Systemwalker Centric Manager Interstage Application Server運用管理ガイド - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第5章 運用> 5.3 性能監視

5.3.2 しきい値監視

MIB監視を行うことにより、トラフィックやノードの状態を監視することができます。しきい値監視の方法を以下に示します。

◆MIBしきい値を設定する

MIBしきいの条件(しきい値、SNMPトラップ)、およびポーリング間隔の設定方法を説明します。

 

  1. [Systemwalkerコンソール]−[監視]を選択します。
  2. しきい値設定を行うフォルダ、またはノードを選択し、[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]−[ノードの監視]−[MIBの監視]−[フォルダ]、または[ノード]を選択します。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。
    [設定]
    [有効]を選択します。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [対象MIB]タブを選択します。

    以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。

    [MIB名]
    MIB監視の対象となるMIB名を255文字以内で設定します。
    [インスタンス]
    しきい値設定を行うMIBのインスタンスを64文字以内で指定します。

    →[しきい値条件]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [しきい値]タブを選択し、以下の項目を指定します。

    SNMPトラップ通知をしない場合は、[OK]ボタンをクリックし、手順7.に進んでください。

    しきい値エラーをSNMPトラップで通知する場合は、“トラップを設定する”の設定を行ってください。

    [しきい値種別]
     
    [絶対値]
    取得したMIB値としきい値を比較します。
    [相対値]
    前回に取得したMIB値と、今回取得したMIB値の差分と、しきい値を比較します。
    [しきい値]
    数値を指定する場合、しきい値を以下の範囲内で指定します。
    [しきい値種別]が、[相対値]の場合
    0〜4294967295の範囲内で指定します。取得したMIB値としきい値を比較し、[条件]を満たした場合に、SNMPトラップを通知します。(SNMPトラップ通知を指定した場合)
    文字列を指定する場合
    半角64文字以内の文字列で指定します。文字列で設定した場合は、相対値での比較はできません。
    [条件]
    トラップを送信する際の、しきい値と取得したMIB値との比較条件を指定します。
    [リセット条件を設定する]
    リセット値、リセット条件を設定する場合に選択します。
    取得したMIB値とリセット値を、ここで設定したリセット値条件によって比較し、結果に応じてSNMPトラップを送信します。
    [リセット値]
    しきい値超えを解除する値を指定します。しきい値を一度超えるとリセットされるまで、SNMPトラップを送信しません。
    [リセット条件]
    リセット値と取得したMIB値との比較条件を選択します。

     

トラップを設定する
  1. [しきい値条件]ダイアログボックスで[トラップ]タブを選択します。

  2. 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
    [トラップ通知する]を選択します。
    MIBポーリングだけを行う場合は、選択しないでください。
    [しきい値超えn回連続発生で通知]
    n回連続で取得したMIB値がしきい値を超えた場合に、トラップを通知します。1から999の範囲内で指定します。
    [Enterprise]
    しきい値を超えた場合に送信するSNMPトラップのEnterprise-OIDを255文字以内のMIB名、またはドット形式で指定します。
    [SpecificCode]
    しきい値を超えた場合に送信するSNMPトラップのSpecificコードを“-2147483647〜2147483647”の範囲内で指定します。
    [VarBind情報一覧]
    VarBind情報に関する設定を表示します。
    VarBind情報は、複数指定することができます。
    以下の値を設定します。
    • “VarBindName”
    • “VarBindValue”
    [エージェントアドレス]
    トラップ通知する場合に設定するエージェントアドレスをIPアドレスで指定します。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  3. MIBポーリング間隔を指定する場合は、“一定間隔でポーリングする場合”、または“毎日決まった時刻にポーリングを行う場合”の設定を行ってください。

    指定しない場合は、[OK]ボタンをクリックしてください。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [MIBしきい値条件]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [監視対象MIB]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視−情報]メッセージボックスが表示されます。

  6. [OK]ボタンをクリックします。
  7. [ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。

    →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

  8. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
    [ポリシーを適用するタイミング]
    [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
    [配付の対象]
    [全て]

トラップ通

トラップの通知を受けると、以下のメッセージが監視イベント一覧に出力されます。
トラップのEnterpriseを省略値から変更した場合

ネットワークで事象が発生しました。

VarBind情報を設定した場合

MIB監視事象が発生しました。(MIB名:***、値:***)

なお、1番目に設定したVarBind情報のうち、VarBindNameがMIB名として、VarBindValueが値として出力されます。

Systemwalker Centric Managerは、MIBを取得するために、監視対象ノードの代表インタフェースに対してポーリングを行います。
代表インタフェースに設定したインタフェースが通信不可となった場合、MIBを取得できません。
また、しきい値条件を満たした場合でもSNMPトラップは通知されません。

 

◆MIBポーリング間隔を設定する

処理が終了してからの時間間隔を設定します。

一定間隔でポーリングする場合
  1. [MIBしきい]ダイアログボックスで、[ポーリング]タブを選択します。

  2. 以下の項目を指定し、[設定]ボタンをクリックします。
    [タイムアウト時間]
    通信する際の各ノードとの応答タイムアウト時間を1秒から3599秒(59分59秒)の範囲内で指定します。
    [リトライ回数]
    タイムアウトが発生した場合のリトライ回数を0〜999の範囲内で指定します。
    [ポート番号]
    ポーリングを行う時のSNMP要求のポート番号を161/udp以外に設定する場合に指定します。ポート番号は1〜32767の範囲内で指定します。

    →[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。

    [ポーリング間隔指定]を選択します。

    [ポーリング間隔]
    動作処理を行う間隔を1分から1439分(23時間59分)までの範囲内で指定します。
    [動作時間帯を設定する]
    動作処理を行う時間帯を設定します。時間帯は最大60個まで指定できます。

    →[時間帯]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
    [開始時刻]
    監視処理を開始する時刻を、0時0分から23時59分の範囲内で指定します。
    [終了時刻]
    監視処理を終了する時刻を、0時0分から23時59分の範囲内で指定します。

    →[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [動作時間帯を設定する]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックます。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [動作時間]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  7. [監視対象MIB]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視−情報]メッセージボックスが表示されます。

  8. [OK]ボタンをクリックします。
  9. [ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。

    →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

  10. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
    [ポリシーを適用するタイミング]
    [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
    [配付の対象]
    [全て]

     

毎日決まった時刻にポーリングを行う場合
  1. [MIBしきい]ダイアログボックスで、[ポーリング]タブを選択します。

  2. 以下の項目を指定し、[設定]ボタンをクリックします。
    [タイムアウト時間]
    通信する際の各ノードとの応答タイムアウト時間を1秒から3599秒(59分59秒)の範囲内で指定します。
    [リトライ回数]
    タイムアウトが発生した場合のリトライ回数を0〜999の範囲内で指定します。
    [ポート番号]
    ポーリングを行う時のSNMP要求のポート番号を161/udp以外に設定する場合に指定します。ポート番号は1〜32767の範囲内で指定します。

    →[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。
    [動作時刻指定]
    動作処理を行う時刻を指定します。指定した時刻になると処理を開始します。動作時刻は最大256個まで指定できます。

    →[時刻]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
    [時刻指定]
    動作時刻を0時0分から23時59分の範囲内で設定します。
    [範囲指定]
    開始時刻の範囲指定、およびポーリング間隔を設定します。この範囲指定をもとに動作時刻のリストを生成します。
    [開始時刻]
    開始時刻を0時から24時の範囲内で設定します。
    [終了時刻]
    終了時刻を0時から24時の範囲内で設定します。
    [ポーリング間隔]
    動作処理を行う間隔を1分から1439分(23時間59分)までの範囲内で設定します。

    ポーリングの設

    [ポーリング間隔指定]を選択した場合、動作時間帯の開始時刻に必ず、最初のポーリングが行われます。
    また、動作時間帯の終了時刻以前に処理を開始した場合、終了時刻を過ぎても処理が終了するまで実行されます。

     

    →[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [動作時刻指定]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [動作時間]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  7. [監視対象MIB]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[MIB監視−情報]メッセージボックスが表示されます。

  8. [OK]ボタンをクリックします。
  9. [ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。

    →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

  10. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
    [ポリシーを適用するタイミング]
    [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
    [配付の対象]
    [全て]

     


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