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シンクライアントシステムで接点業務システムを統合
システム運用管理の効率化に加えて現場業務端末のセキュリティを強化

広島ガス株式会社 ロゴマーク

広島ガス株式会社様 導入事例


広島県内の5市4町にガスを供給する広島ガスでは、お客さまとのコミュニケーション強化のため、「定期保安点検」のあり方を見直した。その際、従来基幹システムとは別に保有していた、専用の業務端末(PDA)から点検結果を入力するシステムを廃止。Citrix XenApp(シトリックス ゼンアップ)の公開アプリケーションによるクライアント仮想化を利用し、基幹システムの画面をそのままモバイル端末に表示する仕組みを採用した。これにより、基幹システムとPDAシステムの二重管理によるコストや管理の手間を縮小し、迅速なシステム保守対応が可能な環境を実現。さらに端末がシンクライアント化できたことにより、セキュリティも大幅に向上した。

[ 2012年1月16日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: ガス事業
製品: クライアント仮想化 Citrix XenApp(シトリックス・ゼンアップ)
【課題と効果】
1 システムの二重管理によるコストと管理工数の増大 イメージ アプリケーション仮想化によるシステム統合を実現
2 業務端末専用のアプリケーションの修正が社内でできない イメージ 独自システムからの脱却により社内での保守対応が可能に
3 業務端末にお客さま情報を持つため紛失による情報漏えいが心配 イメージ シンクライアント化により現場業務のセキュリティを強化

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導入の背景

業務システムの一元化でコストと手間の削減を目指す

近年家庭のオール電化が伸びている中、広島ガスではさらなるガスの需要を掘り起こすために「お客さまの満足度向上が重要」と考え、コミュニケーション強化に努めている。

広島ガスではお客さまと直接対面する業務を「接点業務」と呼んでいるが、あるシステム面の課題が持ち上がっていた。まず、いくつかある接点業務ごとに利用する端末がPDAであったり携帯電話であったりとばらばらで、運用が複雑になっていたこと。さらに3年以内に1度の法定点検である「定期保安点検」では、外に持ち出すPDA用のシステムと、社内で処理するPC用のシステムが別に存在していたため、システム改修のたびに多大なコストがかかっていたことなどである。

そこで広島ガスでは、業務効率向上とTCO削減の観点から、将来的にすべての接点業務で共通的に利用できるモバイル環境の構築を目指し、新たなシステムの検討を始めた。

清水義彦氏の写真
清水 義彦
広島ガス株式会社
経営統括本部 IT推進部
IT企画グループ マネジャー

河野英士氏の写真
河野 英士
広島ガス株式会社
経営統括本部 IT推進部
IT企画グループ 係長

当時抱えていた課題について、広島ガス株式会社 経営統括本部 IT推進部 IT企画グループ 係長 河野英士氏は、「定期保安点検では、1回あたり500件程度のお客さまデータをPDAにダウンロードする仕組みだったので、もちろん暗号化はしていましたが、やはり紛失による情報漏えいが心配でした。また、PDAのアプリケーションは自分たちでメンテナンスができないので、ちょっとした修正でもベンダーに依頼しなければならず、コストも時間もかかり、それが適正であるかどうかの判断がつかないことも問題でした。さらに、基幹システムとPDA用システムの二重管理になっていたため、データの整合性に不安があり、今後は端末側にアプリケーションを持つ仕組みはやめようと考えました」と語っている。

採用のポイント

広島ガスのニーズにマッチした提案とCitrix製品の導入実績などを評価

そこで広島ガスは、2010年夏にインフラと端末の検討を並行して開始。インフラについては、いくつかのベンダーに提案を依頼した。そこで、Citrix XenAppを活用した富士通のシンクライアントソリューションを採用。基幹システムの画面をそのままモバイル端末に表示することで、システムが一元化され、端末にデータが残らず、自社で簡単に修正できる仕組みを選択した。

選定理由について広島ガス株式会社 経営統括本部 IT推進部 IT企画グループ マネジャー 清水義彦氏は、「他社からの提案にはオーバースペックなものが多かった中、富士通は顧客要件分析が適切で、我々のニーズに合った最適な提案をしていただけました。また、営業とSEが親身になって相談に乗ってくれたことと、富士通のCitrix製品の導入実績も決め手の一つでした。それと以前から、緊急時などに自宅から会社PCをセキュアに操作するため、富士通のモバイルオフィスゲートウェイという仕組みを使っていて、画面転送のレスポンスが問題ないことを実感していたのも大きかったですね」と言う。

広島ガス様に導入されたモバイル端末
新システムでは端末から直接基幹システムを見に行く。システムの画面は、タッチ操作がしやすいように改修されている。

端末については、PC用の画面をそのまま転送するため、大画面のタブレット型に絞って検討。電波のつながりやすさやバッテリー稼働時間を評価して、NTTドコモのAndroid端末 GALAXY Tabを採用した。

広島ガス様アプリケーション仮想化概要図:Citrix XenAppシンクライアントシステムの構築により、Citrix Receiver for Androidを利用したAndroid端末から業務Webにアクセスすることができます。

導入の効果

データ受け渡しの手間がなくなり セキュリティも大幅に強化

2010年12月に富士通に依頼することを決定し、開発に着手。短期間でシンクライアント環境の構築が実現した。GALAXY Tabは予備を含めて43台用意し、2011年7月から利用を開始した。

従来のPDAでは、朝出かける前にお客さまデータを500件ダウンロードし、帰社後に基幹システムにアップロードするという作業を行っていた。朝のダウンロードには1人あたり10~15分かかり、毎朝ダウンロード待ちの行列が発生していたという。新システムでは端末から直接基幹システムにアクセスするため、ダウンロードが不要となり、出社後すぐに出かけることが可能になった。また、週一回だけ出社して日々は直行直帰する業務形態の社員は、従来500件という制約の中で仕事をしなければならなかったが、その制約がなくなり、管理者も社員の進捗状況をリアルタイムに確認できるようになった。基幹システムをそのまま使えるので、より豊富な情報を閲覧でき、お客さまの質問に現場ですぐに対応できるようになったという効果もある。

一方、システム部門としてのメリットについて河野氏は、「システムの修正が自分たちでできるようになり、コストダウンと迅速な対応が可能になりました。実際、稼働直前にユーザーから約150件の要望が出たのですが、稼働開始までに可能な限り自分たちで対応することができました。シンクライアントであるため人と端末が紐付かないので、端末の管理が楽になったということもあります。もちろんセキュリティレベルの向上は、ユーザー、システム部門ともに大きなメリットです」と語る。

当初、端末や仕組みの変更については現場の戸惑いもあったようだ。「その分、画面回りのインターフェースについては、最大限要望に応えました。そのためPC用の画面が使いづらくなった面はありますが、PCからの入力はほとんどないので、そこは割り切りました」(清水氏)

将来の展望

大幅なコスト削減を目指しさまざまな業務で活用していく

広島ガスは、今回構築したシステム基盤を利用し、今まで二重管理していたシステムのさらなる統合を進めていく予定だ。第2弾として次年度以降に、これまで携帯電話で行っていた開閉栓修理業務と伝票運用してきた「ふれあい巡回」などをシンクライアント化する予定である。

「今回のシステムは、当初想定した半分以下のコストで実現できましたし、使えば使うほどコストダウンが可能になるので、いろいろな業務に利用していきたいと思います」(清水氏)

お客さまとの接点を強めるため新たに実施を始めた「ふれあい巡回」や、サポート業務、営業支援など、今後さまざまな業務に今回のシステムを利用していくという。広島ガスの挑戦は、これからも続く。

【広島ガス株式会社様 概要】
本社所在地 広島県広島市南区皆実町2-7-1
設立 1909年10月
資本金 32億9千1百万円
代表取締役社長執行役員 田村 興造
従業員数 656名(2011年3月末現在)
概要 広島市を中心として5市4町、約42万件に対してガスを供給する広島ガスは、2009年10月に創立100周年を迎え、2020年に向けた新ビジョン「Action for Dream 2020」を策定。新ビジョンの実現に向け、経営基盤を強化しつつ、天然ガスの普及拡大と継続的な企業価値の向上を目指す。近年は、エネルギーの選択肢が増えるなか、お客さま満足度の向上によりガスの需要を掘り起こすため、お客さまとの接点の強化に取り組む。法定点検の強化に加え、既存のお客さまの課題や要望に積極的に対応するため、定期的にお客さま宅を訪問する「ふれあい巡回」などを実施し、お客さま目線での支援に注力している。
ホームページ 広島ガス株式会社様 ホームページOpen a new window

【導入事例(PDF版)】

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