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Omron Corporation

データを活用した生産状況の見える化により、ものづくり現場の「不断の改善」に挑む

オムロン株式会社様

初めて見た時には、本当に驚いた。ずっと求めていた改善の手掛かりを突き付けられて、興奮したほどです。その日から、俄然としてソリューションへの期待が高まりました

オートメーションシステム統轄事業部 草津工場 製造部
製造1課 課長 水野 伸二 様

Human Centric Innovation Human Centric Innovation

プリント基板の製造ラインにおけるプロセス改善のためにビッグデータを活用し、人の改善力を強化。各装置が発するログデータを統合し、生産工程を一連の流れとしてリアルタイムで可視化。生産性の低下が生じた工程や、考え得る原因を容易に特定できるようになり、数か月間で時間あたりの生産性が30%向上。

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グローバルに隆々と成長する企業を目指して

オムロン株式会社様(以下、オムロン)は、産業用制御機器やヘルスケア製品を開発製造するエレクトロニクス企業です。2011年7月には2020年までの10年間における長期経営ビジョン「Value Generation 2020」を策定し、グローバルに隆々と成長する企業を目指してチャレンジしています。特に、「品質」「安全」「環境」というテーマを軸に、独自のセンシング&コントロール技術で世界のものづくり革新を支えています。中でも、制御機器・FA(ファクトリーオートメーション)システム事業は、国内No.1のシェア(40%)を誇り、海外においても欧州、北米、アジア、中国など世界80ヶ国で事業を展開しています。特に近年では、多様化する製造現場の経営課題を解決すべく「ソリューション事業」に注力。同時に、オムロンは自社の制御技術や製品を活用して、自社工場の製造ラインの効率改善も余念無く積み重ねてきました。

「不断の改善」というものづくりの本質を究めるために

制御機器事業では、滋賀県草津市にある主力工場における製造プロセスの改善に取り組んできました。プリント基板の製造ラインは、「はんだ印刷機」、電子部品を実装する「高速マウンター」と「多機能マウンター」、はんだを溶かして接合する「リフロー炉」の四つの工程で構成されています。これまでは、改善ポイントを探るために設備系や監視系に記録されたエラーログから、その原因となるものを熟練者に推測してもらっていましたが、製造設備毎にバラバラに存在する断片的な記録であり、原因追及にも限界がありました。水野伸二様は「更なる改善を進めるためには、客観的なデータが必要でした」と語っています。

ビッグデータの威力を引き出し、人の「改善力」を強化

生産状況の進捗を表したグラフ

そこで、プリント基板表面実装ラインの品質向上および生産性改善のために、協業パートナーであるマイクロソフトと富士通と共に、製造ライン上の各装置から生み出される粒度の異なるデータをつなぎ合わせ、ラインの流れを可視化する仕組みを構築する実証実験に取り組むことになりました。最大の狙いは、熟練者の勘と経験をもってしても簡単には把握できなかった改善ポイントを浮かび上がらせること。「改善の余地はもっとあるはずだ」と日頃からものづくりの現場で努力する人をビッグデータでサポートすることにありました。

製造ラインの各種装置からリアルタイムでログデータを収集するために、設備や機械の動きを制御する装置であるオムロンの「Sysmacマシンオートメーションコントローラ NJシリーズ」と、マイクロソフトのデータベースシステム「Microsoft SQL Server」を活用しました。富士通は、2013年9月からプリント基板の製品情報と製造ラインの各行程ごとの実績データを個体別で紐付けるプロトタイプシステムを開発。紐付けたデータを加工して、個体別かつ工程別の生産実績が一目で把握できるレポートを抽出する機能(タイムライン・データビジュアライゼーション)を提供しました。このレポートにより、これまで以上に詳細な生産状況の把握が可能となりました。縦軸を時間、横軸を工程の動きとして、進捗を表したグラフにより生産性の低下が生じた時刻と工程をピンポイントで特定できるだけでなく、他のデータと重ね合わせることで非効率を招いたと考えられる原因まで、誰の目にも一目瞭然になるわけです。

可視化による生産性向上、更なる改善のアイデアも

熟練者でなくても、プリント基板1枚ずつの生産状況を一気通貫で可視化できるようになったことで、オムロンではモノづくり現場の改善ポイントを把握する効率が6倍向上しました。具体的には、従来なら6人以上の熟練者を動員するほどの原因分析でも、現在は1人で十分に対応できるようになりました。その結果、数か月間で時間あたりの生産性が30%もアップし、今もなお向上しています。また、夜間シフトの作業でも後でグラフを見て改善ポイントを発見でき、チーム横断で改善活動ができるようになりました。

今後は、検査工程の画像データも連携させることを計画しており、時間をキーに温度、エラーログ、品質データなど多様なデータを重ねて可視化、現場や計画部門に向けて現場の技術改善や予実分析など様々なエリアに活用領域を広げていく予定です。

オムロンと富士通は、今回のものづくり現場から開発されたシステムを広く展開していくことを検討しています。イノベーションが新たなイノベーションを生み出す。そうしたイノベーションの連鎖が、企業や国の境界を越えて広がることが期待されます。

  • 所属・効果数値は2015年3月現在

お客様情報

所在地 京都市下京区塩小路通堀川東入
設立 1948年
従業員数 3万6,842人(連結)
URL http://www.omron.co.jpOpen a new window
http://www.fa.omron.co.jp/Open a new window

[ Published in 2015 ]

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。また、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


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