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子会社との効率的な連結会計を目指し 給与・会計システムを「GLOVIA-C」に一新

このページの情報は、2002年に掲載されたものです。
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国際会計基準の導入が着々と進むなか、会計システムの再構築が中堅企業でも積極的に行われている。北海道最大の住宅メーカーである土屋ホームでは、給与・会計システムを、オフコン・パッケージから「GLOVIA-C」へ移行。データ資産のスムーズな移行と、売掛管理・管理会計などの自社開発システムとの連携を行いつつ、6社の子会社との効率的な連結会計を行う環境をGLOVIAファミリーソフト『連結会計システム CA-DRIVER』を導入することで実現している。

[ 2002年8月9日掲載 ]

株式会社土屋ホーム

本社 札幌市北区北9条西3丁目7番地
土屋ホーム札幌北九条ビル7F
資本金 71億1481万円
代表者 代表取締役 会長 土屋 公三氏
代表取締役 社長 川本 謙氏
創業 1976年(昭和51年)9月21日
従業員数 539名(2001年11月1日現在)
売上高 262億7700万円(2001年度)
事業内容 北海道最大の住宅メーカー。業界に先駆けて高気密・高断熱・高性能換気の戸建住宅を実現して、本州でもシェアを広げている。ノーマライゼーション、シックハウス症候群の防止なども、20年近く前から取り組んできた。1996年、東証二部に上場。
URL 株式会社土屋ホーム
(http://www.tsuchiya.co.jp/)


一貫した使命感で住宅業界に新風


株式会社土屋ホーム
管理部門担当
統括部長 兼 総務部長
菊地 英也 氏

北海道最大の戸建注文住宅のトップメーカーである土屋ホーム。管理部門担当統括部長 兼 総務部長 菊地英也氏に、同社の特徴をうかがうと、間髪を入れずに、「使命感です」という力強い答えが返ってきた。

「お客さま」「社会」「会社」という3つの「公(おおやけ)」のために、物質的・精神的・健康的な「豊かな人生を創造すること」が同社の使命感であり、その精神は社員一人ひとりにまで脈々と息づいている。

寒さの厳しい北海道では、外気を遮断するために、高気密・高断熱・高性能換気の住宅が不可欠だ。土屋ホームは、お客さまの豊かな人生を守るため、気密性が高く、しかも腐敗や結露などの起きない住宅作りの技術を磨いてきた。最近では暖かい本州でも、住宅内の冷暖房を外に逃がさないために、気密性が求められている。土屋ホームの技術力はいまや、全国のお客さまの豊かな人生を守るための技術へ成長した。

社会への使命感にはさまざまな側面があるが、その一つとして、「バリアフリー」「ノーマライゼーション」などの言葉が生まれるはるか以前から、障害者やお年寄りが、健常者と同様に豊かな人生を送るための住宅作りに力を注いできた。1985年、札幌・真駒内に、ノーマライゼーション専用の住宅展示場を作ったのは、全国初の快挙である。

そして、志の高さは維持しつつ、「会社の安定経営を維持しなければならない」という思いも、社会的責任の一環である。省エネ住宅の切り札として注目されている外断熱住宅は、土屋ホームが4000棟の建築実績で、全国規模の大手住宅メーカーをはるかにしのぐ。「良いものだが高い」という外断熱住宅の常識を破り、他の住宅並みの価格で外断熱住宅を提供するための企業努力を徹底してきたからこその成果である。

17年前からオフコン用パッケージ「SuperCAPSEL」で給与・会計システムを構築

「会社の安定経営を維持しなければならない」という思いは、会社に対する使命感でもある。創業者であり現・会長である土屋公三氏はもともと、経理畑出身。土屋会長の「経営は財務」という言葉は、現在でも土屋ホームのポリシーとなっており、建築業界が陥りがちな「ドンブリ勘定」を排除してきた。

したがって、財務関連業務のOA化には積極的に取り組んでいる。17年前、富士通のオフコン「Kシリーズ」を導入し、Kシリーズ用パッケージソフト「CAPSEL」シリーズを使用してきた。子会社の中でも、ツーバイフォー専門の土屋ツーバイホーム、増改築専門のホームトピアは、独自にKシリーズとCAPSELを導入。ハード/ソフトのグレードアップに伴い、PRIMERGYとSuperCAPSELの組み合わせへと移行しつつ、給与システムと会計システムを運用してきた。

連結会計、グローバル会計を目指して「GLOVIA-C」へ移行


株式会社土屋ホーム
総務部 総務課
システム開発センター
柴田 雅晴久 氏

長年使い慣れてきたSuperCAPSELを、ERPの「GLOVIA-C」へ入れ替えるにあたっては、2つの大きなニーズがあった。

第1は、連結会計をスムーズに行うことである。土屋ホームには、土屋ツーバイホーム、ホームトピアを含めて、合計6社の子会社があり、それぞれ順調に発展している。会計制度の法改正に伴い、国際会計基準に則った連結会計を行うには、グローバル会計を実現するERP導入が最適と判断された。

「当社は情報システム要員のレベルが高く、売掛管理も人事システムも、自社開発で納得いく機能を作り込んできました。しかし、『経営は財務』であり、会計システムこそは当社のコアコンピタンス。グローバル会計を高い品質で実現するERPパッケージを選ぶことが、会社にとって有益であると判断しました」(菊地氏)。さらに総務部 総務課 システム開発センター柴田雅晴氏は、「特に、GLOVIAファミリーソフトとして提供されている連結会計システム『CA-DRIVER』(TKC社製)は、機械的に数字を連結させるのではなく、きめ細かい消し込みなどの作業ができる点で、当社の実状に合っていました」と付け加える。

第2は、ペーパーレス化である。月に万単位のページ数に及ぶ元帳を紙に出力し、ファイリングする手間をなくし、検索性も高めたい。GLOVIA-Cであれば、富士通の電子帳票システム「Systemwalker ListWORKS」と連携して、電子ファイリングを実現できるのである。

データ/システム連携の両面で、既存資産を活かしながらシステム移行

土屋ホームでは、2001年4月、GLOVIA-Cの給与・会計モジュール導入を決定。同年7月、PRIMERGY上で使い始めた。

導入決定から本格稼動開始まで実質3ヵ月足らずのスピードで進んだのは、GLOVIA-Cの機能をできるだけカスタマイズせずに利用する方針を貫いたことと、SuperCAPSELからのデータ移行がスムーズに行われたためである。「富士通が提供する移行ツールを使ったところ、データの80%は移行が自動化できた」と柴田氏は言う。強力な外部データ取り込み機能により、売掛管理、管理会計システムなど、土屋ホームが自社開発したシステムとのデータ連携もスムーズにできた。

GLOVIA-Cの稼動開始から、2001年10月、2002年4月と2回の決算を経験したが、評判は上々だ。給与システムと会計システムのデータ連携もスムーズである。

「最も便利なのは、システムへアクセスした人の権限に応じて、ダイナミックにメニューが変わること。参照権限がない情報は、最初からメニュー自体が表示されないため、セキュリティ面でも安心です」(柴田氏)。

Systemwalker ListWORKSと連携しての電子帳票システムも、業務効率向上に大きく貢献している。紙代やファイリングの工数が節約できたのはもちろん、給与支払に関する過去の問い合わせにもスピーディに回答ができる。電子帳票内に付箋やメモ書きを加えられるため、使い方も柔軟にできる。

次の目標は、本来の導入目的であった連結会計機能をシステム上で実現することだ。また、科目単位でデータを引き出して販売管理業務へ活かすなど、GLOVIA-Cの豊富な機能を使いこなしていきたいとも考えている。

「年を追って国際会計基準の内容が変化していますが、どのような変化が起きても、システム面での対応は富士通に任せておけます。会計・給与パッケージは一貫して富士通製品を継承してきてよかった。その積み重ねが、今回の短期移行と、将来の変化への対応へとつながっているのです」と菊地氏はにこやかに語った。


パートナーメッセージ

株式会社富士通ビジネスシステム(FJB)
北海道支店 産業・流通グループ
営業主任 長谷川隆彦 氏

データという既存資産、そして自社開発の外付けシステムを大切にしながら、グローバル連結会計へスムーズに移行していただくことができたのが、今回の導入における最大のポイントでした。今後は、業務処理の効率化とCRM的なシステム構築の両面で、土屋ホーム様を支援する提案に力を入れていきたいと考えています。

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