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事業継続計画や災害対策の強化を目指して
データセンターの移設と災害対策サイトを構築

株式会社クレハ 樋口 晋夫氏、大竹 正之氏、赤塚 政司氏、蛭田 敏氏の写真

株式会社クレハ様 導入事例


「NEWクレラップ」をはじめとする家庭用品、食品包装材、高機能材、医薬品、農薬、工業薬品など、さまざまな産業において価値あるモノづくりを行い、社会の発展に貢献する株式会社クレハ。同社では、東日本大震災を契機に、BCP(事業継続計画)の強化を目指し、SAPシステムの更新に合わせ、データセンターの移設とDRサイトの構築を実現。新たなSAPシステムの移設先およびDRサイトには、それぞれ富士通のデータセンターを採用し、事業継続計画と災害対策の強化とともに、運用体制の見直しによる業務効率化も実現した。

[ 2014年10月14日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 製造業
導入サービス: SAPアップグレード・マイグレーションサービス
FUJITSU Storage ETERNUS(エターナス)
事業継続(BC)
【課題と効果】
1 災害に強いデータセンターにSAPシステムを移設したい イメージ 耐災害性の高い富士通データセンターに移設
2 平常時のDR(災害対策)サイトも無駄なく活用したい イメージ 平常時はSAPの検証・開発環境として利用しリソースを有効活用
3 SAPシステムの移行をスムーズに行いたい イメージ 同一IP/ホスト名でのデータセンター間移行によりリスクやコストを削減

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導入の背景

東日本大震災を契機に、
さらなる災害対策環境構築を検討

株式会社クレハは、「NEWクレラップ」や食品包装材などの樹脂製品、高機能樹脂、炭素製品、生分解性樹脂などの機能製品、医薬品、農薬などの化学製品を中心に、生活に欠かせないさまざまな製品、サービスを提供するグローバル化学メーカーだ。

クレハがSAPを導入し、基幹システムを統合したのは2002年。当初、SAPサーバは主な生産拠点であるいわき市に置かれていた。

「2011年のはじめに、SAPサーバ群をいわき市から別の地域にあるデータセンターに移設しました。BCPの一環ということでの移設でしたが、奇跡的にも東日本大震災の直前というタイミングで、SAPサーバは被災を免れることができました」と話すのは、情報システム部 インフラグループリーダー赤塚 政司氏。SAPサーバを移設したデータセンターと、従来からOA系のサーバを設置している富士通の館林システムセンターとを結び、両データセンターをそれぞれのDRサイトと位置づけて災害対策環境を構築した。

赤塚 政司氏の写真
赤塚 政司
株式会社クレハ
情報システム部
インフラグループリーダー

しかし、東日本大震災を受けて改めてBCPを検討したところ、移設先のデータセンターにはサーバの設置環境としていくつか懸念事項があったという。情報システム部長 大竹 正之氏は、「移設したデータセンターは海岸線から近く、大規模な地震や津波が発生した場合には被害を受ける可能性がありました。建屋の倒壊などでデータが消失する可能性は低くても、周辺で通信障害が起こると短期間でのシステム再構築が難しいという懸念がありました」と話す。

導入の経緯

SAPをより被災リスクの小さいデータセンターへ移行
DRサイトのリソース有効活用も視野に

大竹 正之氏の写真
大竹 正之
株式会社クレハ
情報システム部長

そこで、2014年に予定されているSAPシステムの更新に合わせて、事業継続計画の強化に舵を切った。「SAPシステムを置くデータセンターを移設し、新たにDRサイトの構築を検討することにしました。メインのデータセンターとDRサイトは同一事業者のデータセンターを使うことで、一体感のある構成を目指しました」と大竹氏は語る。

DRサイトについては、「ほとんど稼働しないまま、バックアップ機を置いておくというのはコストの面からもあまり好ましくありませんでした。また、メインのデータセンターとDRサイトを結ぶ通信回線のコストも選定のポイントとなりました」と赤塚氏は述べる。

SAPシステムの更新について、情報システム部 蛭田 敏氏は、「SAPサーバの移設を伴うということで、スムーズに移行ができるか、そのスケジュールや移設方法などがいかに効率的に行えるかがカギになりました」と話す。

各社からの提案を検討し、今回のSAPシステム更新、DRサイト構築プロジェクトに選ばれたのが富士通の提案だ。

「当社の要望に細やかに応えてもらったのが富士通で、SAPサーバを設置するデータセンターは内陸にある富士通の館林システムセンターに移行。また、DRサイトを関西地区の富士通データセンターに構築すること、そしてSAPサーバも富士通のFUJITSU Server PRIMERGY(プライマジー)に変更することにしました」と大竹氏は話す。

蛭田 敏氏の写真
蛭田 敏
株式会社クレハ
情報システム部

導入のポイント

DRサイトをSAPの検証・開発環境として活用
同一IP/ホスト名でのデータセンター間移行も実現

メインのデータセンターとなった富士通の館林システムセンターは、最先端技術と高品質な運用、最新のグリーンテクノロジーを搭載した、国内最高水準のデータセンターだ。新たに構築されるDRサイトも富士通の最新鋭データセンターにプライベートクラウド環境として明石に設置された。両センターともに、災害発生時の被災リスクを抑える堅牢性、また、生体認証装置や所在管理システムなど、最新技術を取り入れた強固なセキュリティが特長だ。両データセンターとクレハ本社は、富士通が提供する高品質で高セキュリティな企業向けネットワークサービス(注1)で結ばれる。

「富士通の提案はデータセンター間通信に高速な専用線を、コストを抑えて提供するというものでした。また、データセンターとネットワークを一貫して富士通がトータルに構築してくれたので、導入が短期間に、スムーズに進んだと思います」(赤塚氏)

今回富士通では、DRサイトの平常時には、SAPの検証、開発環境として運用するという構成を提案した。「SAPシステムでは、本番環境の他に検証、開発用のサーバを構築することが求められますが、検証・開発用サーバをDRサイトに設置することで構成に無駄がなく、コストパフォーマンスも高い提案でした」と赤塚氏は、富士通の提案を評価する。

バックアップやDRサイトへのデータの保管方法も一新された。従来、同社のSAPシステムでは、バックアップデータはテープに保存していた。今回の更新でシステムはすべてVMwareにより仮想化され、富士通の「Virtual StorageConsole(VSC)機能(注2)」とネットワークディスクアレイ(注3)を組み合わせ、オンラインバックアップをテープなしに複数世代取得し、かつそれを複数のストレージにミラーコピーする横断的に統合化された高信頼の基盤運用を実現している。

樋口 晋夫氏の写真
樋口 晋夫
株式会社クレハ
情報システム部

「メインセンター内でバックアップを作成するとともに、DRサイトのストレージにOSを含むすべてのデータをミラーコピーしています。バックアップに必要となる時間も大幅に短縮しています」と話すのは、情報システム部樋口 晋夫氏。最初にメインサイトとDRサイト間で全領域のコピーによる完全同期を行い、初回コピー以降は更新された部分のみをDRサイト側へコピーする方法で、サーバと回線の負荷を軽減している。これにより、データは20分前まで保証され、短時間でのDR環境への切り替えを可能にしている。

さらに導入を後押ししたのが、同一IP/ホスト名でのデータセンター間移行だ。今回、データセンターの移行にNAT装置を利用することで、IPアドレス/ホスト名を変更することなく移行を遂げている。

「場所が変わってIPアドレスを変更するということになるとユーザーへの影響が大きくなってしまいます。システム障害にもつながりかねません。ユーザーが移行前と変わらずに利用できるというのはとても安心できました」(蛭田氏)

イメージ

(注1)FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS(フェニックス) ネットワークサービス
(注2)Virtual Storage Console(VSC)機能:仮想化環境とNR1000 seriesのストレージプールを密接に連携させ、統合仮想化環境を実現するソフトウェア。プロビジョニングやバックアップ、リカバリーなどの操作を一元的にコンソール上で行うことができる。
(注3)FUJITSU Storage ETERNUS(エターナス) NR1000F ネットワークディスクアレイ

導入効果と今後の展望

移行後もERPシステムの安定稼働を実現
バックアップ体制、DRサイトの構築でBCPを強化

プロジェクトは順調に進み、2014年5月、新システムは予定通り稼働を開始した。SAPのデータ移行についても、富士通の豊富なノウハウを生かした手順や方式により、安心で確実な移行を実現している。

その後、新SAPシステムは、メインサイトの本番環境、DRサイトの検証・開発環境ともに順調に稼働している。「問題なく稼働していることが一番の効果です」と大竹氏はその感想を述べる。加えて蛭田氏も「今回、仮想化環境にシステムが移行しましたが、使い勝手や運用面での変化はなく、安定稼働しています」と語る。

DRサイトについては、「構築前の検証時には、切り替えを含めて問題はありませんでした。バックアップやDRサイトへのデータ保管も順調に稼働し、運用面についても負荷を軽減できました」と蛭田氏。今後は、年に1回予定されているシステム切り替えテストだけでなく、全社的に進められている災害対策プロジェクトとの連携も進めていくという。

最後に大竹氏は今後の展望について次のように語った。

「今回のDRサイトにはプライベートクラウドの仕組みを取り入れていますが、今後ますますクラウド化の流れは進んでいきます。クラウド化、次世代ネットワーク、グローバル対応など、今後も富士通と富士通システムズ・イーストのSEには強力なサポートをお願いしたいと思います」と締めくくった。

樋口 晋夫氏、大竹 正之氏、赤塚 政司氏、蛭田 敏氏の写真

写真左から株式会社クレハ 樋口 晋夫氏、大竹 正之氏、赤塚 政司氏、蛭田 敏氏

【株式会社クレハ様 概要】
設立 1944年6月21日
代表者 代表取締役社長 小林 豊
従業員数 4,080名(連結)1,715名(単体)(2014年3月31日現在)
概要 「人と自然を大切にします」「常に変革を行い成長し続けます」「価値ある商品を創出して、社会の発展に貢献します」という企業理念を掲げ、「NEWクレラップ」や食品包装材などの樹脂製品、高機能樹脂、炭素製品、生分解性樹脂などの機能製品、医薬品、農薬などの化学製品を中心に、地球環境や人々の暮らしに有益なソリューションを提供。2012年度からは、中期経営計画「Grow Globally-Ⅱ」に基づき、既存事業のグローバル展開と新規事業の着実な育成・拡大を経営目標として事業活動を推進し、海外にも着実に市場を広げている。
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【導入事例(PDF版)】

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