背景

ウシオ電機様で利⽤している現⾏環境はオンプレミスのSAP ERPシステムと富士通クラウド(FLCP)上のジョブ・監視、IF等の周辺システムで構成されており、これら現⾏システムのハードウェアの保守切れに伴うシステムリプレースを行う必要がありました。
パブリッククラウド化により各データセンター、拠点のシステム基盤を共通化し、システム全体での運用コスト最適化を図る必要があり、DR環境構築も必要であったためインフラ基盤としてAmazon Web Service(以降AWS)を活用することになりました。

SAPシステム、運用基盤の安全な移行

SAPシステムにおいては複数の基盤パラメータ、周辺システムとのインタフェースがあり、日中・夜間帯に大量のジョブネットにより業務処理が行われており、これらを安全にAWSに移行する必要がありました。現行機調査を徹底し新環境における修正方針を明確にしておくことで、トラブルなく移行を完了することが出来ました。また、サイジングの徹底およびウシオ電機様と富士通共同で性能テストを徹底することで現行システムでは非常に時間がかかっていた月次バッチ処理もAWS上での新システム実行において高速化を図ることが出来ました。

システム間連携

SAPシステム移行と並行してAWS上においてIoT等の新規システム構築が実施されていました。セキュリティを確保したうえで各システム間連携可能となるようにVPC間はVPCPeeringによる接続を行い、各VPCにおいてNACL/セキュリティグループにより通信制御を実施しました。それにより、システム間データ連携、基盤運用連携もオンプレミスの場合と同様にセキュアな通信環境を構築しました。

災害対策設計

東京リージョンで災害が発生した場合に備えて、デザスタリカバリの設計を行いました。
コスト削減のため、インスタンスは事前に作成せず、被災後の復旧時に転送されたデータを用いてインスタンスを作成し、システムを復旧する方式を採用しました。

本事例に関するお問い合わせ

お電話でのお問い合わせ
Webでのお問い合わせ
このページの先頭へ