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導入事例
社会医療法人社団正志会 花と森の訪問看護ステーション ペンギン様

社会医療法人社団正志会 花と森の訪問看護ステーション ペンギン外観写真

タブレット端末持参の訪問看護で迅速な情報共有と業務負担軽減、的確なケアの提供を実現


今後のさらなる高齢者人口増加に対応するため、国の方針として在宅医療が推進され、訪問看護のニーズが高まっています。訪問看護では、看護師が1人で患者のもとを訪れますが、適切なケアの提供には医師や看護師、リハビリスタッフなど、多くの専門職がチームとなって緊密に連携することが不可欠です。2015年7月に、母体病院である花と森の東京病院(東京都北区)敷地内に開設した花と森の訪問看護ステーション ペンギンでは、チームの情報共有や業務効率化の推進にICTの活用が必要と考え、介護事業者支援システム「HOPE WINCARE-ES」を導入しました。タブレット端末(iPad)を用いた最適な業務フローを構築し、質の高い看護を実践する江戸英雄所長に、訪問看護の実際について取材しました。

多職種がチームとなってケアを提供する訪問看護

Q:地域と貴ステーションの特徴をお聞かせください。

江戸英雄所長(右から3人目)とスタッフの皆さん

江戸英雄所長(右から3人目)とスタッフの皆さん

江戸氏:北区の高齢化率は25%を超え、東京23区内で最も高齢化が進んでいます。独居の高齢者も多く、医療機関の受診率も高い地域です。
  当ステーションは花と森の東京病院を母体としており、連携が密にとれているので、医療依存度の高い患者さんにも安心感を持ってご利用いただいていると思います。患者さんの紹介元は、母体病院からは全体の半数以下で、地域のケアマネジャーや訪問診療を行っている開業医、ほかの病院の医療ソーシャルワーカーなど、地域のさまざまな職種から多くのご相談をいただいています。
  現在は、看護師4人、理学療法士2人、事務1人の体制で、80人ほどの患者さんに訪問看護、訪問リハビリテーションを提供しています。

Q:訪問看護のポイントについてご説明ください。

江戸氏:訪問看護の看護計画は、まず患者さんご本人とご家族の希望を伺うところから始まります。その希望を前提に、医師、ケアマネジャー、介護職、看護師といった多職種のチームで話し合いながら、ケアの方向性を一緒に考えていきます。
  患者さんの希望は病状などによって変わっていくことも多く、常に共通認識を維持するのは、実はなかなか難しいことです。職種が違えば文化や風土、教育や経験がまったく違いますから、同じ言葉でもとらえ方が異なることもあります。それでも、チームとして情報を共有し、共通の目標を持って連携することは、行き届いたケアのために不可欠な条件です。

Q:病棟看護との違いはどこにあるのでしょうか。

江戸氏:病院の患者さんは治療を受けるために来院し、病棟では積極的な治療が行われます。一方、在宅の患者さんは生活がベースであり、より良く、その人らしく生活するにはどうしたらいいのかということを考え、医療提供のあり方や方法論をチームで知恵を出し合いながら、計画を立てることが非常に大事です。

Q:訪問看護ならではのやり甲斐とは、どのようなものでしょうか。

江戸氏:訪問看護は、患者さんと看護師が一対一でかかわり合うので、より患者さんの近くに寄り添い、長い期間にわたって同じ時間を共有できます。患者さんはわれわれの訪問を待っていてくれますし、終末期の患者さんを看取られたご家族から「一緒にいたから頑張れました」といった言葉をかけていただけるのも、ありがたいことだと感じます。

ICT導入で情報共有と業務の効率化を実現

Q:HOPE WINCARE-ESを導入した理由をお聞かせください。

平松氏:訪問看護では、チーム内でうまく情報が共有されないと、ケアが噛み合わなくなってしまいます。その場で声を掛け合って情報共有ができる病棟看護とは異なり、訪問看護では情報共有のためにICT化が必要だと考えました。また、患者さん宅が看護の現場となるため、PCだけではなく、タブレット端末導入も必須でした。母体病院の電子カルテとの親和性や、セキュリティの高さからHOPE WINCARE-ESを採用し、開設時から使用しています。
  導入に当たっては、システムでできることと、実際の業務フローをどう組み合わせれば最も効率的なのかを考え、運用を決めていきました。当ステーションでは、スタッフは朝 夕に事務所に集まりますが、タブレット端末と訪問バッグがあれば、事務所に来なくても仕事ができる、きわめてシンプルな業務フローを確立しています。スタッフの業務負担も軽減され、残業時間の大幅な削減にもつながっていると思います。

iPadへのテキスト入力に慣れると訪問先で記録作業を完了できるようになり、残業時間を大幅に削減できます。
iPadへのテキスト入力に慣れると訪問先で記録作業を完了できるようになり、残業時間を大幅に削減できます。

Q:どのような機能が、業務の効率化に役立っていますか。

平松氏:この業務フローを支えているのがファイル管理です。医師からの指示書、ケアプラン、サマリーなど、すべての紙情報は、ステーションに届き次第スキャニングして取り込み、即座にタブレット端末で参照できるようにしています。そのため、スタッフはカルテを含め紙媒体を見ることはなく、ペーパーレスでの運用となっています。
  時間外電話対応などを記録しておくメモ機能や、未読・既読を確認できる連絡メールも便利で活用しています。また、スケジュール機能は週パターンを毎月複写でき、人員シフトなどの変更も直感的にできるので非常に使いやすいです。経営指標も簡単に出せるので、紹介元の分析や、医療/介護保険の割合、要介護度や加算状況などの情報を、マーケティングに役立てています。

訪問先での的確な判断を支援するタブレット端末

Q:タブレット端末は、どのように使われているのでしょうか。

江戸氏:リハビリスタッフも含め、1人1台を常に携帯しています。バイタルをはじめ、看護記録などもできるだけ現場で入力するようにしています。訪問先で数行しか記録できなくても、後で書き直す時に、より正確に速く記述することができます。
  画像や動画も撮れるので、患者さんのところにある薬剤情報を撮影すれば書き写すよりも簡単ですし、褥瘡の写真や、リハビリの様子の動画を撮影して、評価に活用しています。看護記録だけでなく、画像や動画もその場でサーバに上げられるので、その情報を見ながら事務所のスタッフと電話で相談してすぐに対応を決めることもできます。リアルタイムな情報共有に、きわめて有用です。

Q:紙運用との違いはありますか。

江戸氏:紙媒体は、個人情報保護の観点から外に持ち出すことができませんが、タブレット端末があれば前回訪問時の看護記録はもちろん、医師からの指示やケアプランなど、すべての情報を閲覧できます。特に、当番制で夜間の緊急コールに対応する際に威力を発揮します。タブレット端末がなければ、患者さんの疾患名程度しかわからず、その場で話を聞いて対応することになり、看護師にとって大きな精神的負担となります。タブレット端末があることで、十分な情報に基づいた的確な判断が可能となるので、看護師も安心して看護に当たることができますし、患者さんにとっても有益で、安心・信頼にもつながると考えられます。

訪問看護師が活躍するシーンはますます増える

Q:これからの訪問看護について、展望をお聞かせください。

江戸氏:多くの患者さんは、住み慣れた地域で生活を続けたいと願っています。国の医療施策としても、病院から在宅中心へとシフトしており、訪問看護を必要とする患者さんは急激に増加すると予想されます。しかし、訪問看護師は全国で約5万人と現状でも不足しており、2025年には15万人程度が必要と言われています。そこで、訪問看護師を増やすため、当ステーションでも実習の受け入れなどを行っていますし、規模の大きい事業所では新卒の看護師を積極的に育てるなど、状況は変わりつつあります。
  訪問看護の看護師と患者さん、ご家族の関係性は、一方的なサービス提供ではなく、われわれも患者さんから元気をいただく、持ちつ持たれつの関係です。その中で訪問看護師は、従来のサービス提供にとどまらず、患者さんやご家族のより良い生活を支えるために、健康の維持や予防はもちろん、精神的な支えにもなれるような、効果的にかかわれる仕組みを、地域と一緒に考えていく必要があると思っています。

Q:その中で、ICTはどのような役割を果たせるでしょうか。

江戸氏:ICT導入は、使用経験がないと少し敷居が高いと感じるかもしれません。しかし、最近のシステムはインターフェースがわかりやすく、スマートフォンが使えれば問題なく使えますし、ICTの導入によって作業効率は格段に向上します。何より、訪問看護は1人で患者さんのところに赴き、その場で判断し行動することが求められる仕事です。その判断のための材料として、豊富な情報をいつどこででも得られるシステムは、訪問先での看護師の不安を減らし、質の高い看護を提供するために、きわめて有意義なものだと思います。



施設概要

社会医療法人社団正志会 花と森の訪問看護ステーション ペンギン

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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