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導入事例 社会医療法人 恵佑会札幌病院、恵佑会第2病院様

社会医療法人 恵佑会札幌病院外観写真

社会医療法人 恵佑会第2病院外観写真

複数病院対応機能を生かして2病院で2システムを同時期に構築しコスト削減や運用管理業務の負担を軽減


スムーズな診療データの移行と2施設間でのシームレスな情報共有を実現

日本屈指のがん診療実績を誇る恵佑会札幌病院。細川正夫理事長は、食道がん治療の権威として、数多くの症例を手がけてきました。その診療現場では高度医療機器・ICTを積極的に導入し、診断・治療に活用しています。同院は、2004年に富士通のHOPE EGMAIN-EXを北海道内で初めて導入し、2012年にはHOPE EGMAIN-GXへの更新に合わせて、新設の恵佑会第2病院にもシステムの導入を決定。複数病院対応機能を利用して、2病院に2システムを同時期に構築したことにより、運用コスト削減や管理業務の負担軽減、情報共有といったメリットを生んでいます。

 がん診療連携拠点病院としての役割とICT化  | 導入準備と運用方法 | 導入のメリットと今後の展望


 がん診療連携拠点病院としての役割とICT化


総合的ながん診療を提供する病院として最新の医療機器やシステムを積極的に導入

トップレベルのがん診療実績

Q:貴院の特徴を教えてください。

細川 正夫 理事長

細川  正夫 理事長

細川氏:社会医療法人恵佑会は、1981年3月に「悪性腫瘍の診断、 治療および終末期治療を一貫として行う」ことを最大目標に設立しました。当時のがん治療は、とりわけ大規模病院において診療科ごとに治療が行われており、終末期まで一貫して医療を提供する体制が整っていない現実があったからです。

  以来、地域や患者さんの要請に応えながら規模を拡大させ、歯科・口 腔外科、消化器内科、呼吸器外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、放射線科、乳腺外科を設置し、各診療科が連携して診療内容を充実させてきました。2000年2月には緩和ケア病棟(24床)を開設して、末期がん治療への取り組みを強化。2009年4月には「地域がん診療連携拠点病院」の施設認定を受け、2010年9月1日に社会医療法人として認可されました。

  特に消化器外科は全国トップレベルの診療実績を誇り、ほかの診療科も含め「質の高いがん診療」をめざして、北海道内のがん診療を担う病院として取り組んでいます。

積極的にICTを導入

Q:高度医療機器やICTを積極的に導入する目的をお聞かせください。

細川氏:診断、治療に求められる高性能・高機能の装置やシステムは積極的に活用しています。64列CT、高磁場MRI、PET/CTなどの画像診断機器を採用し、さらに地域がん診療連携拠点病院として高精度な放射線治療を提供するため、2011年8月には、画像誘導放射線治療(IGRT)用リニアックを稼働させました。また、手術支援ロボットda Vinciもいち早く導入しています。

秋津氏:電子カルテシステムが稼働したのは2004年3月で、道内では最も早い時期に導入した病院の1つです。採用したのはHOPE EGMAIN-EXで、道内のファーストユーザーでした。

細川氏:情報共有とペーパーレス化を目的に導入しました。膨大な量の情報を一元管理し、その場ですぐに検索できるので、現場作業はずいぶんと効率化され、フィルムや紙カルテを探し回る手間もなくなりました。内視鏡検査、放射線検査結果などは、カルテ画面上で画像を表示して、患者さんと一緒に見ながら説明しています。患者サービスや医療の質の向上にもつながっていると感じました。

秋津 哲久 システム課主任

秋津  哲久 システム課主任

恵佑会第2病院をオープン

Q:2012年3月にオープンした新病院について教えてください。

細川氏:恵佑会札幌病院の開院以来、着実に施設を拡大させてきました。当初は80床で、翌年には120床、84年には152床、88年には244床、そして現在の272床に病床数を増やすとともに、検査、治療のための設備も増築してきました。一方で、1994年3月に白石区菊水九条に120床の恵佑会東病院を開院しました。その後東病院の老朽化に伴い、2年ほど前から検討を重ね、新病院を建設することにしました。恵佑会札幌病院の敷地はすでに余裕がなく、新病棟の建設ができなくなっています。そこで、白石藻岩通りを隔ててすぐの場所に土地を求めることができたので、恵佑会第2病院として設立することにしました。3月1日に開院し、現在の病床数は92床で、2012年内に135床に増床する 予定です。

 導入準備と運用方法


複数病院対応機能を活用しサーバやマスタを共通化して2病院で2つのシステムを構築

2病院のシステムを1つのように活用

Q:新病院のICT化についてどのようにお考えですか。

細川氏:2年前から新病院の建設を具体化しましたが、同時に電子カルテシステムをどうするかが議題に上がりました。その中で、最大の関心となったのが2病院で1システムのように使えないかということです。第2病院の診療科目は内科と消化器内科であり、これは恵佑会札幌病院から移したものです。食道、胃、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓など消化器系のがんなどの悪性腫瘍、良性疾患に対し最新の治療を行っていきます。第2病院は内科部門の一部を担っており、手術など外科的治療が必要な場合は、恵佑会札幌病院で受け持ちます。同じ敷地内に建設できなかったため、第2病院と名付けましたが、恵佑会としては新病棟を建設したつもりでおり、それぞれに役割を分担する、2施設で1病院と言えるものです。

秋津氏:こうしたことから、2つの病院で1つの電子カルテシステムを構築するということは、当院としては当たり前のことでしたが、導入検討時にはまだそのような事例がありませんでした。

  そこで、恵佑会札幌病院で稼働していたHOPE EGMAIN-EXが更新の時期を迎えていたことから、その案件も含め複数のベンダーに相談しました。恵佑会からの要件は、2つありました。まず2施設が1病院として機能するようにシステムでカバーすること、そして7年間にわたり蓄積してきた膨大な量の情報をスムーズに移行するということでした。

実績を評価し富士通案を採用

Q:どのような点を考慮して富士通のシステムを選定したのでしょうか。

細川氏:それまで使ってきたのが富士通のシステムということもあって、実績を最重視しました。システムを入れ替えるとはいえ、従来の機能や操作性を継承してもらわなければなりません。こうした点から、同じベンダーならリスクが少ないだろうと判断しました。

秋津氏:いくつかのベンダーから解決策が提供されました。しかし、富士通案が最も現実的で、コストも納得できる範囲でした。ちょうどHOPE EGMAIN-GXで複数病院対応機能がリリースされた時期であり、富士通のSEも自信を持って「お任せください」と言ってくれたので、信頼することにしました。最終的にHOPE EGMAIN-GXに決定したのが2011年初めのことで、その後6月からシステム構築に入り、12月から操作練習を行いました。

マスタ統合で管理負担を軽減

Q:システム構築や運用方法で工夫した点はありますか。

秋津氏:見かけはそれぞれの病院個々のシステムですが、実質は1つのシステムのようにしています。サーバやデータベースを分けてしまうと、メンテナンスに負荷がかかるので、1つに統合しています。また、マスタは2病院で共通化しています。ただし単純にマスタを統一するとそれぞれの病院だけでの更新ができなくなるため、カルテ情報にタグを付けて、所属する病院区分と診療科がわかるようにしています。

  データベースが1つなので、両方の病院の情報にはシームレスにアクセスできます。2つの病院でそれぞれに診察や検査を受ける患者さんが多いのですが、関連するデータはすべて1つに統合されています。更新はそれぞれの病院単位ですが、情報は自由に参照できます。

  また、パッケージシステムへの更新となったことで、2011年12月の研修や稼働後には、画面上のレイアウト仕様が旧システムと異なっていたり、文字サイズが小さいといった声が院内から挙がりましたが、富士通には速やかに対応してもらいました。むしろ、既存スタッフに改めて講習会を開催したり、操作方法を説明するほどのこともなく、稼働できると考えました。結果として、恵佑会札幌病院は1月16日から、第2病院は開院日の3月1日から、ほとんど混乱もなく順調に運用できています。

 導入のメリットと今後の展望


コスト削減や業務負担軽減、情報共有を実現 今後は地域医療連携での活用もめざす

シームレスな情報共有とコスト削減がメリット

Q:導入効果をお聞かせください。

細川氏:2つのシステムを別々に構築することと比べたら、大きなメリットがあります。まず情報共有です。カルテ情報へアクセスするだけで両院の検査や診断、治療などの診療内容がすべてわかり(図1)、例えば手術前の検討やカンファレンスを効率的に行うことができます。

  また、経営的なメリットとしては、サーバなどのハードウエアを共通化できるので、設置スペースを別途設ける必要がないことです。恵佑会札幌病院のサーバ室を両院のサーバ室として、第2病院との間には専用の光ファイバー回線を敷設しています。このために運用管理業務も軽減でき、コストもセーブできます。

秋津氏:両院のシステムを管理するシステム課職員数は4人で、これを増やすことなく運用できています。恵佑会札幌病院は旧システムからの更新となりますが、従来よりも大幅にレスポンスが向上したと、現場からは喜ばれています。もちろん、第2病院も快適なレスポンスで運用できています。

恵佑会札幌病院内のサーバ室

恵佑会札幌病院内のサーバ室。医事会計システム、PACSも2病院のシステムを稼働させています。

成功は綿密な打ち合わせと強いリーダーシップが要因

Q:順調に稼働させることができたポイントは何でしょうか。

秋津氏:ほとんど例のないケースということで、半年ほど費やし、富士通とは綿密な打ち合わせを重ねました。1つの病院内でもシステム構築にはさまざまな意見が出て、調整が困難となります。それが2つの病院なので、どうなるかと心配しました が、最終的には細川理事長の強いリーダーシップで、導入決定から稼働までを短期間にできました。

Q:今後の展開をお聞かせください。

細川氏:まだ第2病院は開院したばかりで、今は無事稼働できて安心しているところです。今回、複数病院でシステムを共有できることがわかったので、これを成功事例としてほかの医療機関との地域医療連携での利用にも展開できるようにしたい と考えています。私としては、地域医療連携、特にがん診療の全道ネットワークを強化し、道内全域にいる患者さんへの医療の提供をさらに充実させていくことが重要と考えて います。

  地域医療連携を充実させるためには、スムーズに情報共有できるようにすることが大事です。そのためにも、ベンダーには今後も規格の標準化などに取り組んでほしいと思います。

図1 恵佑会札幌病院と恵佑会第2病院での相互参照の画面イメージ
恵佑会札幌病院と恵佑会第2病院での相互参照の画面イメージ
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施設概要

社会医療法人 恵佑会札幌病院

社会医療法人 恵佑会第2病院

  • 所在地: 〒003-0027  北海道札幌市白石区本通13丁目北7-1
  • Tel: 011-863-2111
  • Fax: 011-863-2261
  • URL: http://www.keiyukai2.jp/Open a new window

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