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©AIRBUS S.A.S. 2014 photo by MasterFilms H. Goussé

部品の見える化でサプライチェーン全体を最適化

エアバス様

RFIDなどの技術を活用することで、全ての機体部品を見える化し、エアバスのInternet of Thingsの構築を富士通はサポートしてくれています

Head of Value Chain Visibility
& RFID, Carlo K. Nizam 様

Human Centric Innovation Human Centric Innovation

エアバスはバリューチェーンの見える化に向けた取り組みとして、RFID(注1)技術を航空業界で先駆けて導入し、ビジネスで大きな成果を獲得。富士通の自動認識技術(AIT)ソリューションを活用することにより、製造プロセスや機体部品というリアルな世界をデジタル化。航空機の製造から運用保守までの全工程を効率化し、ビジネス全体の最適化を実現。

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全工程をたどるトレーサビリティ

航空機の組立て・整備は複雑で課題も多く、多額のコストがかかります。Airbus S.A.S.様(以下、エアバス)もITを駆使して製造業務を管理していますが、こうしたシステムへのデータ入力は紙ベースでの作業がほとんどでした。

事業の規模や複雑さが増すと、データの処理は大きな課題になってきます。エアバスが1年に製造する機体の数は40年前は10機でしたが、2015年には629機に増加。今後は1,000機に達する予定です。また、1年間に管理する部品の数は2012年は120万個でしたが、2017年までのわずか5年で倍以上に伸びると予想されています。

航空部品は、設計から廃棄に至るまで数十年というライフサイクルがあり、各工程において徹底した管理が不可欠です。航空業界には第一に安心と安全が求められるため、その全過程をたどるトレーサビリティ(履歴管理)が必要となり、部品管理は重要かつ複雑な課題です。欠陥は決して許されず、ミスのない整備が重要となります。また、データは機体の年数に応じて増えていきます。

加えて、エアバスは複雑な製造ラインを抱えています。例えば、A380は機首や胴体、翼などの複数の部品組立てをフランスやドイツ、スペイン、イギリスの工場で行っています。完成した機体1機の価格は、4億2,800万ドルになります。部品の在庫は大きなコスト負担となるため、効率的なサプライチェーンが必要不可欠になります。

オペレーションのデジタル化

課題解決に向けて、エアバスは業務のデジタル化を進め、そのためにRFID技術が重要な役割を果たしました。RFID技術の活用により、リアルタイムでの見える化、プロセスの最適化、ムダの削減などが実現できます。一つひとつの部品に、シリアルナンバー、製造日、修理履歴までの幅広い情報を埋め込むことが可能になります。

次世代機A350XWBは、その機体部品2,000点以上の全てにRFIDタグが装着されています。さらに、RFIDタグの適用対象を全エアバス機に拡大、2014年より現在各部品に貼られている銘板をRFIDタグに置き換える取り組みを始めています。「80年代後半に初めてフライ・バイ・ワイヤ(注2)の商用機を製造しました。今、私たちが実践しようとしていることは、更に新たな取り組みとしてデジタルなバリューチェーンを構築することなのです」とNizam様は語ります。

RFIDタグには、高い堅牢性、薄さ・軽さ、耐環境性が求められ、これら全ての厳しい条件を満たした富士通のRFIDタグが採用されました。富士通の高い半導体技術、RFID設計・製造力、グローバルのデリバリ能力が評価されたためです。

生産性向上とライフサイクルの短縮化

これまで機内の座席などの保守は手作業で確認を行っていたため、シリアルナンバーや位置を記録するだけでも数時間を要していました。加えて、それらのデータを手で入力し、差分を照合していました。RFIDタグを使えば、同じ作業が数分で完了できます。現場の作業効率が大幅に向上し、入力ミスもなくなります。情報も瞬時に共有、確認できることから、航空機の稼働率が向上し、RFIDという技術が利益に直接貢献しました。

RFIDを活用して個々の部品の保管場所と状態がわかることでベストな部品供給が行われ、リードタイムの短縮や重複調達の防止といった在庫の最適化が可能になり、受注残や納入遅延は大幅に減少します。

部品状況の可視化によって生産性が向上し、リードタイムが短縮、在庫も縮小し、キャッシュフローが改善しました。データの可視化は、組立てプロセスの問題やエラーの減少につながり、サプライチェーン全体で20%以上のコスト削減が期待できます。エアバスでは、サプライチェーンを見える化し、リアルタイムに情報を確認できるようになりました。そこから新たな知見が生まれ、ビジネスにさらなるメリットをもたらします。

富士通のRFID・センサーソリューションを他業種へ展開

航空業界でのRFID導入を目指し、米国航空運送協会(ATA)はワークグループを立ち上げ、標準化への取り組みを始めています。2007年には富士通も参画し、ATA Spec 2000と呼ばれる標準RFIDの構築に向け、協働し作業を進めています。

こうした航空業界のサプライチェーンを支えるのが、富士通のRFID・センサーソリューションです。RFIDタグだけでなく、お客様の業務内容に合わせたシステムの開発から保守、運用まで、全てワンストップで提供します。さらにグローバルでサポートすることにより、情報インフラを支えています。

現在、富士通では、航空業界での実績を踏まえて、RFID・センサーソリューションを世界中の様々な業界にも展開しています。

  • (注1)RFID:RFIDタグと呼ばれる媒体に記憶された人やモノの個別情報を、無線通信によって読み書き(データ呼び出し・登録・削除・更新など)をおこなう自動認識システム
  • (注2)フライ・バイ・ワイヤ:飛行機の操縦システムを電気的に行うこと

関連する商品・サービス

お客様情報

所在地 トゥールーズ(フランス)
設立 1970年
従業員数 5万9,000人
URL http://www.airbus.com/Open a new window

[ Published in 2015 ]

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。また、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


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