GTM-MML4VXJ
Skip to main content

多種多様なデータの高度な分析環境をICT部門がない組織で構築、運用
見やすくデザインされたレポートにより、説得力の高い政策提言活動を展開

日本製薬工業協会様

日本製薬工業協会 医薬産業政策研究所様


製薬企業の業界団体、日本製薬工業協会(以下、製薬協)で調査・分析・研究活動を行っている医薬産業政策研究所(以下、政策研)では、SAS Analytics ソリューションを導入しました。これにより製薬産業関連の様々なデータを高速に分析、可視化するとともに、データ探索の機能により各種データを深掘り、製薬業界の新たな課題とソリューションを見出しています。これらデータや情報を製薬協の会員会社と共有し、目的に応じてレポートやデータ集にまとめ政府や行政当局を始めとする各ステークホルダーに発信するなど、エビデンスに基づいた説得力の高い政策提言に繋がる活動を展開しています。

[ 2017年10月16日掲載 ]

【導入事例概要】
業種 製薬産業に関する調査・分析・研究
ソリューション SAS Analyticsソリューション
Visual Analytics/Enterprise Guide

【お客様の言葉】

「様々なデータを集めて、そこから気づきを得ることが調査・分析の重要なコンポーネント。それを効率よく行うための基盤整備には通常、ITの専門知識がないと難しいですが、今回、SAS Analyticsソリューションと富士通の手厚いサポートにより、我々のようなITの専門担当部署がない組織でも環境の構築、運用を行っています。」
日本製薬工業協会 医薬産業政策研究所 統括研究員 村上 直人 氏

【エビデンスベースの情報発信を業務担当者だけで実現】
ポイント1
多岐にわたる産業関連データ活用による政策提言能力の強化
政府や行政当局への政策提言に製薬産業関連の諸データを活用したエビデンスベースのレポートやデータ集を作成し、提言の説得力を向上
ポイント2
データや分析ツールの共有
製薬協の会員各社向けにポータルサイトを構築し製薬産業関連データやレポートを共有。さらにセキュアなネットワーク構築により製薬協外からのSAS Analyticsソリューション利用環境を提供し、有効に活用
ポイント3
ICT専門部署なしで高度な分析環境を構築
プログラム不要で操作できるSAS Analyticsソリューションと富士通のシステム構築力、サポート力により、組織内にICTスタッフや部署がなくても高度なデータ分析環境を構築、運用

icon-form 本事例に関するお問い合わせ

導入の背景

「エビデンス・ベースド・ポリシーメイキング」への対応

製薬協は研究開発指向型の製薬企業72社(2017年7月現在)が加盟する任意団体で、製薬産業の健全な発展を通じて人々の健康と医療の質の向上に貢献するべく多彩な活動を展開しています。その活動のひとつに政策策定・提言活動があります。製薬協のシンクタンクとして設立された政策研により、製薬産業に関連する多種、多様なデータをもとに医薬品を巡る制度や政策のあり方などを研究し、政府や行政当局などに広く提言しています。その業務を政策研で統括研究員を務める村上直人氏は次のように語ります。

「『エビデンス・ベースド・ポリシーメイキング』といって、政府や官公庁では各種データなど事実に裏打ちされた根拠に基づいた政策策定が前提となりつつあり、我々のように政策提言する側も同様な根拠を持たないと論議が成り立たない状況となっています。つまり、エビデンスベースで研究・分析・レポーティングを行うシステムを我々も築く必要があるのです。これまではPCベースの作業のためデータ分析の能力に限界がありましたし、また属人的な作業となりがちで研究データや成果の蓄積や共有が進みにくいという課題もありました」。

村上氏の写真

村上 直人
日本製薬工業協会
医薬産業政策研究所
統括研究員

導入の経緯

データ探索機能と富士通のサポート力が決め手

政策研は製薬産業に関する調査・研究・分析・レポーティングの部署でICTの担当者はいません。製薬協全体にもICTの専門部署はありません。「正直、不安はありました(村上氏)」といった状況の中、2014年7月、村上氏をリーダーとする3人のチームでシステム構築のプロジェクトがスタート。要件の洗い出し、システムの情報収集、ベンダーとの折衝を経て、最終的に富士通を含む3社のベンダーから最終提案を受けました。

SAS Analyticsソリューションは富士通により提案され同年12月に決定されました。その理由を村上氏は次のように説明します。「製薬産業関連の多岐にわたるデータをダイナミックに整理、統合、分析し、その中から気づきやアイデアを得て、各種の提言資料にまとめ上げていく基盤を構築したい。またその成果を業界全体で共有したいという要望を我々は出していました。それに対し、このソリューションはデータの統合・分析・レポーティングといった一連のプロセスが一気通貫で行え、最も適していると判断しました。特に専門性の高いデータ集計や分析、可視化ができるデータ探索機能に可能性を感じました。また、これらがプログラミングの必要なく操作できる点もIT専門部署がない我々にとっては魅力でした。」

粟村氏の写真

粟村 眞一朗
日本製薬工業協会
医薬産業政策研究所
主任研究員

さらに、村上氏は富士通のサポート力も選定理由にあげます。「富士通は製薬業界の知見があり、我々の要望もいち早く理解してくれました。システムの選定開始から決定までの間、何度も足を運び、導入後のランニングコスト算出なども丁寧に対応していただきました。IT専門家ではない私たちのパートナーとして、システムの導入だけでなくその後の運用まで親身になって支援してくれる富士通なら安心して依頼できると確信しました」。

導入のプロセス

政策研と富士通の緊密な連携のもと開発を進行

システム構築は村上氏をリーダーとした政策研3人のメンバーと富士通スタッフとが、週1回のペースでミーティングを重ね進められました。政策研からはデータの使い方、探索のしかたなどの要望が具体的に示され、それに対して富士通がシステムの構成はもちろん、サンプルレポートやデータの扱い方などを提案。政策研サイドの即断即決もあり、スピーディーに開発が進んでいきました。

2015年7月にシステム構築の第一段階が終了、「産業調査データベース」としてスタートしています。ここではSAS Analyticsソリューションの各ツールをはじめ統合データサーバなど分析やレポーティングを行うためのICT環境構築のほか、作成したデータやレポートを製薬協の会員会社に公開するウェブサイト「産業調査ポータル」も富士通により開発、公開されました。続いて第二段階として、セキュア・ネットワークの構築に着手しました。製薬協の政策提言活動をリードする会員会社と政策研とでSAS Analyticsソリューションの分析・探索機能を共有し、調査・研究活動を連携させるもので、2016年12月にサービス提供が始まっています。

こうして村上氏が当初描いていた、エビデンスに基づく政策提言のための資料やデータを作成するための基盤が整ってきました。現在、政策研の新たな研究員により様々な分析や研究、レポーティングが進められています。

橋本氏の写真

橋本 絵里子
日本製薬工業協会
医薬産業政策研究所
主任研究員

導入の効果と将来の展望

製薬業界の主張をひとつの論点、同じビジュアルに統一

今回のソリューションに関して、政策研の主任研究員 粟村眞一朗氏は次のように評価しています。「このシステムで作成した分析レポートは、マウス操作でデータのドリルダウンが可能です。例えば全体の医薬品売上げの中でどのような種類の治療薬があるか、その治療薬は具体的にどのような商品があるか、各データの内容や推移をマウス操作で次々と掘り下げるように確認することができます」。「見やすいビジュアルで確認できるので、どの疾患領域の売上げが増えていて、その中でどの薬剤が特に増えてきているのかといったことが直感的に分かります。トレンド分析に効果的ではないでしょうか」と主任研究員の橋本絵里子氏も語っています。このドリルダウンの機能は、ユーザーである会員会社からも好評を得ています。また主任研究員の佐藤一平氏は「分析レポートによっては一画面で複数のグラフを比較・参照することが可能で、データ間の関連性を効率よく確認できます」と評価しています。

佐藤氏の写真

佐藤 一平
日本製薬工業協会
医薬産業政策研究所
主任研究員・博士(生命科学)

会員会社との分析・レポーティング機能の共有も進んでおり、「富士通支援のもと製薬協外から共有可能なデータやレポートの質と量を拡大し、政策提言活動に携わるより多くの会員会社との連携を深める仕組みとして進化させたいです」(佐藤氏)。

村上氏は導入効果と今後の展望を次のように述べています。「多種多様なデータやレポートも電子化により共有できるようになったため、目的に応じてカスタマイズするなど、提言資料などへの活用が容易になりました。その際、同じデータで統一されたビジュアルのもと、エビデンスとなる数字から提言の内容まで、関係者全員がひとつのストーリーを共有でき、より説得力のある提言活動が行えるようになりました」。

「今回のようなシステム導入にはデータベース構築なども含めたITの専門知識が必要となりますが、富士通の手厚いサポートのおかげで我々のようなITの専門部署がない組織でも導入、運用ができました。今後も富士通のもと習熟を深め、データ探索の幅や深さを広げていきたい。さらにその先にはテキストマイニングやSNS分析、画像認識や音声認識、AIによるオートメーション化なども視野に入ってきます。その際も富士通の提案やサポートにより、何が効果的かを見極めながら一つひとつ実現したいと考えています」(村上氏)。

生活者の健康や安心を守り製薬産業の健全な発展をめざす製薬協・政策研の調査・研究活動を、富士通は今後も最新の技術と知識、きめ細かで手厚いサポート体制で支えます。

システム構成図

システム構成図

画面イメージ

画面イメージ1
画面イメージ2
画面イメージ3

担当営業・SEメッセージ

富士通株式会社
産業ビジネス本部 ライフサイエンス 統括営業部
第一営業部 中川啓太

当社のご提案を採用頂き、誠に光栄です。
製薬協様の「医薬産業の中長期的課題の解決」や「タイムリーな政策提言」を実現するという熱い思いによりプロジェクトを成功に導けたと思います。

今後も、製薬協・政策研様の「エビデンス・ベースド・ポリシーメイキング」活動を富士通の総合力により全力でご支援させて頂きます。

富士通株式会社
デジタルソリューション事業本部 デジタルアプリケーション事業部
エンタープライズアプリケーション部 大塚裕也

本プロジェクトは構想段階から製薬協様、営業、SEと一丸となり推進したことで、SASでの分析を中心に統合データサーバ、ホームページをはじめ、インフラ整備まで幅広く対応することができました。

専門部署がないという製薬協様の当初の不安を、構築運用を行えるという自信に繋げることが、富士通の価値を発揮できた成果と捉えております。

今後の更なる分析業務の展開についても全力で支援いたします。

前列左から 日本製薬工業協会 佐藤 一平 氏、村上 直人 氏、粟村 眞一朗 氏、後列左から 富士通 大塚 裕也、松原 優、西島 秀作、中川 啓太 前列左から 日本製薬工業協会 佐藤 一平 氏、村上 直人 氏、粟村 眞一朗 氏
後列左から 富士通 大塚 裕也、松原 優、西島 秀作、中川 啓太

【日本製薬工業協会様 概要】
所在地 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-11
日本橋ライフサイエンスビルディング7階
会長 畑中 好彦
設立 1968(昭和43)年
ホームページ http://www.jpma.or.jp/新規ウィンドウが開きます

【導入事例(PDF版)】

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。


  • SAS、SASロゴ、記載されているすべてのSAS Institute Inc.の製品名・サービス名は、米国およびその他の国におけるSAS Institute Inc.の登録商標または商標です。

BAソリューションに関するお問い合わせ

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)