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SaaS型図書館サービスシステム導入で多忙な学校司書業務を効率化、児童の読書意欲を引き出す図書館環境を目指す

大崎市立三本木小学校様 導入事例


大崎市立三本木小学校では、2009年、パソコンの老朽化により旧図書システムがダウンし、大切な情報を消失。その経験から、センターにより運用・管理されるSaaS型サービスシステムへ移行。数々の機能によって図書業務の効率化を実現しながら、司書と児童一人一人が言葉を交わし、読書意欲を向上させる図書館づくりを目指しています。

[ 2010年11月12日掲載 ]

種別 SaaS
サービス 学校図書館業務を効率化するシステム
選んだ理由 データのバックアップなど、システムの運用業務をセンターに任せることができる
採用のポイント 図書業務の負荷を軽減する注文登録サービス、選書リスト作成機能。Webフォームを利用するQ&A機能
業種 市立小学校

大崎市立三本木小学校教諭(司書教諭)川崎智美氏
「失われたデータは何年分にもわたり、今も忙しい毎日の業務を縫うようにしてデータの再入力にあたっています。データのバックアップがいかに大切か痛感しました。その点、センター側でバックアップしてくれるSaaS型新システムならば安心です」

【課題と効果】
1 PCの老朽化で旧図書システムが停止。貸出、返却、登録などを手作業で処理し、図書館業務が停滞していた  SaaS型新システムを素早く稼働させ、図書館業務の負荷が大幅に軽減。貸出手続きがスピードアップし図書館利用率が向上した
2 図書の新規購入に際し、選書データをインターネット検索し自作していたため手間と時間がかかっていた  MARC注1連携サービスにより最新の出版情報が入手可能となり、選書業務がスピードアップした
3 旧システムでは、データのバックアップが十分になされていなかった  運用面は全てセンター側で管理されるため、データのバックアップ、設定変更などに人手をかける必要がなくなった

(注1) MAchine Readable Cataloging(機械可読目録):コンピュータに取込可能な書誌データ

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導入の背景

豊富な蔵書と旺盛な読書意欲をもつ多くの児童


川崎 智美
大崎市立三本木小学校教諭 司書教諭

全校児童数509人、138年という古い歴史を持つ大崎市立三本木小学校。同校の特色の1つは盛んな図書館利用です。学校内には、いつでも利用できる図書館のほか、メディアセンターと呼ばれる調べ学習用の図書館があります。蔵書は合わせて1万5000冊。小学校図書館の標準蔵書冊数1万360冊注2を大きく上回り、図書館環境としては優良です。同校教諭で司書教諭でもある川崎智美氏はこう語ります。「例えば、朝一番、授業が始まる前にも、図書館には何人かの子どもたちがいるように、本校の子どもたちはたいへんよく本を読んでいます」。

システムがダウンし図書館業務手作業に追われた1年


佐藤 明子
大崎市立三本木小学校 学校司書

同校図書館では2003年からSCHOOL-LIBを運用していました。しかし2009年4月、老朽化しつつあったパソコンのハードディスクが破損し、図書業務に関する重要なデータを消失してしまいました。3年前から同校の学校司書を務める佐藤明子氏はこう語ります。「本校の司書に就いた1年目は当時のシステムがうまく動いていたのですが、2年目にこのトラブルが発生しました。やむなく1年間、図書委員の子どもたちと私たちは、全ての図書業務を手作業で行うことになったのです」。

以前のシステムが停止し、大きな影響を受けたのは子どもたちでした。それまで1年生以外の子どもたちは、昼休みや放課後などに図書館を訪れ、図書委員(5、6年生)の貸出手続きを経て、好きな本を借り出すことができたのです。ところがシステム停止後はバーコードを使った手続きは手書き処理になってしまいました。「用紙に書名と自分の名前や日付を手書きするのが面倒で、とくに旧システムを使い慣れていた高学年の図書貸出が極端に減ってしまいました」(佐藤氏)。

また司書、各担任教諭の負担も増えました。佐藤氏の勤務時間は週に3日、午前10時から昼休みの30分をはさんだ午後2時半までの4時間。本来ならこの間を有効に利用して、返却された本の整理、傷んだ本の補修などの日常的業務や、図書館便りの制作、購入する書籍の選書作業、購入した書籍の登録といった随時発生する業務をこなしたいところです。しかし全ての作業が滞ってしまいました。システムの停止で、図書委員の子どもたちだけでは貸出作業に対応しきれなくなり、補助が必要になりました。また、「あしあとカード」(児童用借り出し記録)をクラスで保管することになり、未返却本チェックを長期休業前に手作業で行うことになりました。さらに、予約手続きも手作業となりました。こうした事情を背景に、同校は新しいシステムの導入に踏み切ったのです。

(注2)文部科学省学校図書館標準で定められた19学級~30学級規模の学校場合

導入のポイントとシステムの概要

信頼性重視に応えたSaaS型LS@SCHOOL

新システムに期待されたのは、何よりも信頼性でした。その理由はパソコンのトラブルによるデータの消失を経験したことです。川崎氏は「失われたデータは何年分にもわたり、今も忙しい毎日の業務を縫うようにしてデータの再入力にあたっています。データのバックアップがいかに大切か痛感しました。その点、センター側でバックアップしてくれるSaaS型新システムならば安心です」と語ります。

また運用面の負担が大幅に軽減される点も高く評価されました。「SaaS型新システムは、セキュリティ維持、障害対応など全ての運用をセンターに任せられるので、本来の図書業務に専念できるので助かります」(川崎氏)。

使い勝手のよい選書リスト作成機能(注3)、Webフォームから質問可能なQ&A機能

SaaS型LS@SCHOOLを導入したことにより、手作業による貸出・返却の窓口業務、帳票業務、図書・雑誌の登録業務などが大幅に効率化されました。さらにSCHOOL-LIBにはなかった、MARC提供取次店の最新出版情報サービス、本の発注、所蔵の自動登録サービスなどいくつかの新機能の利用が可能となりました。佐藤氏は「購入した本にバーコードが装備された状態で納品される注文登録サービスも魅力ですが、大いに助かっているのが、選書リストの作成機能です。以前は自分でインターネット上を検索し、リスト化したい図書を探していました。時間が足らず帰宅後に検索することもありましたが、よりスピーディーに作成できるようになりました」と語っています。このほか、帳票データを印刷前に画面で確認できる機能、Q&A機能も高く評価されています。「とくにWebフォームから質問を発信できるこの機能は、週に3日という限られた時間内で勤務する学校司書にとっては便利です。SE担当者に細かい質問をいくつも、電話で問い合わせるのは手間がかかりますが、Webサイトなら気づいたときに質問を投げておけば、回答をいただけるからです」(佐藤氏)。

(注3)NAC-MARC選択した場合

導入効果と今後の展開

新システムで得られた余力を細やかな読書指導に向けたい

SaaS型学校図書館サービス『LS@SCHOOL』の稼働スタートは2010年1月。半年にわたる利用を経て、数々の導入効果が出ています。その1つは子どもたちの図書利用率の向上です。「システムが停止した1年間は、利用率が大きく下がりました。しかし新システム稼働後は一気に利用率が倍増し、読書大好きの子どもたちに戻りました」(川崎氏)。学校としても1年生の個別利用など、図書館利用の向上に本格的に取り組むようになりました。旧システム利用時以来、1年生については貸出手続きをスムーズに行うため、授業の1コマを使い、クラス単位で図書館を訪れ利用していました。しかし、より使いやすい新システムの導入を機に、思い切って個別利用に踏み切ったのです。

失われたデータの再入力で忙しい日々を送る佐藤氏の業務にも、少しずつ変化が現れてきました。「本を借りに来た子どもたちと言葉を交わす時間が、少しずつですが増えています。読書の意欲向上、細やかな読書指導に結びつけ、ほっとできる図書館を作っていきたいと思っています」(佐藤氏)。

佐藤氏はまた、今後の展開について「新システムで生まれた余力で、本の修理、図書館便りの作成など情報発信に力を入れていきたい」と語っています。

富士通はこれからも、学校図書館の業務効率化に貢献するシステムづくりに取り組んでまいります。

【大崎市立三本木小学校様 概要】
所在地 〒989-6321 宮城県大崎市三本木字天王沢19
学校長 坂元 玲子
設立 1872年(明治5年)
児童数 509人(20学級)

【ご紹介したサービス】

【導入事例(PDF版)】

クラウドは富士通

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