Systemwalker Interstage運用管理ガイド スケーラブル運用 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -

目次

4.3.1.2 資源を登録する（業務サーバの適用先を定義する）

運用管理サーバ上で配付する、資源の登録手順を説明します。

業務名、資源グループ名は、以下のように定義します。

1. [アクション]メニューから[資源の登録]を選択します。

   →[資源の登録]ダイアログボックスが表示されます。

   

2. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

   [資源種別]
   [pc#bin]

   [パス名]
   “c:\keiri\sysdef”

   [資源を圧縮して登録]
   選択をはずしてください。

   →[資源の登録]ダイアログボックスが表示されます。

   

3. 以下の項目を指定し、[完了]ボタンをクリックします。

   [資源グループ名]
   “SYSDEF”

   [適用先ID]
   “SYSLIB”

   →[ソフトウェア構成]サブウィンドウが表示され、[SYSDEF]が追加されます。

   

ここで指定した“適用先ID”は、業務サーバ上に資源を適用するために必要です。詳細については、“業務サーバの適用先を定義する”を参照してください。

 

■業務サーバの適用先を定義する

業務サーバの適用先の定義手順を説明します。

業務サーバの定義は、業務サーバ自身で行う方法と、運用管理サーバから行う方法があります。

ここでは、運用管理サーバから定義する手順を説明します。

業務サーバに対して資源を適用する場合は、“適用先ID”の設定が必要です。“適用先ID”とは、資源を適用するディレクトリにつける識別子のことです。

ここで設定したディレクトリに、配付された資源が格納されます。

適用先ディレクトリは、実際に存在するディレクトリを指定してください。

 

以下の操作を、運用管理サーバ上で行います。

1. [対象システム]サブウィンドウで、適用先を定義するサーバを選択します。

   [対象システム]サブウィンドウ
   [業務サーバA-SV]

2. [設定]メニューから[ポリシー]−[サーバ環境]を選択します。

   →[資源配付−サーバ環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

   

3. [適用先ID]タブを選択します。

   以下の項目を指定し、[設定]ボタンをクリックします。

   [適用先ID]
   “SYSLIB”

   [適用先ディレクトリ]
   “c:\keiri”

   指定したディレクトリは、“SYSLIB”として定義されます。適用先IDとして“SYSLIB”が定義されている資源は、このディレクトリに適用されます。

4. [適用先IDリスト]に指定した適用先IDが追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

   →[資源配付 サーバ環境設定−設定情報登録]ダイアログボックスが表示されます。

   

5. 以下の項目を確認し、[OK]ボタンをクリックします。

   [バージョンレベル]
   [Server]

   →[設定情報登録]ダイアログボックスが表示されます。

   

6. 設定した情報が資源として登録されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

   →[資源配付]ウィンドウが表示されます。

7. [表示]メニューから[ローカル情報で更新]を選択します。

   →[ソフトウェア構成]サブウィンドウに、[INITJOB]が追加されます。

   

[資源配付−サーバ環境設定]ダイアログボックスの各定義を反映するには、設定した定義(ポリシー)を、サーバに配付する必要があります。

ポリシーは、“#DEF#POLICY SERVER”という業務を配付することにより、定義内容を配付先システム上に反映することができます。

INITJOBは、ポリシーを配付するための専用の業務名です。ほかの用途では使用できません。

■メンテナンス業務（資源の適用）をスケジュール定義する

メンテナンス業務のスケジュール手順を説明します。以下に示すようなジョブネットを登録します。

■事前準備

“メンテナンス業務（バックアップ）をスケジュールする”と同様に、必要なジョブ（スクリプト、またはバッチファイル）を作成し、ジョブを実行するサーバに配置してください。

適用するシステムファイルの種類により、適用手順が異なります。

以下に、適用するシステムファイルごとの適用手順を示します。これらを参考にしてメンテナンスのジョブを作成してください。

◆コンポーネントトランザクションサービスの環境定義

【Solaris版】

…
# Interstage Application Serverの停止
isstop -c
#配付先からの資源の複写
cp /keiri/sysdef /var/opt/FSUNtd/etc/sysdef  
# Interstage Application Serverの起動
isstart
…

注）Interstage Application Server 5.0拡張システムを使用した場合は以下のパス名になります。

/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNtd/etc/sysdef

【Windows版】

…
rem Interstage Application Serverの停止
isstop -c
rem 配付先からの資源の複写
cp d:\keiri\sysdef c:INTERSTAGE\TD\etc\sysdef
rem Interstage Application Serverの起動
isstart
…

◆インタフェース定義情報の移出ファイル（IDL定義ファイル）

【Solaris版】

…
# ワークユニットの停止
isstopwu -c KEIRI
# 配付先からの資源の複写
cp /keiri/IDLファイル名 /interstagework/IDLファイル名
tdc -R IDLファイル名
# ワークユニットの起動
isstartwu KEIRI
…

【Windows版】

…
rem ワークユニットの停止
isstopwu -c KEIRI
rem 配付先からの資源の複写
copy d:\keiri\IDLファイル名 c:\interstagework\IDLファイル名
tdc -R IDLファイル名
rem ワークユニットの起動
isstartwu KEIRI
…

◆ワークユニット定義ファイル

【Solaris版】

…
# ワークユニットの停止
isstopwu -c KEIRI
# 配付先からの資源の複写
cp /keiri/定義ファイル /interstagework
# 定義ファイルの反映
isaddwudef -o 定義ファイル名
# ワークユニットの起動
isstartwu KEIRI
…

【Windows版】

…
rem ワークユニットの停止
isstopwu -c KEIRI
rem 配付先からの資源の複写
copy d:\keiri\定義ファイル名 c:\interstagework
rem 定義ファイルの反映
isaddwudef  -o 定義ファイル名
rem ワークユニットの起動
isstartwu KEIRI
…

注）：すでに登録済みのワークユニットに対して、ワークユニット定義を反映する場合には、isaddwudefコマンドのパラメタに-oオプションを指定し、定義情報を上書きしてください。

◆サーバアプリケーションファイル

【Solaris版】

…
# ワークユニットの停止
isstopwu -c KEIRI
# 配付先からの資源の複写
cp /keiri/修正ファイル /interstagework
# ワークユニットの起動
isstartwu KEIRI
…

【Windows版】

…
rem ワークユニットの停止
isstopwu -c KEIRI
rem 配付先からの資源の複写
copy d:\keiri\修正ファイル名 c:\interstagework
rem ワークユニットの起動
isstartwu KEIRI
…

資源の適用に失敗した場合には、Interstageのマニュアルを参照し、環境を復旧してください。

 

■ジョブネットの登録

メンテナンス用のジョブネットの登録方法は、“メンテナンス業務（バックアップ）をスケジュールする”と同様に行います。

以下に、新旧の並行運用が可能な場合のジョブネット図を示します。

以下に、新旧の並行運用ができない場合のジョブネット図を示します。

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