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Japan

現場の見える化により、生産性の向上を実現。迅速な意思決定、改善のための情報基盤を確立

このページの情報は、2009年に掲載されたものです。
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天竜丸澤株式会社様 関連写真

天竜丸澤株式会社様 導入事例


電磁応用部品の設計から製造、販売までを一貫しておこなっている天竜丸澤株式会社。同社では現場の見える化をはかり、意思決定の迅速化、生産性の向上を実現するべく、「GLOVIA smart 製造 PRONES」を導入。合わせて「GLOVIA smart 会計」も導入しダイレクトに連携をおこない、戦略的情報活用のための基盤を確立した。

[ 2009年9月15日掲載 ]

導入事例概要
業種: 電磁応用部品製造
ソリューション: 生産管理・会計・経営管理システム
製品: GLOVIA smart 製造 PRONES、GLOVIA smart 会計
GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewer

長野県南部、飯田市に、本社・工場のある天竜丸澤株式会社(以下、天竜丸澤)。同社が提供する電磁応用部品は、OA機器、農業機械、自動車からアミューズメント機器にいたるまで幅広い分野に広がっている。同社では、意思決定の迅速化、生産性の向上を目的に、GLOVIA smart 製造 PRONES(以下、PRONES)を導入、合わせてGLOVIA smart 会計も導入しダイレクトに連携。仕訳情報をリアルタイムで一元管理するとともに、作業の大幅な効率化、業務の平準化、現場の見える化などさまざまな業務改革を推進。さらに、PRONESに蓄積された情報の経営戦略への活用にむけた取り組みも進めている。

課題と効果
1 従来は生産指示を営業がおこない、受注情報で注文情報を作成していたため、在庫などの無駄が発生していた。 営業は受注情報を入力するだけ。現場が負荷状況などを考慮して生産計画をつくり、それに基づき注文情報を自動作成。業務の平準化、作業の大幅な効率化を実現。
2 情報の一元管理を実現し、現場の見える化を図りたい。 現場の見える化により、問題点の把握や意思決定の迅速化を実現。また、営業と現場の情報共有により、サービスの向上、変更へのより柔軟な対応が可能に。
3 経営の見える化、改善の指標作成など情報を経営戦略に活かしたい。 会計システムとの連携により経営分析に役立つ詳細な報告書の作成も容易に。経営の見える化、改善の指標作成など戦略的情報活用のための基盤を確立。

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導入の背景

情報基盤の確立と業務改革の推進が急務

製造業をめぐる環境が厳しさを増す中、継続的成長を続けていくために、スピーディーな経営判断がますます求められている。そのベースとなるのが、現場の見える化だ。
長野県南部、飯田市で、電磁応用部品の設計から製造、販売までを一貫しておこなっている、天竜丸澤もまた、現場の状況をリアルタイムに把握できる仕組みづくりが大きなテーマとなっていた。
創業1971年、山々に抱かれた敷地内に、同社の本社と、組み立て工場、加工工場がある。同社の主力事業は大きく2つある。まず1つは、ソレノイド、モータークラッチといった電磁部品。主にOA機器、遊戯機などで利用されており、OA機器関連ではお客様企業の海外進出のニーズに応えるべく、現地で部品調達、製造をおこなう中国工場を立ち上げている。
そしてもう1つが、油圧ソレノイド・カートリッジソレノイドバルブなど、電磁部品と鏡面加工技術を融合させた油圧精密部品。先端技術を複合することで新たな可能性を拓き、農業機械、自動車、建設機械、産業機械など事業領域も拡大している。
同社にとって、開発、設計に注力し競争力を高め、QCD(Quality、Cost、Delivery)のさらなる向上を図っていくことは、経営戦略上の最重要課題だ。経営者への迅速な情報提供と生産性の向上を実現するべく、情報基盤の確立と業務改革の推進が急務であった。

導入のポイント

現場の見える化により意思決定の迅速化、生産性の向上へ

天竜丸澤株式会社
管理本部 本部長
塩沢 照子 氏

「20年以上利用していた以前のシステムは、売上や伝票発行の集計を目的としていました。得意先からの受注に対して生産指示を営業担当者がおこない、各事業部もまた営業情報をもとに専門の担当者が手作業で生産計画をつくっていました。それぞれが自分のやり方でおこなっていたため、情報も一元化されておらず、管理者から現場が見えない状況でした」と、同社の管理本部 本部長 塩沢照子氏は当時を振り返る。
また、受注情報で資材調達のための注文情報を作成していたため、キャンセルや変更のたびに在庫などに影響が出ていた。直面するさまざまな課題を解決するべく、同社はシステムの刷新を決断。導入のポイントは大きく3点あった。
第1点が、作業現場の効率向上と業務の平準化、見える化といった現場改善。第2点が、全社で1つの数字を共有して生産につなげていくこと。第3点が、データを分析し、改善の指標を現場がもてるようにすること。こうした目的にかなう製品の検討を開始した。
また、パッケージソフトを採用する理由について塩沢氏はこう説明する。「標準的に作られているパッケージに合わせて全社的な足並みをそろえていきたいという狙いがありました。もちろんコスト面や短納期などのメリットも考慮しました」。
同社のニーズに最適な製品として採用されたのが、PRONESである。「最終的にPRONESを選んだポイントは、まずパソコンに対してなじみの少ない社員でも使いやすいメニュー画面といった使い勝手の良さです。また、生産管理を中心に、会計、APS(Advanced Planning & Scheduling)などシステム連携も視野に入れ、富士通はもとより、富士通のパートナーであるソレキアの信頼感やSEのサポート力など総合的な観点から選択しました」。

導入のプロセス

会計システムとのリアルタイム連携、APSとシステム連携面にも注力

キックオフは2006年4月。プロジェクトは、社長をトップに、塩沢氏が牽引役となり、各現場の担当者を中心に構成された。「なんとしてもやりとげる」というトップの強い意志とともに、今回のプロジェクトを成功に導くポイントの1つとなったのが、現場が抱える問題点のヒアリングだった。「現場が抱えている問題の解決なくしては、新たなシステムを導入しても目的を達成することはできません。このヒアリングをきっかけに、社内は新システム導入へと一枚岩になっていきました。システムの切り替えの際、データのチェックなど緻密な作業について、業務があるにも関わらず現場は熱心に対応してくれました」。
今回、会計ソフトもリニューアルのタイミングにあり、PRONESとの会計システムのリアルタイム連携を図るべく、GLOVIA smart 会計も合わせて導入。経理部門の責任者でもある塩沢氏はGLOVIA smart 会計の充実した管理会計機能にも大きな期待を寄せた。

2007年1月、PRONESとGLOVIA smart 会計が連携した新システムが本稼働。加工工場ではAPS(Advanced Planning & Scheduling)も導入された。「分単位の工程計画や複雑なプロセスがあるAPSの運用には難しい面もありましたが、現場の協力とともに、ソレキアのひたむきな対応によりかたちにすることができました」。

導入効果と今後の展開

業務改革や戦略的情報活用を推進するための基盤を確立


製造工程の異なる2つの事業部で、PRONESという同じシステムを導入することにより、全社的に統一した観点で情報を見ることが可能になった。また、業務の流れも大きく変わった。「営業は得意先からの受注情報をそのままシステムに入力するだけです。現場が資源能力や負荷状況などさまざまなポイントを考慮しながらシステム上で生産計画をつくり、それに基づき注文情報が自動的に作成されます。業務の平準化がはかれ、情報の一元管理を実現できました」と、塩沢氏は語る。
また、生産管理システムと会計システムの連携により、部門別損益計算書や経営分析に役立つ詳細な報告書の作成も容易に。事務業務の大幅な効率化により、営業、現場、経理の各担当者が本来業務に専念できる時間も創出できた。
現場の見える化の実現も大きな効果を生み出している。「営業がパソコン画面上で工場の進捗を把握できるようになり、お問い合わせへの対応のスピードも向上し、変更対応もより柔軟に行えるようになりました。在庫などの課題にも速やかに対策が打てますし、原因追及が中心だった経営会議も、詳細な情報に基づく戦略会議へと大きく変貌しました」。
今後の展開について塩沢氏は次のように話す。「PRONES、そして会計システム連携と、情報を活用するための基盤はできました。次のテーマは経営の見える化です。生産性のさらなる向上と、原価低減をはかるために、GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewerを採用することにしました。PRONESのデータを活用して、改善の指標を作成し、社長はもとより部門長、現場が、生産性のチェックを毎日できる体制づくりに着手していきたいと考えています」。
情報を活用し、社員一丸となってさらなる飛躍をはかる天竜丸澤。同社の成長をGLOVIA smartは今後もしっかりと支えていく。

パートナーメッセージ

ソレキア株式会社 原田哲夫

ソレキア株式会社 原田 哲夫

天竜丸澤様は社内の「見える化」を目指してGLOVIA smart 製造 PRONES、GLOVIA smart 会計の導入を進めてまいりました。導入に際しては各部門の方々に大変な苦労をお掛けしましたが、その結果としてBPRが成功したと確信しております。

また、今回AttentionViewerの導入も決めて頂き、更なる「見える化」をお手伝いできる機会を頂けた事に感謝しております。

今後も天竜丸澤様の良きパートナーとしてお手伝いが出来るよう、尽力して参りたいと考えております。

【天竜丸澤株式会社様 会社概要】

所在地 本社・工場:長野県飯田市竹佐435番地
代表者 代表取締役社長 近藤 明人 氏
創業 1971年2月2日
資本金 45,000,000円(2009年5月末現在)
従業員数 120名(2009年1月現在)
事業内容 電磁応用部品製造
営業品目:ソレノイド、クラッチ、モーター、精密加工部品、油圧精密機器 等

天竜丸澤株式会社 会社ロゴ
ホームページ http://www.tenmaru.com/

【ご紹介した製品】

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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