インスタンスクリエータ ユーザーズガイド
目次 前ページ次ページ

第2章 インスタンス文書の作成/編集> 2.5 入力テーブルへの値の入力

2.5.4 計算リンクに基づいた値のチェック

インスタンスクリエータは入力値に対する計算チェック機能を備えています。

入力テーブルペインの列選択ボックスで「値、計算値」を選択するか、メニューバーのツールメニューから「計算チェック」を選択すると、インスタンスクリエータが計算チェックモードになります。

詳細は"2.5.4.3. 計算チェックモード"を参照してください。

計算チェックの行い方の詳細の指定も行えます。"2.5.4.4 計算モードの設定"を参照してください。

2.5.4.1 列選択ボックスで「値、計算値」を選択する 

計算リンクに基づく計算結果を値列の隣の列に表示できます。入力値と計算結果が矛盾する場合、計算結果列が赤で表示されます。

[図:「値、計算値」選択前]

[図:「値、計算値」の選択]

[図:「値、計算値」選択後]

2.5.4.2 ツールメニューで「計算チェック」を選択する 

ツールメニューで「計算チェック」を選択してインスタンスクリエータが計算チェックモードになると、インスタンスクリエータの画面が次のように変わります。
- ツリービューペインのタクソノミーツリー画面に計算リンクのツリーが表示される。
- タプルツリー画面で「タクソノミーツリーに従ってタプルを表示する」が選択され、それに従って表示が変更される。
- 入力テーブルの列表示で「値、計算値」が選択され、入力テーブルの列がそれに従って変更される。入力値と計算結果が矛盾する場合、計算結果の列が赤で表示される。

2.5.4.3 計算チェックモード 

このモードでは、計算リンクに基づく計算結果が値の列の隣の列に表示されます。入力テーブルでは、コンテキストを表示する列はたった一つだけとなります。計算リンクに基づく計算では同じコンテキストと単位を持つ値の計算が行われるので、値はコンテキストと単位の組み合わせごとに表示されます。 このモードではメニューバーの表示メニューの「コンテキスト/コンテキストグループの選択」は使用できません。また、コンテキストのグループ設定の最後で通常表示される、全てのコンテキストグループを表示するかどうかを聞いてくるダイアログは表示されません。

どのコンテキストを表示するかを選択するには、テーブルの青い列ヘッダの上で左クリックします。どの単位を表示するかを選択するには、テーブルの青い列ヘッダの上で右クリックします。

入力値が計算値と矛盾する場合、計算結果のセルが赤で表示されます。インスタンスクリエータは計算エラーを検出した場合、インフォメーションペインのタスクリスト画面に項目名の入ったエラーメッセージを出力します。

[図:計算エラーの表示]

タスクリスト画面のエラーメッセージをダブルクリックすると、入力テーブル上にその項目がある場合には、入力テーブル上のその項目が強調表示されます。

2.5.4.4 計算モードの設定

計算チェックの行い方の詳細は『計算モードの設定』ダイアログで設定できます。ダイアログを開くには、メニューバーの「編集」をクリックし、「計算モードの設定」を選択します。

[図:『計算モードの設定』ダイアログ]

[表: 『計算モードの設定』ダイアログ]

項目の意味/動作

入力値のみを使用する

計算値を求める際に、項目の入力値を使用します。計算リンクツリーの途中の項目が未入力の場合、そこで計算が途切れます。

値が入っていない要素のCalc Valueの欄には、値が表示されません。

(Taxonomy Editor / Instance Creatorインストール時のデフォルトの設定です。XBRL仕様に沿った計算方法です。)

入力値を優先的に使用する

計算値を求める際に、項目の入力値を使用します。

ただし、計算リンクツリーの途中の項目が未入力の場合は子項目の計算を行い、その結果を親項目の計算に使用します。

値が入っていない要素のCalc Valueの欄には、計算リンクに基づき子項目の計算を行い、その結果が表示されます。(なおこの計算では、入力値が計算値に優先して使われます。)

計算値を優先的に使用する

計算値を求める際に、項目の計算値を使用します。

計算リンクツリーの途中の項目が未入力の場合は子項目の計算を行い、その値を親項目の計算に使用します。

値が入っていない要素のCalc Valueの欄には、計算リンクに基づき子項目の計算を行い、その結果が表示されます。(なおこの計算では、計算値が入力値に優先して使われます。)

不完全な計算を無視する

不完全な計算を無視します。

「不完全な計算」とは足し込まれる項目の一部がインスタンス文書に存在しないような計算を意味します。また、「無視する」とは計算の整合性のチェックを省略すること及び 不完全な計算の計算値を足しこまないことを意味します。

計算誤差を考慮する

入力値と計算値が異なっている場合でも、値に設定されている Decimals や Precision を考慮した結果誤差の範囲とみなされる場合はエラーとはしません。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2004-2006