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公共図書館と学校図書館の先進的システム連携、
利用者ニーズに応えるシステム更新で利便性と満足感をさらに向上

恵庭市立図書館様 外観の写真

恵庭市教育委員会様 導入事例


「読書のまち」を宣言している北海道恵庭市では、1992年に開館した市立図書館を中核として市民の読書活動に関して様々な取り組みを進めています。開館当初から富士通のシステムを導入し、図書館機能の拡充や学校との連携を進め、その先進的な取り組みは「2003年子どもの読書活動優秀実践図書館文部科学大臣表彰」や「Library of the Year 2008優秀賞」を受賞するなど高く評価されており、現在も全国から視察があるなど注目と話題を呼んでいます。さらに2013年には公共図書館システムと市内にある全小中学校の学校図書システムを同時に更新。多様化する利用者ニーズへの対応や、さらなる学校連携への取り組みなど、サービスを拡張させています。

[ 2018年3月19日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 文教
ソリューション: FUJITSU 文教ソリューション iLiswing V3、FUJITSU 文教ソリューション K-12 図書館 LB@SCHOOL V3

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注目されるポイント

1992年設立、多くの受賞歴を持つ「読書のまち」の中核施設

札幌の南に位置し、約69,000人が暮らす恵庭市。「本と出会い 人と出会い つながりひろがる 読書のまち」のスローガンのもと、乳幼児期から生涯各期に応じた読書活動を推進していることでも知られています。その活動の中核的役割を果たしているのが恵庭市教育委員会様が所管する市立図書館です。市立図書館の開館は1992年、開放的で明るい建築デザインで「北海道赤レンガ建築賞(北海道、1992年)」や「日本図書館協会建築賞特定賞(財団法人日本図書館協会、1994年)」などを受賞しています。その後、乳幼児に本を贈る「ブックスタート」や、市立図書館と学校図書館の一元化、市民ボランティアと連携した読書活動など意欲的な活動を次々と展開。こうした取り組みが評価され、「Library of the Year 2008 優秀賞(NPO法人 知的資源イニシアティブ)」も受賞しています。

恵庭市教育委員会 教育部 読書推進課長 黒氏 優子 氏の写真黒氏 優子
恵庭市教育委員会
教育部
読書推進課長

開館21周年を迎えた2013年、「恵庭市人とまちを育む読書条例」が施行されました。その意義を読書推進課長の黒氏優子氏は次のように語ります。「恵庭市の読書のまちづくりは、多くの先人の努力によって築かれてきたものです。このことに感謝し、これからも次の世代に引き継いでいくためにこの条例が制定されました。地域ぐるみで取り組む読書活動を通じて、人と人とのつながりを深め、世代を超えたコミュニティづくりやまちづくりをつなげていくことを目指しています」。この条例では市民、家庭、地域、学校、市、それぞれの取り組みが明らかにされるとともに、2014年に具体的な行動指針となる「恵庭市読書活動推進計画」が策定されました。また2017年4月より、市立図書館は、民間事業者が管理運営しています。

先進的な図書館連携で、児童生徒の読書活動をサポート

恵庭市教育委員会様では2007年にFUJITSU 文教ソリューション iLiswing (アイリスウィン)21/UX+を、さらに市内の小中学校に、K-12 図書館 LB@SCHOOL(リブアットスクール)V2もあわせて導入。市立図書館本館のほか、市内2か所にある分館、小学校8校、中学校5校で相互の連携を開始され、「恵庭市は道内でいち早く市内の全小中学校に学校司書を配置していました。また、連携にあたっては各学校間の物流も整備し、依頼翌日に配本される体制も整えています。このようにシステム、学校司書、物流と3つの要素が揃ったおかげで市立図書館と学校の連携がスムーズに行われています。本を頼んだら翌日に届くため、授業に活用しやすいと学校司書や教職員に好評で、システムの大きな特徴となっています(黒氏氏)」。実際、ここまで連携の仕組みを整備している例は少なく、サービス開始から10年経った現在でも視察が絶えず、参加者はその充実ぶりに目を見張っているそうです。

都市化が進行するエリアと農村部が共存する恵庭市の小中学校は、在校生1,000人規模の大規模校から100人程度の学校まであり、それぞれ図書館の規模も異なります。学校図書館ではまかなえない児童生徒が要望する本を、この連携システムを使って市立図書館様から送り出すなどして各学校の蔵書提供レベルを向上しています。こうした取り組みにより、児童生徒の読書活動が活発化し、多くの小中学校が、子どもの読書活動優秀実践校文部科学大臣表彰を受賞しています。

システム導入の背景と効果

利用者のニーズに合わせてシステム更新、満足度を向上

2013年、恵庭市教育委員会様は従来のシステムをiLiswing V3とLB@SCHOOL V3へと更新し、さらなる機能拡充を行いました。その理由を黒氏氏は次のように語ります。「読書活動を推進していく中で新たな課題も見えてきました。中でも目立ったのが、市立図書館利用者様の読書履歴の問題です。当市もご高齢の方が多く利用されていますが、ご自分が今までに借りた本をうっかり忘れて何度も同じ本を借りてしまうといった例が増えてきました。私どもで管理すればいいのでしょうが、個人情報から読書履歴まですべてのデータを図書館が持つことに対して違和感をお持ちの利用者様もいらっしゃいました。その点、iLiswing V3では読書履歴の管理機能を自ら選択でき、私たちの課題解決に最適と判断し導入を決定しました」。

さらに導入後のバージョンアップで読書通帳のシール印刷機能も追加され、利用されています。これは、自分が借りた本のデータを図書館でシール印刷して読書通帳に貼れるサービスで、絵本作家の長新太さんのかわいらしいイラストもあいまって利用者に好評を呼んでいます。「通常、こういった仕組みを導入しようとしたらかなりの経費が必要となるはずです。それがシステムのバージョンアップで実現でき、新たなコストがかかることなく、しかも市民の満足度向上にもつながり、提案してくださった富士通には頼もしさを感じています(黒氏氏)」。これはOPACのバージョンアップによる追加機能で、同時にこのバージョンアップでは、Web OPACのスマートフォン対応も実現しています。

調べ学習に効果的なLB@SCHOOL V3のリクエスト機能

黒氏氏はまた、LB@SCHOOL V3の相互貸借機能も評価しています。児童生徒や教職員から依頼されたレファレンスを一元管理し、相互貸借、予約、貸出ができる機能で、学校での調べ学習に有効だと言います。「例えば、環境に関する調べ学習をしようと学年で企画したとき、大規模な学校では児童生徒数に見合った蔵書を揃えることが難しく、また小規模な学校ではそもそも蔵書が足りません。そんなとき、この機能を使えば希望するテーマに合った蔵書を連携しているすべての図書館に一括リクエストできます。しかも翌日には手元に届きます。学校司書同士がお互いにサポートしあえるという意味でも、とてもすばらしい機能だと思います」。

さらに定期便機能にも黒氏氏は期待しています。小規模な巡回図書をシステムで運用できる機能で、これを恵庭市教育委員会様では市内の8つの小学校に適用。「ジュニア科学道」「元気が出る物語」など様々なテーマ別に30冊、8校分の図書を用意し、4週間貸し出したら次の学校に回す「ものがたり定期便」サービスを始めています。これは、学校の蔵書だけでは児童たちが飽きてしまうという現場の教職員の声に応えた新しい試みで、約1カ月ごとにまとまった数の新刊本が次々と学校に届くため、児童たちの読書意欲や知的好奇心を刺激する施策として効果が期待されています。

2016年度の図書館利用情報では小学校図書館の児童1人当たりの貸し出し冊数は76.9冊、中学校では児童1人当たり25.1冊を記録しています。黒氏氏も「子どもたちは本をたくさん読むようになったり、読書習慣が定着している」と手応えを感じています。

システム概要図【システム概要図】

今後の展望

本の共有から、ネットを通じた本の情報シェアへ

「今後は、ネットの中で市民同士の本を通した交流が盛んになると思っています。同じ本を読んでそのレビューをみんなで書き込んだり、本のテーマやストーリーに関して討論したり。また恵庭市ではこんな本が良く読まれていますよ、という分野や著者のランキングを公表してもいいと思います。これまでは本の情報を一方的に公開して、読書活動を活発化することを主に考えてきましたが、本や読書に関する市民自身の考えや想いなどの情報も市民のみんなでシェアできるようになれるといいと思います。iLiswing V3やLB@SCHOOL V3の機能を使い込むことで、実現できていくと思います」と、黒氏氏は今後の展望について語るとともに、富士通にも次のように期待しています。「富士通は技術者の方も足を運んでくれて、私たちと話す機会を持つことを大事にされているようです。『こうした機能があったらもっといい』という何気ない会話のあと、実際にバージョンアップ時にその機能が実現されていたこともあり、現場の声を大切に開発していることが感じられます。私は富士通のこういった姿勢を評価していますし、今後も私たちの理想もをシステムの力を借りて実現できるのではと期待しています」。

今後も富士通は恵庭市教育委員会における皆様の読書活動のさらなる発展と普及を、先進の技術力と総合力で支援していきます。

※OPAC(Online Public Access Catalog、オパック):端末を使ってオンラインで検索することができる図書館蔵書目録のこと

館内の様子館内の様子

【恵庭市立図書館様 概要】
所在地 〒061-1373 北海道恵庭市恵み野西5丁目10番2
蔵書数 307,417冊(2017年3月末日現在)
ホームページ 恵庭市立図書館様 ホームページOpen a new window

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【導入事例(PDF版)】

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