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Japan

ユニチカ株式会社 様 導入事例 1

このページの情報は、2005年に掲載されたものです。
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「GLOVI/SUMMIT」により新固定資産管理システムを構築。グループ決算早期化と固定資産情報の戦略活用を実現

ユニチカ株式会社では、2001年から会計システム再構築プロジェクトに着手した。会計制度変更への迅速な対応を果たすと同時に、企業経営の最適化を推進するのが狙いである。新会計システムの構築にあたっては、固定資産管理システムの刷新が大きな課題となった。
旧固定資産管理システムはスタンドアロンで稼働していたため、業務遂行に多くの工数と時間を要していたのである。そこで、同社では「GLOVIA/SUMMIT 固定資産管理システム」を導入。他の業務システムとの連携を図ることで、グループ決算早期化や経営戦略策定に役立てている。

《導入前の課題と導入後の効果》
課題1 決算日程のスピードアップ 効果1 固定資産業務を半期で20日短縮し、決算業務の大幅な効率化を実現
課題2 グループ会計業務の最適化 効果2 関連企業の業務を新システムに集約し、各社で個別に行われていた管理業務を削減
課題3 固定資産情報の分析・活用 効果3 データ抽出機能やシミュレーション機能などを利用し、セグメント別資産の将来的な償却費や簿価を迅速に把握

グループ全体のビジネスを支える新たな業務基盤を構築

市場環境変化への即応を果たすべく「事業の選択と集中」を推進


ユニチカ株式会社
経営企画本部 企画部 グループ長

森川 光洋氏

日本が近代国家に生まれ変わろうとしていた1889年(明治22年)、ユニチカは当時の先端産業であった繊維事業を手がける企業「尼崎紡績」としてスタートした。その後も独自の技術力を活かし、合成繊維や機能性樹脂などを次々と開発。この分野におけるリーディング・カンパニーとして、世界的にその名を知られるようになった。

こうした歴史を経てきたためか、今でも「ユニチカ=繊維業」というイメージを持つ人は少なくない。だが現在では、このような認識は必ずしも正しくなくなっている。

ユニチカ 経営企画本部 企画部 グループ長 森川 光洋氏は「ユニチカグループ全体として見れば、今でも繊維事業が売上げの半分近くを占めています。ですが、合成繊維事業はユニチカファイバー株式会社、紡績事業はユニチカテキスタイル株式会社へと分社化。ユニチカ本体に繊維事業はほとんど残っていないのです」と説明する。

同社では市場環境変化に迅速に対応すべく、「事業の選択と集中」戦略を推進。さらに各分野の事業部門を分社化することで、より効率的にビジネスに取り組めるようにしている。いわば、単一企業ではなく、ユニチカグループ全体として強みを発揮する体制を築き上げているのである。

同様の戦略を採る企業の中には、持株会社を設立してグループのトップに据えるところもある。しかし、同社ではこうした手法は用いていておらず、ユニチカ本体も一つの事業会社として、様々な製品の開発・製造を行っている。

独自技術をフル活用し画期的な新製品群を生み出す

ユニチカ本体では現在、高分子事業、環境・機能材事業、生活健康事業の三つを主力事業としてビジネスを展開している。しかも創業当時と同じく、今もなお各分野の最先端企業として活躍しているのである。

たとえば、食品包装などに用いられるナイロンフィルム。通常はフィルムを製造する場合に、素材を一度縦方向に引き延ばした後、再度横方向に引き延ばして生産する。これに対して、同社の中核製品の一つであるナイロンフィルム「エンブレム」は、素材を縦方向と横方向に同時に引き延ばす画期的な生産手法「同時二軸延伸法」によって生産されている。この手法は同社が産業機械メーカーと共同開発した独自技術であり、製品に優れた強靱性・柔軟性・耐破裂性を持たせることができる。「『エンブレム』はお客様から高い評価をいただいており、全世界で約45%シェアを獲得しています」と森川氏は語る。

同社では、環境問題にも積極的に取り組んでいる。近年では包装材の再資源化やゴミ減量などに対する取り組みが広く行われているが、同社もこうした社会的な要請に応えるべく、トウモロコシなどを主原料とする生分解性樹脂「テラマック」を開発。次世代の包装材として、各方面から注目を集めている。

さらに、生活健康事業においても、様々な画期的な製品を生み出している。最近では「幻のキノコ」と呼ばれていたハナビラタケの工業生産に世界で初めて成功。ハナビラタケはがん抑制などに効果があるとされるβ-グルカンをアガリクス茸の約3縲鰀4倍も含有しているが、人工的な大量生産は困難とされてきた。だが、同社では持ち前の高度な技術力を活かし、これまでの常識を打ち破ったのである。栽培されたハナビラタケはそのまま販売されるほか、同社の健康食品「白幻鳳凰」などの原材料としても用いられている。

同社が開発する様々な新素材や新製品群はいずれも、長年培った技術やノウハウから生まれたものばかり。「コア事業への注力はもちろんですが、新たなチャレンジも引き続き行っていきたい」と森川氏は語る。

グループ全体最適化を目指し管理系システムの再構築に着手


ユニチカビジネスサービス株式会社
取締役 情報システム部担当

威徳井 勝博 氏

ユニチカでは2001年から、会計システムの再構築プロジェクトに着手した。その経緯について、ユニチカビジネスサービス株式会社 取締役 情報システム部担当 威徳井 勝博氏は「2003年からはじまる中期計画においては、ユニチカグループ全体の管理系システム統合が重要な課題となっていました。会計システム、人事・給与システム、購買システムの3システムをグループ企業で共通化し、業務最適化を目指すことが、大きな目標として掲げられたのです」と説明する。

従来は各関連会社が個別にシステムを導入し、これらの業務を行っていた。システムに用いられるパッケージなども各社が独自に選んでおり、業務フローもそれぞれ異なっていたという。

一社一社を単独で見れば、特に業務上支障が出るようなことはない。しかし、グループ全体で考えると、似たようなシステムがあちこちにあるのは効率的ではない。そこで、共通業務/システムの集約を図ることで、管理系業務の全体最適化を狙ったわけである。

特に会計システムについては、「金融ビッグバン」をきっかけとする大幅な会計制度改革への対応という問題があった。威徳井氏は「ご承知の通り、現在では連結決算が主体であり、決算日程の早期化も強く求められています。こうした要件を満たしていくためには、グループ企業全体をカバーする新たな会計業務インフラが不可欠でした」と振り返る。

[図]エンブレム [図]テラマック 繊維 [図]テラマック
発泡体容器
[図]テラマック
ティーバッグ
[図]ハナビラタケ
白幻鳳凰

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