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導入事例 鹿児島市立病院様

鹿児島市立病院外観写真

WGの活発な取り組みによりスムーズなリプレース作業を実施


診療記録が充実し業務の標準化とチーム医療を促進

鹿児島市立病院は、病床数687床の大規模公立病院。ドクターヘリを擁し、三次救急の受け入れにも対応するなど、地域住民の健康保持に重要な役割を担っています。同院では、オーダリングシステムから電子カルテシステムへのリプレースにあたりベンダーを変更。富士通の成長型電子カルテシステムであるFUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE EGMAIN-GX(ホープ イージー メイン- ジーエックス)を採用しました。ワーキンググループ(WG)の積極的な取り組みで、円滑な導入を実現。2013年12月から稼働し始め、チーム医療が促進されるなど、大きな成果を生んでいます。

 地域での役割と導入のねらい  | 選定方法と更新作業 | 導入後の評価とアドバイス

 地域での役割と導入のねらい

地域基幹病院の使命を果たすためICTで診療の質を向上

地域基幹病院としてハード・ソフトの充実を

Q:地域における位置付け・役割を教えてください。

坪内氏:鹿児島市の人口はおよそ60万人ですが、500床以上の規模の病院は、鹿児島大学病院と当院の2施設だけです。それだけに、公的医療機関としての役割は重要だと認識しています。中でも当院は、周産期母子医療、救急医療、がん診療の3領域に力を入れています。

  今後の課題としては、医師や看護師など医療者の人材の育成に貢献することです。そのためにも、大学病院を支え、鹿児島県の地域医療の中核としての使命を果たせる病院になるべく、ハード・ソフトの両面をさらに充実させていきたいと考えています。

坪内 博仁 院長

坪内 博仁
院長

2015年度に開院する新病院の完成予想図

2015年度に開院する
新病院の完成予想図

Q:建設中の新病院についてお話しください。

坪内氏:現在の施設は老朽化が進み、そこに専門性の高い周産期医療センターや救命救急センターを次々に建て増ししているので、利便性があまり良くありません。そのため、地域により良い医療を提供していくことを目的に、最新の医療機器を整備し、災害に強く、環境へも配慮をした新病院の建設を進めています。2015年度の新築移転に向けて現在、工事が行われています。

カルテの内容を充実させ診療の質の向上を図る

Q:電子カルテ導入の目的をお聞かせください。

坪内氏:当院では1990 年からオーダリングシステムを一部導入し、2005年から全面運用していました。しかし、これからの医療を考えると、電子カルテシステムを導入し、医療情報を診療や病院経営に活用していくことが大事であり、また地域連携 の面からもICT化が必須だと考え、導入を決めました。

鹿児島市立病院集合写真

写真左から札元和江看護科主査、平原一穂副院長、片野田康之主査

平原氏:カルテは診療の基本であり、記載の内容を充実させることは、診療の質を上げることにつながります。電子カルテシステムは、そのための有用なツールです。診療だけでなく、病院としての質の向上や、研究のためのデータベースとしての機能といった面からも、いまや電子カルテシステムは必要不可欠だと考えました。

Q:新病院開院と同時の導入は検討されましたか。

平原氏:もちろん、新病院への移転時をタイミングとして考えました。しかし、当院のような地域基幹病院は、もっと早く電子カルテシステムが稼働していて当然という思いがありました。また、移転作業の負担などを考慮すると、電子カルテシステ ムの稼働を早めて、移転作業や新病院での診療をスムーズにした方が良いと考え、決定しました。

 選定方法と更新作業

詳細な評価でシステムを選定 WGの活発な活動によりスムーズに更新

プロポーザル方式でシステムの比較検討を行い最も優れたベンダーを選定

Q:システム選定はどのように行いましたか。

片野田氏:鹿児島市内にある主だった病院の中で電子カルテシステムの導入は最後だったので、最良のシステムを採用したいと考えました。選定は、プロポーザル方式で行うこととし、まずベンダー各社の提案書を審査し、必須の機能などの仕様を明確にしました。次に、院長先生以下15人からなる委員会を組織して、導入・運用コストなども含めた評価を行い、客観的に点数化しました。委員の評点は所属や役職に関係なく、すべての委員の意見が反映されやすいようにしました。

  また、デモンストレーションを2回実施しましたが、多くのスタッフにも参加してもらい、アンケートで意見の吸い上げを行ったほか、各部門で話し合いの場を持ってもらい、検討を進めました。これらの経緯を経て、最終的な集計の結果、富士通のHOPE EGMAIN-GXが最も高い評価を得たため、採用することにしました。

Q:評価にあたり、どのような点を重視されましたか。

平原氏:私は使いやすさを最も重視しました。これまで使用してきたオーダリングシステムから変更することについて、私も含め皆少し不安を持っていましたが、実際に電子カルテシステムを導入している他院での評価を聞いたほか、雑誌などから情報を収集しました。

片野田氏:更新作業の負担や慣れ親しんだ操作性だけを考慮すると、オーダリングシステムのベンダーが提案する電子カルテシステムを選定していたと思います。しかし、私たちは、電子カルテシステムの導入を、診療などの業務内容を見直す大きなチャンスだととらえていました。そして、パッケージシステムで定期的にバージョンアップされ、陳腐化しないものを導入するという考えを最優先して、選定しました。

検討内容を精査して意見交換を十分に行い円滑な導入を実現

Q:導入作業はどのように進めましたか。

片野田氏:2013年1月1日に契約し、その月のうちに導入部会を立ち上げ、各部門から数人の代表を選び、大小合わせて48のWGを組織して、延べ80人以上のメンバーで導入作業を進めていきました。WGは、共通WG、外来WG、病棟WG のほか、継続して利用する20以上の既存の部門システムについても、それぞれWGを設けました。

本格的に活動したのは2月からで、最も多いときには1日に5回以上、合計で170回以上のWGを開催しました。運用が多部門にわたるような案件については、WG同士で話し合いました。すべてのWGには、導入部会のキーパーソンが必ず出席し、整合性を図るようにしました。

札元氏:私は、導入部会のメンバーとしてWGでの話し合いに参加し、電子カルテシステムでできるようになることなどを助言しました。また、導入後にスタッフがスムーズに使用できるように、WGの場で各スタッフの意見や細かい業務内容をシステ ムに反映できるようにしました。

平原氏:導入部会のトップとしては、各部署からの要望と、予算とのバランスをとるのが大変でした。予算の範囲でシステムの設定を変更し、ストレスなく使うためにどのくらいの費用がかかるのか考えながら、導入作業を統括していました。

他ベンダーシステムからのデータ移行もスムーズ

Q:他ベンダーのオーダリングシステムからのデータ移行はスムーズでしたか。

片野田氏:富士通の提案書は、データ移行に関する記述が詳細にされており、具体的でわかりやすいものでした。その内容も費用面も、当院の希望に非常に沿うものでした。提案書が提出された後に、実際に他ベンダーシステムからデータ移行した施設を見学したのですが、データ移行については十分満足できるレベルだとの話が聞けました。

  実際、当院でも、処方オーダや検体検査オーダなど未来処方分を含め、診療項目にかかわるオーダが移行でき、これまでの運用でも、まったく問題が出ていません。ただし、退院サマリなど一部当院独自に使用していた文書関係は、自動で移行することはできず、電算係で2年分のデータを作成して段階的に移行しています。

 導入後の評価とアドバイス

業務の標準化とチーム医療を実現 速やかなサポートに満足

業務の標準化とチーム医療で持参薬のリスクを軽減

Q:導入後の評価をお聞かせください。

平原氏:導入の目的であった、カルテ内容の充実や、それに伴う医療の質の向上など、導入前と比較して格段に進歩したと感じます。

  HOPE EGMAIN-GXの機能として、個人的に辞書登録機能が便利だと思います。自分で必要な文章を登録しておくことで、すぐに記載でき、手書きより速やかな作成が可能になり、サマリもまとめやすくなりました。さらに、放射線検査の画像も参照しやすく、カルテ画面上に貼付し、すぐに参照できるのも役に立っています。

片野田氏:放射線検査の画像は、以前、患者番号で管理していました。システム更新によって、画像はオーダ番号で管理、連携するようになり、電子カルテシステムからオーダを出すと、そのオーダにひも付いた検査画像や所見レポートを簡単に表示できるようになりました。知りたい情報にアクセスしやすくなっていると思います。また、DWHとは別に統計システムを導入し、各種データを横断的に統計することができるようになっています。

札元氏:電子カルテシステムの導入により、持参薬に関する運用が大きく変わりました。従来は看護師だけが把握していましたが、電子カルテシステム上で管理するようにしたことで、医師や薬剤師も共同で持参薬の管理に携わることになり、リスク が軽減されています。また、電子カルテシステムにより、紙カルテよりも記載内容の見読性が向上したことも、看護業務ではメリットになっています。さらに、業務全般がすべて可視化、透明化されたことも、業務の標準化につながると思います。

血管造影室では、医師らがノートPCでHOPE EGMAIN-GXのカルテ情報を参照しています。手技中にも速やかに診療情報を確認でき、精度の高いカテーテル治療を支援します。     病棟でのHOPE EGMAIN-GXの運用。バーコード認証による実施入力で、インシデントを防止します。電子カルテシステムにより、看護業務が標準化され、質の向上に結びついています。
血管造影室では、医師らがノートPCでHOPE EGMAIN-GXのカルテ情報を参照しています。手技中にも速やかに診療情報を確認でき、精度の高いカテーテル治療を支援します。
  病棟でのHOPE EGMAIN-GXの運用。バーコード認証による実施入力で、インシデントを防止します。電子カルテシステムにより、看護業務が標準化され、質の向上に結びついています。

Q:サポートへの評価はどうでしょうか。

片野田氏:地方都市の場合、ベンダーによってはSEが県内に常駐しておらず、サポートが不十分なケースがあると聞いたことがあります。しかし、富士通は営業・SEの拠点が県内にあり、SEが速やかに対応してくれるほか、リモートメンテナンスやコールセンターの24時間対応など、サポートが充実しており、心強いです。

目的の明確化や職員の熱意 部門間の連携体制がスムーズな更新のカギ

Q:オーダリングシステムから電子カルテシステムへの移行を検討している施設に、アドバイスをお願いします。

平原氏:電子カルテシステムは、まず導入の目的を明確にしておくことが重要です。そのためにも、自院と同じような規模の病院で、実稼働しているシステムを見学することをお勧めします。また、実際の導入作業では、WGなどの体制づくりがカギを握ります。ICTに詳しい人が参加し、各部門が連携しながら進めなければ、うまくいきません。さらに、忘れてならないのは、職員の熱意です。誰かが決めてくれるだろうというのではなく、それぞれが情報を収集し、積極的に取り組む姿勢が大切だと言えるでしょう。



鹿児島市立病院のHOPE EGMAIN-GXを中心としたシステム構成図
鹿児島市立病院のHOPE EGMAIN-GXを中心としたシステム構成図
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施設概要

鹿児島市立病院

  • 所在地: 〒892-8580  鹿児島県鹿児島市加治屋町20-17
  • Tel: 099-224-2101
  • URL: http://www.kch.kagoshima.jp 新規ウィンドウが開きます
  • 診療科目: 20科目
  • 病床数: 687床

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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