「ECサイト」とは、Web上で商品やサービスを販売するサイトのことです。「ECサイト」の意味や基本について、富士通総研 田中 秀樹が解説します。
Web上で商品を販売するEC市場は前年比2桁の成長を続け、2013年には10兆円を超えるとの予測もあります。百貨店などの実店舗の売上が減少する中、希少な成長市場となっており、自社のWebサイト「オウンドメディア」を活用してECを始める企業が増えています。ECに取り組むにあたっては、目的の設定と物流のオペレーションが重要なテーマとなります。
ECの目的として、販路の拡大や売上を挙げる企業が多くあります。ただ、メーカーなどがECを始める場合、卸や小売などの既存チャネル売上に対してECの売上見込みは桁違いに小さいので、社内でビジネスとしての価値を疑問視されがちです。売上以外の価値にも注目して目的を設定する必要があります。
ECには、企業が消費者と直接コミュニケーションできるという大きな価値があります。店舗を持たないメーカーにとって、ECは顧客の本音をダイレクトに聞き、対話できる唯一の場です。この対話を積極的に活用して、社内の意識改革や組織改革に繋げた企業もあります。また、店舗を持っている企業の場合は、ネット上のコミュニケーションを活用してリアルの店舗に誘導することにより、全社としてビジネスを拡大することも可能になります。
ECが消費者にとって一般的な購入手段になるにつれ、消費者は商品がすぐに届くのが当たり前と思うようになりました。こうした消費者意識に応えるため、大手のEC事業者は巨大な物流施設を作り配送品質やスピードの向上に力を入れています。新たにECに取り組む企業の場合、売上が急拡大し注文量が増えると、配送オペレーションの処理能力を超えて、誤配や配送遅延といったトラブルを起こすことがあります。
限られたスタッフでECを行う場合、在庫管理や配送の業務は外部の事業者にアウトソーシングし、自社のスタッフは、商品開発・調達、マーケティングなど自分達の強みを活かせる業務に注力する役割分担が効果的です。売上の伸びに合わせてシステムの能力を増やすことができるクラウド型ECシステムの採用もトラブルを減らす一つの方法です。
(株式会社富士通総研 田中 秀樹)
株式会社富士通総研(FRI)
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