログファイルをコピーします。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\bin\mpnmcsv.exe 性能ログファイル名 -o 出力ファイル名
性能ログファイル名は、フルパスで指定してください。
出力ファイル名は、任意で指定してください。
mpnmcsvコマンド実行時に、以下のエラーで終了する場合があります。再度コマンドを実行してください。
“ERROR : Read error (<性能ログファイル名>), return code = <詳細コード>”
OCMMを起動し、性能グラフを表示します。表示方法については、“Systemwalker Centric Manager OCM Manager 使用手引書”を参照してください。
OCMMでレポートを出力します。
CSV形式で出力した性能ログファイルを、OCMMに読み込ませることにより、性能レポートが作成できます。レポートの作成方法については、“Systemwalker Centric Manager OCM Manager 使用手引書”を参照してください。
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