Shock Sensor Utilityマニュアル
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Shock Sensor Utilityは、誤ってパソコンを落としたり、パソコンが机上から滑り落ちそうになった時、パソコンを持ち上げる動作を行った場合などに発生する「加速度」に反応して動作するユーティリティです。
お好みの設定を適用することにより、パソコンに内蔵されているハードディスクが衝撃により破損する可能性を減らしたり、または、パソコンが持ち上げられたときにパスワードによる保護を行いセキュリティを高めること(*1)ができます。
*1:パソコンが持ち上げられたときにパスワードによる保護を行う機能は特定の機種でのみご利用いただけます。
- Shock Sensor Utility のタスクトレイアイコン(
)をダブルクリックすると、「Shock Sensor Utility」ウィンドウが開きます。

- 「設定ボタン」(
のボタンです)をクリックすると、「Shock Sensor Utilityの設定」ウィンドウが開きます。

- 動作
Shock Sensor Utilityの動作を指定します。
- 衝撃からハードディスクを保護する
この動作を選択した場合、Shock Sensor Utilityはパソコンに加えられた衝撃や振動、およびパソコンの落下を検出します。これらが検出された場合、ハードディスクに記録されているデータを読み取るハードディスクの磁気ヘッドを安全な領域へ一時的に退避することにより、ハードディスクが破損する可能性を減らします。
- パソコンをロックする【オプション】
この動作は特定の機種でのみご利用いただけます。
この動作を選択した場合、Shock Sensor Utilityはパソコンの持ち上げを検出します。パソコンが持ち上げられたとき、パソコンを自動的にロックして不正な利用を防止します。この動作を有効に利用するためには、パソコンへパスワードを設定してご利用ください。
- 何もしない
この動作を選択した場合、パソコンへ衝撃や振動が与えられても何もしません。
- 感度
Shock Sensor Utilityがパソコンに生じた加速度を検出する際の感度を指定することができます。
- 高感度モード
加速度を検出する際の感度が最も高い状態となります。
- 通常モード
机上でパソコンを利用する場合など、比較的安定した状態でパソコンを利用する際に選択してください。利用状況により、通常モードでも感度が高い場合はモバイルモードを選択してください。
- モバイルモード
パソコンを持ち運びながら利用することが多い場合など、比較的振動が発生しやすい状態でパソコンを利用する際に選択してください。パソコンを持ち運びながら利用する場合でも、より積極的にShock Sensor Utilityの機能を利用したい場合はその他のモードを選択してください。
- ユーザー設定
加速度を検出する際の感度(衝撃検出の感度、水平移動検出の感度、自由落下検出の感度、持ち上げ検出の感度)を自由に設定することができます。
- 周期的な振動を無視する
パソコンへ与えられた振動が周期的なものである場合、衝撃として検出せずに無視します。
- マウスクリックによる振動を無視する
パソコンのマウスボタンをクリックした際に一時的に衝撃検出の感度を下げ、衝撃が誤検出されることを防ぎます。
- キーボード押下による振動を無視する
キーボード押下時に一時的に衝撃検出の感度を下げ、衝撃が誤検出されることを防ぎます。
- ログオン時に「キャリブレーションの確認」ダイアログを表示する
パソコンを持ち運ぶことが多い場合に選択することを推奨します。この選択肢を選択すると、パソコンへログオンした際に「キャリブレーションの確認」ダイアログが表示されます。「キャリブレーションの確認」ダイアログは利用者へパソコンを水平にしてキャリブレーション(パソコンの水平状態の補正)を行うよう要求します。
- ログオン時に自動的にキャリブレーションを行う
パソコンを持ち運ぶことが少ない場合に選択することを推奨します。この選択肢を選択すると、パソコンへログオンした際に自動的にキャリブレーション(パソコンの水平状態の補正)が行われます。
- 衝撃を検出した際にメッセージを表示する
衝撃を検出した際に、Shock Sensor Utility のタスクトレイアイコン(
)からメッセージを表示するか否かを選択します。
- キャリブレーション
パソコンの水平状態の補正を行います。パソコンをできるだけ水平に保った状態で、このボタンをクリックしてください。
- 「閉じる」ボタン(
のボタンです)をクリックすると、「Shock Sensor Utility」ウィンドウが閉じます。
Shock Sensor Utility のタスクトレイアイコン(
)を右クリックして表示されたメニューから、Shock Sensor Utilityの設定を簡単に切り替えることができます。
- Shock Sensor Utility のタスクトレイアイコン(
)を右クリックすると、メニューが開きます。
- 設定
選択すると「Shock Sensor Utility」ウィンドウが開きます。
- 高感度モード
加速度を検出する際の感度が最も高い状態となります。
- 通常モード
机上でパソコンを利用する場合など、比較的安定した状態でパソコンを利用する際に選択してください。利用状況により、通常モードでも感度が高い場合はモバイルモードを選択してください。
- モバイルモード
パソコンを持ち運びながら利用することが多い場合など、比較的振動が発生しやすい状態でパソコンを利用する際に選択してください。パソコンを持ち運びながら利用する場合でも、より積極的にShock Sensor Utilityの機能を利用したい場合はその他のモードを選択してください。
- ユーザー設定
「Shock Sensor Utilityの設定」ウィンドウで設定した感度が有効となります。
- 動作を一時停止/動作を再開
Shock Sensor Utilityの動作を一時停止、再開させることができます。一時停止の状態は、パソコンを再起動するとクリアされます。
Shock Sensor Utilityをご利用の際は、以下の留意事項にご注意ください。
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Shock Sensor Utilityはパソコンに搭載されたハードディスクの保護を完全に保証するものではありません。
·
Shock Sensor Utilityはパソコンのセキュリティを完全に保証するものではありません。
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ハードディスク保護機能が有効となっている場合に、パソコンへ衝撃や振動を加えると、パソコンの動作が一時的に停止する場合があります。パソコンで動画や音楽などを再生しているときや、ゲームなどのアプリケーションを利用しているときにパソコンの動作が一時的に停止した場合、コマ落ちや音切れなどが発生する場合があります。これは、パソコンのハードディスクを保護する目的で、一時的にハードディスクへの読み込み、書き込みを停止しているためですので、そのまま継続してパソコンをご利用頂けます。パソコンの動作を再開させるには、パソコンを水平な状態に保ち、衝撃や振動を避けてください。
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Shock Sensor Utilityにより、パソコンに外部接続されたハードディスクを保護することはできません。Shock Sensor Utilityはパソコンに予め内蔵されているハードディスクのみを保護することができます。
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Shock Sensor Utilityはユーザーがパソコンへログオンしている時のみ動作します。パソコンの電源が切れている状態や、パソコンにログオンしていない状態、省電力状態、パソコンをシャットダウン中はShock Sensor Utilityの機能は動作しません。
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「パソコンをロックする」機能は特定の機種でのみご利用いただけます。「パソコンをロックする」機能をご利用できる機種でのみ、メニューから「パソコンをロックする」機能を選択することができます。
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「Shock Sensor Utility」ウィンドウが表示されている間は、Shock Sensor Utilityの「パソコンをロックする」機能が動作しません。「パソコンをロックする」機能をご利用の場合は、「Shock Sensor Utility」ウィンドウを閉じてください。
Shock Sensor Utilityをお使いいただくには、次のシステムが必要です。
System
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Requirements
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OS
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Microsoft® Windows® XP Home Edition
Service Pack 2
Microsoft® Windows® XP Professional Service Pack 2
Microsoft® Windows® XP Tablet PC Edition 2005
Microsoft(R) Windows(R) XP Media Center Edition 2005
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ハードディスク
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3 MB以上の残り容量
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ハードウェア
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Shock Sensorを搭載しているFMV-BIBLO/ FMV-LIFEBOOKシリーズ
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Shock Sensor Utilityは、富士通株式会社の製品です。
MicrosoftおよびWindowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
その他、記載の会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
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