海老名市様 MCWEL障がい者福祉システム 導入事例
人口約12万人の海老名市は、神奈川県のほぼ中央に位置し、将来の市の姿をあらわす将来都市像を「快適に暮らす 魅力あふれるまち 海老名」と定め、市民サービスの向上に取り組まれています。
海老名市では、障がい者福祉システムを他社からリプレースし、2008年10月からMCWEL障がい者福祉システムおよび、MCWEL障がい者自立支援システムをノンカスタマイズでご利用いただいています。ご採用いただいた経緯と、ご利用後の評価について、海老名市障がい福祉課の竹原氏(2010年6月当時)にインタビューさせていただきました。
[ 2010年9月10日掲載 ]
概要 | |
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業種: | 地方自治体 |
ソリューション: | 介護福祉ソリューション |
製品: | MCWEL障がい者福祉、MCWEL障がい者自立支援 |
課題と効果 | ||
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1. データ抽出・集計機能の業務効率化 | MCWELの導入により、集計作業は1.5日の作業短縮、職員の負荷軽減に | |
2. サービス利用対象者の履歴確認の効率化 | 前システムではできなかった、サービス利用の履歴が照会可能に。また、事業間でデータ連携が可能になり、窓口の問い合わせに対するレスポンスが大幅に向上 |
一番大きい課題は、データ抽出・集計機能でした。前システムでは、件数が多いデータ抽出に2~3時間かかったあげくタイムアウトになることもあり、かなり苦労していました。さらに、例えば障がい者手帳所持者数のデータを持っているにもかかわらずそれを抜き出す機能がなく、職員が集計ツールを作成し対応していました。
また、複数のサービスを利用している対象者も少なくありませんが、ある人がどのサービスを利用しているのかを横断的に確認するのに手間がかかっていた点も課題でした。例えば、身体障害者手帳のシステムを操作している間は、その対象者が他サービスを利用しているかどうかを確認することができませんでした。
毎週のように集計している定型業務もありますし、議会などの際に突発的に集計結果を求められることもあります。
突発的な依頼の場合、MCWELでは複雑な集計でも半日あれば結果を出せますが、前システムでは出力結果のデータに関する信用性も高くないため、チェック作業も併せて実施するので1~2日はかかっていました。従って、複雑な集計であれば1.5日の作業短縮ということになります。
また、MCWELで出力した帳票をそのまま報告資料にできるので、非常に助かっています。
とにかく機能面ですね。前システムで使えていなかったことがMCWELでは「できる」ということに尽きます。
職員の中にシステムに強い者がいなかったので、システム導入に当たっての細かい内容についてSEと打合せを実施する事が非常に重要だと感じました。導入前からSE立会いのもと、どのような機能が使える等の細かい説明もしていただいていましたので、安心して導入できたと思います。
苦労した点は、やはり「データ移行」ですね。先ずは、前システムからデータを抜き出すこと、抜き出したデータが正しいのかどうかのチェックが大変でした。
データ入力に関しても、データの半分くらいは職員にてパンチ入力しましたが、特殊な事例が何件かあったので、その辺は仕方が無いことだと思っています。反面、そのおかげで使い方に慣れることができました。
サービス一覧機能で参照すると、窓口に来られた方が今は何のサービスを利用しているか、以前は何のサービスを利用していたのかという履歴まですぐにわかります。
また、等級や内容、更に介護認定情報も見ることができるので、窓口の問い合わせに対するレスポンスが大幅に向上しました。これは非常に助かっています。前システムでは、紙の台帳を引っ張ってきたり、「どんなサービスを使っていましたか」と直接確認していたので、時間がかかっていました。今では病院等からの問い合わせに対しても、対象者の利用しているサービスについてすぐに返答できるようになりました。
また、顔の画像アイコンが住民情報システムと連携していて消除者が白黒になるのが、良いですね。前システムでは、文字表示でしたので結構見落とすことがありました。MCWELでは顔アイコンがグレーになってすぐにわかるので見落とすことはまず無いですね。
職員としては日々の業務に追われていて、法改正の情報等の入手が即座にできていなく、逆に情報を入手していただいている点では助かっています。
また、職員とSEとの定例会が開催されるのは非常にありがたいです。その場で情報交換ができています。稼動の時点では、毎月定例会を実施していましたが、稼動後1年経った現在は2ヶ月に1回のペースで実施しています。定例会の議題として不安に思っている点が挙がったりもするので、助かっています。
事業間でデータ連携ができているため、当市のようにほとんどの事業でMCWELを利用した場合、福祉業務全体として大変効率良く利用できるシステムだと思います。
これから業務を進める上で問題点はいくつか挙がってくるかと思いますので、それに対して頑張って対応していただきたいところです。職員の異動も非常に多く、固定ではないので、職員が変われば要望も変化すると思いますので、その辺りも対応していただければと思います。
他社システムからのリプレースというケースでのご意見を伺うため、海老名市様へお客様インタビューを実施させていただきました。
当日は、和やかな雰囲気の中、様々なお話をしていただきました。以前のシステムと比較しながら貴重なご意見、ご指摘を伺う事ができましたので、今後のパッケージ改善および開発へ生かしていきたいと思います。お忙しいところ、ご対応いただき、本当にありがとうございました。
富士通株式会社
神奈川支社)第二公共営業部(営業担当)
自治体ソリューション事業本部)ソリューション推進部(営業担当)
自治体ソリューション事業本部)第一ビジネス部(パッケージ開発担当)
株式会社富士通システムソリューションズ(Fsol)
公共ソリューションサービス本部)健康福祉ソリューション部(導入担当)
日本コンピューター株式会社
介護福祉ビジネスグループ(パッケージ開発担当)
所在地 | 神奈川県海老名市勝瀬175番地の1 |
代表者 | 海老名市長 内野 優 |
人口 | 127,266人(2010年7月1日現在) |
ホームページ | http://www.city.ebina.kanagawa.jp/ |
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