FUJITSU Manufacturing Industry SolutionCOLMINA 機能安全開発プロセス支援(旧名称:PLEMIA SQ-Tracer)

COLMINA 機能安全開発プロセス支援は、ソフトウェア開発における開発プロセスを可視化し、開発プロセスごとに作成する設計書などの成果物を一元管理することにより、高品質で安全なソフトウェア開発の実現を支援します。

COLMINA 機能安全開発プロセス支援が選ばれる理由

  • 機能安全対応支援機能安全規格や品質規格などで要求される「開発プロセス管理」・「設計書の版管理」・「設計トレーサビリティの確保」などを支援する機能を搭載しています。ツールを活用することで自然と各種規格で要求される開発管理業務を実現できます。
  • 技術情報一元管理異なる拠点や部門で分散開発する場合も、WEBブラウザを介してリアルタイムに設計技術文書にアクセスすることができます。また、過去の設計技術文書の参照や、流用開発も容易に実現できます。
  • 直感的操作性開発プロセスのツリー構造表示や、使用頻度の高い機能を初期表示するなど、専門的な操作トレーニングを実施しなくてもツールを活用できます。そのため、短期間で負荷なくご利用いただくことが可能です。

こんなお悩みございませんか?

開発プロセスの標準化や、推進状況の見える化ができていない

設計トレーサビリティを管理したいがどのように実現すればよいかわからない

社内の設計ドキュメントがバラバラに管理され、必要な情報がすぐに探せない

COLMINA 機能安全開発プロセス支援の特長

特長

1.開発プロセスを見える化しISO26262準拠を容易に説明できる

画面上の操作で開発プロセスを見える化でき、第三者検証や監査でISO26262への準拠の説明を容易に行うことができます。
また、お客様標準の開発プロセスをテンプレートとしてツール上に実装し、開発プロセスの標準を各製品開発プロジェクトに展開することもできます。

2.設計書を簡単登録することで、自動で履歴が管理できる

設計書の登録はドラッグ&ドロップ操作で簡単操作です。
また、版数管理や更新履歴を自動で管理でき、開発現場の負荷を低減できます。

3.設計トレーサビリティを要求単位で設定・管理できる

設計書などの技術文書は、既存の文書ファイルに何も手を加えることなくツール上でファイル間のリレーションを設定できます。また、要求書などのフォーマットを予め規定することにより、文書ファイル内の要求単位でもリレーション設定が可能です。

4.過去の検証イベントの実施結果や成果物をいつでも取り出せる

検証イベントをシステムで定義でき、検証結果を保管・参照できます。
最新・または過去時点を指定して、仕様変更の影響範囲を調査することができます。

5.取引先様と成果物とトレーサビリティ情報をセットで交換できる

開発成果物と設計トレーサビリティ情報をセットで出力し、データ交換できます。
取引先のツールに依存せずデータ交換ができます。

システム全体のイメージ

導入メリット

ノンカスタマイズで開発プロセスを見える化し、社内開発プロセス標準化を促進

COLMINA 機能安全開発プロセス支援はお客様の開発プロセスをツリー形式で見える化します。開発プロセスや作成する開発成果物の進捗を確認することができます。また、開発プロセスのツリーをテンプレート化することで、開発プロセスの標準化も促進できます。

※図版に書かれている製品は旧名称です

高品質な製品開発に不可欠な、「設計トレーサビリティ」を負荷をかけずに実現

PDFやOffice文書など、ファイル形式を問わず、既存の設計書どうしの関連性をファイル単位で簡単に紐付けられます。また、ExcelやWordの雛形に要求事項を記述し、COLMINA 機能安全開発プロセス支援に取り込むと設計書の中身を分析して取り込み、自動的に要件単位でリレーションを設定し管理することができます。設定したリレーションをもとに、修正時の影響調査が可能になります。トレーサビリティマトリクスを出力できるので、開発要件に対する実装モレや、テストのモレを未然に防ぐことにつながります。また第三者への監査対応でも活用できます。

※図版に書かれている製品は旧名称です

開発で必要な情報に、すぐにアクセス可能

開発成果物をCOLMINA 機能安全開発プロセス支援で一元管理できます。適切なアクセスコントロールでプロジェクトや部門をまたいで、開発に関連する必要な情報をすぐに探すことができます。

※図版に書かれている製品は旧名称です

主な機能概要

1.プロジェクト管理機能

ツリー構造で開発プロセスを即座に見える化し、第三者にも容易に説明できます。実績あるプロジェクトを流用することで、簡単にプロジェクトを計画できます。

主な機能
  • 新規開発プロジェクト作成
  • 派生開発プロジェクト作成
  • プロジェクトメンバー管理
  • 承認ワークフロー作成
  • 開発プロセス定義
  • プロセステンプレート化
  • プロジェクト進捗管理
  • ユーザ資格情報管理
利用シーン

プロジェクトの流用開発または新規開発において、開発プロセスや、各工程の成果物作成計画を開発メンバーをアサインします。

対象者
  • プロジェクト管理者
  • 安全管理者
  • 品質管理者
※図版に書かれている製品は旧名称です

2.成果物管理機能

設計書を簡単に登録でき、成果物を登録するだけで、自動的に版が管理され、変更の履歴を残せます。

主な機能
  • 開発要件管理
  • 開発成果物管理
  • 構成管理
  • 版数管理
  • ファイル検索/全文検索
  • ToDoタスク管理
利用シーン

作成した要件書や設計書などをアップロードし保管します。
修正する場合は編集後のファイルを再登録します。

対象者
  • 設計者
  • 開発者
※図版に書かれている製品は旧名称です

3.要件・成果物のトレース機能

雛形に要求記述をするだけで、自動的に要求単位のリレーションが設定できます。設定されたリレーションを一覧で確認し、関連する項目を確認できます。

主な機能
  • トレーサビリティ管理
  • 影響調査
  • リレーション一括設定
  • トレーサビリティ帳票出力
利用シーン

各開発プロセス完了時に、上流プロセスと現プロセスの成果物間または要素間の関連付けをします。
仕様変更・設計変更時に、変更による影響分析を実施します。

対象者
  • プロジェクト管理者
  • 安全管理者
  • 品質管理者
※図版に書かれている製品は旧名称です

機能強化ポイント

トレーサビリティ一括設定

トレーサビリティのFrom-Toと紐付け情報を表形式で一覧記述することで、一括でリレーションを設定できるので業務の効率化が可能です。

※図版に書かれている製品は旧名称です

モデルファイル連携

ISO26262でも推奨されるモデルベース設計を実施した際のモデルファイルを取込み、モデルオブジェクト(設計要素単位)に自動分解・リレーションの自動設定が可能です。

※図版に書かれている製品は旧名称です

トレーサビリティ一覧表示

トレーサビリティ情報を縦軸・横軸に成果物または要件を指定してマトリクス帳票出力が可能です。トレーサビリティ設定状況の抜け漏れチェック・網羅性の確認が容易にできます。

※図版に書かれている製品は旧名称です

ドラッグ&ドロップ操作拡充

クライアントPC上のファイルや、Subversion管理のソースコードファイルも、ドラッグ&ドロップ操作で、思いのまま・容易にファイル登録が可能になります。

※図版に書かれている製品は旧名称です

ISO26262ソリューション

当社ではISO26262の技術支援サービスやCOLMINA 機能安全開発プロセス支援のご提供のほか、品質マネジメントの確立や関連する品質規格への対応を支援する開発プロセス改善コンサルティングをご提供しております。

富士通グループのISO26262ソリューションマップ

※図版に書かれている製品は旧名称です
  • ISO26262技術支援サービス
    機能安全の研修会や業務プロセスの改善支援など、お客様のご要望に応じたサービスをご提案いたします。
  • COLMINA 機能安全開発プロセス支援
    開発プロセスの見える化・成果物の一元管理と、設計トレーサビリティの管理ツールです。
  • Agile⁺ Relief
    C/C++プログラムを静的に解析する品質向上支援ツールです。
  • ソフトウェア開発プロセス改善コンサルティング (Automotive SPICE)
    ソフトウェア開発プロセスの改善や、Automotive SPICE規格への対応支援をご提案いたします。
  • CMMIソフトウェア開発プロセス改善コンサルティング
    お客様の品質・コスト・納期目標の達成に向け、CMMIを用いて開発プロセスの改善をご支援いたします。
  • QMS構築・改善支援サービス
    各種部品・モジュールに精通したプロのスタッフが、プロセス監査・プロセス改善を支援いたします。
  • 品質管理手法教育 (開発者向けプロセス指向のなぜなぜ分析)
    なぜなぜ分析の考え方・やり方の習得をサポートいたします。
  • 電子機器/部品信頼性評価・故障解析サービス (商品品質改善)
    ハードウェア開発のお客様がお困りのトラブルを解決する、最新の技法・手法を用いたサービスをご提供しています。

適用事例

※製品名称は事例作成当時の内容です

導入の背景

お客様では、自動車分野向け機能安全規格「ISO26262」への対応を得意先様から求められ、数年かけて開発プロセスや設計文書の雛形を作成されていました。
自社で規定した開発プロセスを設計現場部門に展開でき、かつ、設計現場部門の作業負荷を低減できるツールを検討し、以下の3つの理由により、PLEMIA SQ-Tracerの導入を決定いただきました。

  • 機能安全規格で要求されるプロセス管理や技術文書管理・設計トレーサビリティ管理など、多くの要求項目が標準機能に搭載されている
  • 自社で規定した開発プロセス標準を、ツール上にテンプレート化することができ、設計現場部門に容易に展開できる
  • 設計書など既存の文書を変更なくそのまま扱え、直感的な操作が可能であることから、従来の手動での開発管理業務から負荷低減を見込める

海外分散開発でご活用いただいています

  • 各拠点、部門ごとに設計文書を保管していたが、PLEMIA SQ-Tracer上に集約して保管。
  • 機能安全対応で必要となった安全要件書などは日本の機能安全推進グループで雛形を策定し海外拠点にも雛形と記述ルールを展開して運用。

導入スケジュール

PLEMIA SQ-Tracerは短期間で運用までの立上げが可能です。最短1ヶ月程度で導入・セットアップとトレーニングが完了します。

製品情報

    • クライアント
      CPU2.0GHz以上推奨
      メモリ1GB以上
      OSMicrosoft Windows 10
      ブラウザInternet Explorer 11
      (ネイティブ動作モードである「エッジモード(Edge Mode)」をサポートします。)
      PDF閲覧Adobe Acrobat Reader DC
      サーバ
      CPU4コア 3.0GHz以上推奨
      メモリ4GB以上
      OSMicrosoft Windows Server 2012 / 2016
      必須ソフトDBソフト:Oracle Database 11g / 12c
      アプリケーション管理:Interstage Application Server V10
      Office Professional 2013 / 2016 / 365 ProPlus
    • 自動車分野向け機能安全規格「ISO26262」への対応が必要なお客様向けに、ツール提供だけではなく、機能安全対応の取組段階に応じた各種教育や技術支援サービスをご提供いたします。

      機能安全対応支援サービス

      ※図版に書かれている製品は旧名称です

      教育・技術支援サービス概要

      機能安全規格への対応プロセス

      1. STEP1
        規格の理解
        お客様経営層・リーダ層向けのISO26262概要教育や、開発現場・機能安全推進担当者様向けの専門教育をオンサイトにて実施致します。
      2. STEP2
        対応方針/計画
        ISO26262対応に向け、各部門毎のタスクを洗い出し中期的対応計画の立案を支援致します。
      3. STEP3
        業務分析/改善
        弊社チェックリストを活用したインタビューを実施し、既存の開発プロセスや成果物のGapを抽出し、改善のご提案を致します。
      4. STEP4
        開発ツール支援適用
        COLMINA 機能安全開発プロセス支援の適用コンサルティングや、導入/運用支援を致します。また、必要に応じて貴社向けアドオン機能の設計・開発を致します。
      5. STEP5
        業務実行
        制御開発プロジェクトに対し第三者として参画し、ISO26262への適合度合の見える化・改善のご提案を致します。

ISO26262ツール認証取得済

「COLMINA 機能安全開発プロセス支援」は自動車業界向け国際標準"ISO26262(注1)"ツール認証を第三者認証機関により取得済(注2)です。車載制御システム開発はもちろん、組込みシステム開発やソフトウェア開発に携わるお客様に広くご活用頂けます。

  • 注1:
    ISO26262:自動車電子制御システムの開発プロセスや作業成果物を規定した国際標準規格。2011年11月に制定。
  • 注2:
    認証実施機関:一般財団法人日本品質保証機構(JQA)

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