全学共通の学修支援プラットフォームを強化しさらなる“教育力”向上へ

青山学院大学 様 外観

青山学院大学 様
導入事例


2013年度より全学共通のLMS(Learning Management System:学修管理システム)として富士通の「CoursePower V1」を利活用していた青山学院大学では、さらなる教育レベルの向上を目指し、2017年度より「CoursePower V2」の使用を開始しました。従来版からの使い勝手の改善や新たな機能追加で、学生主体の学びを一層促進しています。

[ 2018年7月17日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 文教
ソリューション: FUJITSU 文教ソリューション CoursePower V2新しいウィンドウで表示
FUJITSU Server PRIMERGY RX 2530 M2新しいウィンドウで表示
FUJITSU Storage ETERNUS DX100 S3新しいウィンドウで表示
FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Cloud新しいウィンドウで表示
FUJITSU Server PRIMERGY RX2540 M4新しいウィンドウで表示
【課題と効果】
1 教育情報の一元管理をより促し、将来の教育現場のニーズに応える使い勝手の良いLMSを求めていた ユーザー視点や教育専門家としての声を反映した改善機能や新機能が利用可能に
2 グループワークなどにおいて、学外での学生の活動状況も把握したい 学習者視点での機能やスマホ対応強化などにより、学内・学外の活動状況をシームレスに可視化

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導入の背景

全学導入したLMSを改良しさらなる教育力強化へ

 青山学院大学では、広い視野で物事を考え、常に新しい可能性を探究し学び続け、社会に対して積極的に発信していく人材の育成を目指しています。その実現にはICT活用が欠かせないことから、同大学ではこれまでもICT教育の質向上に注力してきました。その一翼を担う情報メディアセンターでは、ICTインフラの運用だけでなく、教育支援の観点からシステムの利活用を推進し、その一貫として2013年度に全学導入されたのが、富士通の学修支援システムCoursePower V1です。

 「CoursePowerは、資料配布やレポート回収だけでなくテストやアンケートでの利用も広がっています。特にグループワークやアクティブラーニングなどの主体的な学習において目覚ましい効果を感じています」と話すのは、情報メディアセンター 助教の湯浅且敏氏です。

青山学院大学 湯浅 且敏 氏の写真
湯浅 且敏
青山学院大学
情報メディアセンター
助教

 青山学院大学では、2万人近くの学生が学ぶ大規模な環境の中、LMSが積極的に活用されています。そのため、導入後も教育の専門家が運用に携わりながらLMSの新しい機能や仕組み、改善事項について模索してきました。そして2017年度に、LMSの更新を迎えることとなりました。

導入のポイント

100を超える機能改善などのきめ細かい対応力を評価

青山学院大学 上之薗 和宏 氏の写真
上之薗 和宏
青山学院大学
情報メディアセンター
助教 博士(工学)

 LMSの更新にあたり青山学院大学では、全学的に普及したCoursePower V1のメリットを踏襲するとともに、さらなる利活用の効果が見込めることからCoursePower V2の導入を決めました。

 情報メディアセンター 助教の上之薗和宏氏はこう話します。「CoursePower V1の使い勝手について学内でユーザーアンケートを行うとともに、我々のような教育専門家による将来の教育現場を見据えた機能要望など、富士通には数多くの改善案を提供してきました。そして実際に、細かいものも含めて100件以上もの機能改善や機能追加の対応をしてもらいました。そうした我々の声が反映されていることに加え、今後も富士通には同様の対応が期待できることから導入を決定しました」

導入の効果

学習者からの情報発信機能も強化

 2017年度より稼働開始したCoursePower V2では、V1時代より引き続き、映像収録・配信・管理システム「Mediasite」や、紙媒体をデジタル化してLMSで一元管理可能にする「授業支援ボックス(サーバー版)」との連携を行うとともに、新たに「デジタルペーパー」も導入・連携しています。これにより、学生が手書き感覚でレポートやテストを書いて提出し、教員の方も、回収したものを手書き感覚で採点し学生に返却するというフローをすべてCoursePower上で一元化できるようになりました。

 「これまでは学修管理的な側面が強かったのですが、CoursePower V2では学習者が自ら情報発信し、意見を交換することにも重きを置いています。例えば英語のプレゼン動画を自分で撮影してシステムにアップし、相互に参照やコメントすることも可能です」と、湯浅氏は話します。

 上之薗氏も、「学習者をサポートする視点やスマホ対応を強化したことにより、グループワークなど学外での活動状況を把握し、アドバイスを送ることも可能となりました」と続けます。

 最近では、CoursePowerを利用した200人にも及ぶ大規模な授業でのアクティブラーニングを希望する教員もいるといいます。湯浅氏は「システムの利用統計の機能も充実しているので、当センターとしては教員、学生それぞれの利用状況を簡単に把握できるのは便利ですね」と話します。

今後の展望

一貫校の特性を活かしたeポートフォリオ構築を目指す

 同学では幼稚園から大学院に至る青山学院全体の教育プラットフォームとしてのLMSの展開も視野に入れています。

 「初等部からの教育の記録がシームレスにつながれば、一貫校としての特色を活かしたeポートフォリオが構築でき、学習者自身が学習の活動や環境を自分でデザインすることも可能となるでしょう」と湯浅氏は話します。

 上之薗氏は、「大学が10年前のシステムを使っていたら学生が就職した時に苦労することになります。文教ソリューションの導入に際して培った知見に加え、ビジネス領域での最新のICT利活用にも精通している富士通の見識やノウハウの提供にも期待しています」と強調します。

 未来の教育の形を的確に見据えながら、学修支援プラットフォームを強化した青山学院大学は、国内有数の総合大学としての存在感を一層と高めていくことでしょう。

青山学院大学様のシステム概要図

【青山学院大学 概要】
学部教員数 606名(※専任教員数 2018年5月1日現在)
学部学生数 17,907名(2018年5月1日現在)
概要 キリスト教信仰にもとづく人間教育をベースに、「知をつむぎ、世界をむすび、未来をつくる」大学を目指しています。青山キャンパス、相模原キャンパス合わせて10学部、24学科、12研究科を擁します。
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【導入事例(PDF版)】

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