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Asahi Shuzo Co., Ltd.

栽培実績・環境データの見える化により、山田錦の安定調達を目指す

旭酒造株式会社様

酒蔵と同様、米作りの現場データを蓄積して数値管理を行うことで山田錦の生産量を拡大し、世界のより多くのお客様に獺祭を届けられるようにしたいと考えています

代表取締役社長 桜井 博志 様

Human Centric Innovation Human Centric Innovation

日本酒「獺祭」の原料となる酒米の安定的な調達を実現するため、旭酒造は食・農クラウド「Akisai」を導入。データの活用により、栽培が難しい山田錦の生産量拡大に向けた生産ノウハウや知見の共有を目指す。Akisaiというプラットフォームを通して「獺祭」を世界に届けるべく、酒造メーカー・農家・農業法人などが連携した。

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日本で人気の酒「獺祭」を世界中のお客様へ

旭酒造株式会社様(以下、旭酒造)が製造・販売する日本酒「獺祭(だっさい)」は、国内のみならず海外でも好評であり、現在アメリカやドイツ、フランス、モナコ、エジプト、香港など世界各地で日本酒ファンを虜にしています。

その人気ゆえに、店頭では常に品薄状態が続いています。旭酒造には「幻の酒」として獺祭の希少価値を高める方法もありましたが、「世界中でもっと多くのお客様に獺祭を味わってほしい」という思いのもと、いつでも新鮮な状態で出荷できる増産体制を整えることを選びました。日本酒は通常「冬に造る」年1回の生産となりますが、より多くの需要に応えるため、旭酒造では一年を通して造る四季醸造に取り組みました。また、酒造りにおいて徹底した数値管理とデータ分析を行い、良質な酒を安定して提供しています。

生産が困難な「山田錦」の安定調達を目指す

人気で品薄の獺祭は山田錦を50%以上も精米して造られる「純米大吟醸」です。だからこそ華やかな香りがあり、透明感のある味わいを作り上げることができます。

つまり、獺祭は原材料の山田錦を一般の日本酒より多く必要とします。2013年、旭酒造は8万俵(4,800トン)の酒米を必要としていましたが実際に調達できたのは半分の4万俵(2,400トン)でした。山田錦を栽培する農家は高齢化による生産者(担い手)不足という状況に陥っており、加えて日本酒ブームも手伝って、原材料の山田錦が品薄状態となってしまっているのです。

山田錦をより多く安定的に調達するためには新たな山田錦の担い手を育てていき、まずは生産者を増やしていくしか道がありません。しかしながら昔から山田錦は倒伏し易く、水管理や施肥管理に手間がかかり、栽培が非常に難しいと言われている品種です。さらに、山田錦栽培農家の多くは、その作業ノウハウを直接後継者に伝授したりしており、新規就農者・担い手の参入は容易ではありませんでした。

農業の現場でもデータ活用に基づくおいしい酒造りに挑戦

この難局を乗り切るために旭酒造が目を付けたのが、データを活用した農業経営を支援する富士通の食・農クラウドAkisai(秋彩)でした。獺祭の醸造に、経験と勘に頼らずデータ分析による徹底した数値管理を行っている旭酒造にとって、データ活用による栽培ノウハウの見える化は非常に相性の良いものです。

旭酒造はまず、2014年4月に2軒の山田錦栽培農家にAkisaiを導入しました。それぞれの農家の水田に気温や湿度、土壌温度、土壌水分、EC値(注1)を測るセンサーを設置し、1時間ごとにデータを収集。また、定点観測カメラを置いて、水田の全景を毎日撮影し、日々変わりゆく水田の様子を表す画像を蓄積しています。いつ、どの種類の肥料を、どれだけの量、散布したか。こうした作業データもまた、農家の生産者がパソコンやスマートフォン使ってAkisaiに集約されていきます。

山田錦の生産量拡大に向けて様々な企業・機関が連携

蓄積したデータを分析することにより、刈り取り時期や肥料をまくタイミングも見極めることが可能になります。今回、Akisaiを導入した農家の一方は過去に山田錦を栽培した経験がなかったにもかかわらず、栽培経験がある農家に引けを取らないほど十分な収量を上げることに成功しました。蓄積されたデータを活用することにより、今後新規で山田錦の生産に取り組む農家に対して、ハードルを下げることができます。また、旭酒造は農家に向けて「山田錦栽培勉強会」を開催し、データを活用した栽培ノウハウを共有する新たな取り組みも開始していきます。将来的には、Akisaiに蓄積されたデータを活用して、山田錦を生産する農家のネットワークが拡大し、更なる収穫量の増加が期待できます。2015年春からは、新たに四つの農業法人様もまた、この取り組みに参加される予定です。

今回の旭酒造の挑戦には2軒の農家のほかにも、農業におけるICT活用の成果に期待を寄せる肥料メーカーなどから、多数の協力がありました。肥料メーカーにとって、Akisaiのデータは山田錦に適した肥料開発に役立ちます。また、中山間地域を中心とした地域経済の活性化に、付加価値が高い酒米の栽培ノウハウを活かせる可能性があります。ICT活用の成果が明らかになっていくなかで、Akisaiをプラットフォームとする農業におけるエコシステムは今後更に拡大していくことでしょう。

  • (注1)EC(Electric Conductivity)値:土壌中に存在している肥料分の含有傾向を表した数値

お客様情報

所在地 山口県岩国市周東町獺越2167-4
設立 1948年
従業員数 90名
URL http://www.asahishuzo.ne.jpOpen a new window

[ Published in 2015 ]

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。また、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


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