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Metawater Co., Ltd.

拡張現実の技術を駆使し、水道インフラ施設の保守点検作業をダイナミックに革新

メタウォーター株式会社様

タブレットPCを活用すれば、現場で正常稼働時の写真と比較することで、経験が浅い担当者でも異常を発見しやすくなります

取締役 中村 靖 様

Human Centric Innovation Human Centric Innovation

  • 拡張現実を駆使することで現場の保守点検作業を大幅に効率化し、若手も品質の高い仕事が可能に
  • 過去のノウハウをデータベース化して共有するとともに、将来の故障の発生予測にも活用
  • 保守作業用タブレットPC、稼働状況を把握するセンサー、すべてのデータを集約するクラウドが維持管理を効率化

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水道インフラ施設の熟練技術者のノウハウをいかに伝承するか

水道施設や高速道路など日本の社会インフラの多くは高度経済成長期に作られ、老朽化が進んでいます。そのため、インフラの保守・メンテナンスをどう進めていくのかは大きな社会問題になっています。

浄水場などの施設の設計や製造、施工に加えて、上下水道インフラの維持管理事業を手掛けるメタウォーター株式会社様(以下、メタウォーター)にとって、こうした時代の要求にどう応えていくのかは重要な経営のテーマです。メタウォーターは全国の自治体の上下水道の分野で25%のシェアを持つ最大手であり、自治体から負担が増大する維持管理業務への対応策を求められてきました。

そこでの課題は大きく二つ。一つは人材面です。これまで維持管理に当たってきた熟練の技術者のノウハウをどう伝承していくか。もう一つは効率化。浄水場など上下水道の施設は部品が多く、管理維持業務を効率化する上での大きな阻害要因になっています。

しかし、今、水道施設の保守点検業務に大きな変化が起きています。現場に入る作業員の持ち物はタブレットPCだけ。内蔵カメラをかざして風景を映すと、その中には部品の情報と作業の方法が表示されます。保守作業員は画面の情報を確認しながら点検を進めていきます。気になった部分があれば、その場で撮影したり、音声を録音したりするだけです。

現場に何度も足を運んで作った使いやすいシステム

この仕組みを実現するためにメタウォーターが採用したのが、富士通の拡張現実(AR(注1))技術の「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server」です。水や汚れに強く、遠くからでも認識でき、手振れにも強い大型の認識シートである「ARマーカー」が使われ、保守対象の部品を内蔵カメラで認識して、様々な情報を表示します。ARマーカーは10万トンクラスの大規模浄水場で400枚程度使われ、作業員は作業内容を記録するための紙も分厚いマニュアルも不要になりました。しかも、誰が作業をしても、安定して品質を確保できます。

これまでもメタウォーターでは、点検用のアプリケーションを導入してきましたが、現場では結局使われませんでした。そこで、富士通ではフィールド調査をしたうえでモックアップを作り、サービス、テクノロジー、デザインの担当者が一緒になって何度となく現場に足を運んで意見を聞き、使いやすいインターフェースと、必要とされる機能を実現しました。このARシステムによって点検作業は一気に効率化されたのです。

加えて、集められたデータがサーバ上に集約されることによるメリットもあります。データは分析をしたうえで蓄積され、過去のデータと故障の発生情報を突き合わせることで、映像や音声から部品が故障する予兆を知り、事前に部品を交換することができるようになります。

部品の状況から故障を予測できるようになることで、施設のマネジメントは大きく変わります。部品の使用期限をベースにしたタイムベースマネジメントから、部品の状況によって対応するコンディションベースマネジメントへの転換です。保守費用は大幅に削減でき、蓄積されたデータはノウハウとしてスムーズに引き継がれていきます。

水ビジネスのかたちを変える業界標準のプラットフォームに

2013年10月にサービスインしたこのシステムは「Smart Field Service」と呼ばれ、同社のクラウド型プラットフォーム「ウォータビジネスクラウド」の上で提供されています。

このプラットフォーム全体を支えているのが、富士通の提供するパブリッククラウド「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5」です。メタウォーターはその第1号ユーザーとして、正式サービス開始以前の2011年から、富士通のクラウドを活用しています。

「ウォータビジネスクラウド」では、水道施設に設置したセンサーによって稼働状況や水位、水質、圧力などのモニタリングデータを収集・集約して、自治体や維持管理会社と情報を共有するサービスも展開されています。現在国内約100の浄水場の施設が契約し、その一部の施設で「Smart Field Service」が導入されています。

メタウォーターでは2017年までにサービスの提供先を1,000の自治体まで拡大してシェア50%の獲得を目指し、業界標準のプラットフォームに成長させることを目指しています。他社のシステムとのインターフェースも用意し、デファクトスタンダードとして磨き上げていく計画です。

メタウォーターのサービスが広がることで、日本の上下水道業界の仕事を革新するだけでなく、環境保護や生活の質の向上等、グローバルでの社会問題解決への貢献も期待されます。

  • (注1)AR: Augmented Reality(拡張現実)の略。人間の感覚(五感)で得られる情報(現実)に、ICTを利活用して得られるデジタル情報を重ね合わせて、人間の感覚を拡張・強化する技術。ARマーカーは、情報を重ね合わせて表示する際に、位置を指定するために使用する画像のこと

お客様情報

所在地 東京都千代田区神田須田町1-25 JR神田万世橋ビル
設立 2008年
従業員数 (連結)1,960人
URL https://www.metawater.co.jp/Open a new window

[ Published in 2014 ]

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。また、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


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