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Fujitsu

Japan

ビジネスの拡大に合わせて最新機能を活用できる、将来に備えた販売管理システムを構築

村商株式会社 東京センター外観の写真
村商株式会社 東京センター外観

村商株式会社様 導入事例


建築資材の卸業として、空調、冷凍資材、断熱材の販売を手がける村商(むらしょう)株式会社様(以下、同社)。同社が以前使っていた販売管理システムは、事業の拡大とともに処理能力の限界に近づいていた。そこで、統合基幹業務パッケージの「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart きらら 販売」を富士通マーケティングの提供するクラウド基盤FUJITSU Cloud AZCLOUD IaaSによりネットワーク経由で利用する方式に変更。開発と運用コストの軽減に加え、クラウド環境とモバイルPCの活用で業務効率を向上し、顧客対応のスピード化が進んでいる。今回は、システム導入を統括された東京センター 業務課 課長の高野智崇氏と、空調冷熱課 主任の渡辺剛氏にお話を伺った。

[ 2015年3月12日掲載 ]

【導入事例概要】
業種 流通業
ソリューション 販売管理
製品 FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart きらら 販売

導入の背景

ビジネスの急激な成長で、販売管理システムの処理能力が限界に

昨今の経済復調に続き、2020年に東京で予定されているスポーツイベント開催決定で、追い風が吹く建設業界。断熱素材や保温保冷材、空調・冷凍資材などを、テナントやビル建設を手がける工務店やサブコンなどの顧客に販売する同社にも、ビジネスチャンスが到来している。しかし、事業拡大を目指していく同社にとって、業務の基幹となる販売管理システムの老朽化が課題となっていた。従来の販売管理システムは、いわゆる「2000年問題」を控えた15年も前に導入したパッケージ製品のため、同社の現状に次第に合わなくなってきたのだ。

村商株式会社 東京センター 業務課 課長 高野智崇氏の写真
高野 智崇(たかの ともたか)氏
村商株式会社 東京センター
業務課 課長

同社のビジネスは、15年前から比べると規模は2倍以上となり、売上も大きく伸びている。そのため、当時の業務規模を想定していた販売管理システムでは処理が追いつかなくなっていた。さらに、15年の間にカスタマイズを重ねてきたために、一部のデータは取り出して活用することも困難になっていたのだ。「老朽化や容量オーバーで、サーバ停止などのトラブルが頻繁に起こるようになっていました。そこで、モバイル対応やWeb受注といった今後の展開も視野に入れて、現在そして将来の業務にも対応できる新システムへの切り替えが必要と判断しました」(高野氏)

導入の経緯

機能を追加しながら成長していくコンセプトと、入替コストの削減が可能なパッケージを評価

新しいシステムの導入にあたり、同社は複数のパッケージ製品を比較検討し、最終的に富士通マーケティングが提案した「GLOVIA smart きらら 販売」を選定。採用の決め手は、高い将来性にあったという。「導入したら終わりではなく、機能を追加しながら成長していくコンセプトが当社の要件に合っていました。さらに、インフラやネットワークも含めて、すべて富士通グループで対応できる総合力も魅力でした」(高野氏)

当初から長期利用を想定していた同社にとって、システムの入れ替えコストが削減できることもポイントになった。「GLOVIA smart きらら 販売」の場合、業務ロジックを「カスタマイズ部」と「基本部」に分けて設計されている。そのためバージョンアップ時の資産継承が簡単で、カスタマイズした資産も新しい環境で継続利用ができるため、余計なコストがかからない。

さらに同社は、今まで社内に設置していたシステム運用環境を、富士通マーケティングのクラウドサービス「AZCLOUD IaaS」利用に変更。安全性の高いネットワーク環境を導入し、各拠点からネットワーク経由で販売管理システムを利用する形態に改めたのだ。

「クラウドサービスは複数のベンダーを検討しましたが、安定性でもコスト面でも、富士通マーケティングのクラウドに勝るサービスはなく、ネットワークも含めて充分な構築支援も得られることから、採用に迷うことはありませんでした」(高野氏)

導入プロジェクトは2014年3月にスタートし、要件定義、カスタマイズ部にかかる開発、マスタデータの移行、導入教育、テストを経て2014年11月に本稼働を開始した。

開発は、パッケージの標準機能を利用する方針で、あらかじめ用意された業務プロセスから同社に合ったパターンを選択。商品単価も、標準単価、取引先別商品単価など、取引に応じて用意されている標準パターンに、優先順位を付けて設定している。

システム構築において同社が苦労したのは、旧システムのマスタデータの移行だった。カスタマイズを重ねてきた旧システムからデータを取り出す作業は容易ではなく、一部直接データを再入力したものもあった。取り出したデータも半角、全角、文字長などの区別がされていなかったものは、それぞれ修正対応した。価格マスタについても拠点別、事業別のランクを再構成している。「新システムの導入をきっかけに、不要なデータの消去や整理を進めた結果、必要なマスタデータだけを残して今後の活用に備えることができました」(高野氏)

導入効果

営業に関わるさまざまな業務が大幅に効率化し、権限設定などのセキュリティも強化

新販売管理システムは、49名の従業員全員が利用している。受注担当者はデスクトップPCを使って、取引先からの受注内容をシステムに入力。営業担当者は、新たに配布されたノートPCを利用し、在庫状況の確認から、単価の設定、見積書の作成、商品手配、各種伝票の発行まで、一連の業務を行っている。「旧システムでは単価をすべての商品で入力する必要がありましたが、新システムでは定価商品については掛率の設定が可能なので売上入力がとても効率的です」(渡辺氏)

村商株式会社 東京センター 空調冷熱課 主任 渡辺 剛氏の写真
渡辺 剛(わたなべ ごう)氏
村商株式会社 東京センター
空調冷熱課 主任

営業業務では、ネットワークを利用したリモートアクセスにより、ノートPCを顧客先や自宅などに持ち出すことも可能になった。その結果、顧客先でのプレゼン、外出先でのメールチェック、スケジュールチェックなどが実現し、営業活動が効率化されている。

「これまでは、重たいカタログを持ち歩いて取引先を訪問するスタイルでした。商談がまとまると、取引先から会社に電話をかけて在庫状況を確認し、会社に戻ってから改めて見積書を作成してメールやFAXなどで送信していました。モバイル化によってカタログを持ち歩く必要がなくなり、その場で在庫状況を確認して見積書作成までできるので、大幅な時間短縮が実現し、お客様へのレスポンスもかなり早くなりました」(渡辺氏)

システム運用管理面のメリットとしては、IDとパスワードによるユーザー認証が実現したことに加え、利用者の権限レベルも細かく設定可能になり、セキュリティの強化が実現したことだ。

「権限設定画面や、管理画面はとても見やすく、システム管理のしやすさを実感しています。ユーザーのログイン状況や操作状況を監視することで、業務上の不正抑止や、システムの活用レベルの向上につながることが期待できます。また、規定の業務プロセスを経て、最終的な承認がされない限り確定処理が実行されない強力なセキュリティ機能によりミスの防止が実現し、IT統制ルールに則った管理が徹底されています」(高野氏)

システムがクラウド環境に移行したことで、運用負荷の軽減も期待されている。「クラウド環境に変わってもサーバ稼働についての不安はありません。レスポンスについても遅いと感じることはなく、オンプレミスと同様に業務を行うことができます」(高野氏)

今後の展望

販売管理システムと連動するCTIシステムやWeb受注システムの導入を検討

「GLOVIA smart きらら 販売」による新販売管理システムは稼働を迎えたばかりのため、本格的な活用はこれからです。そのため、今後はユーザーの習熟度をより高め、具体的な成果に結びつけていくとしている。

また、情報分析(BI)ツールとの連携で、経営指標の分析がより正確でスムーズになることも期待されています。「BIツールを使いこなしながら、蓄積される販売データを基に、月別、商品別、エリア別など、多角的な分析軸で販売状況を確認し、売上の拡大、経営環境の向上に結びつけていきます」(渡辺氏)

営業の業務では、持ち歩きが容易なタブレットPCの新規導入も構想しながら、顧客へのよりスピーディーなレスポンスや、密度の高い社内の情報共有を実現していくことを検討している。

さらに、周辺システムとの連携も今後の大きな課題だ。その1つが、受注の中心となる電話やFAXからの注文に対して、販売管理システムと連動して顧客情報を表示するCTIシステムの導入だ。そのほかにも、Web受注システムも視野に入れている。

「『GLOVIA smart きらら 販売』を、将来にわたって活用していく予定です。そのためにも富士通マーケティングには、アプリケーション、インフラ、ネットワークを含めた総合的な提案をいただき、豊富なノウハウを当社の業務に役立てていきたいと考えています。今後もきめ細かな操作教育や運用サポートを含めて、より効果的に使いこなすための支援を期待しています」(高野氏)

担当営業の声

株式会社富士通マーケティング 首都圏営業本部 関越支社 流通営業部 塚本太志の写真株式会社富士通マーケティング
首都圏営業本部 関越支社 流通営業部
塚本 太志

村商様のシステムでは、クラウド、モバイル、「GLOVIA smart きらら 販売」の機能活用の3つがポイントです。クラウドでは、高い稼働率を確保した富士通のデータセンター利用で安全・安心を確保。モバイルでは村商様のニーズに沿った提案を行いました。パッケージについては、将来性の高いシステムであることを評価いただきました。そして、村商様と富士通マーケティングが同じ目標に向かってプロジェクトを進められたことが成功につながったと思います。村商様からは、当社の将来性に期待いただいているので、今後も在庫の入出庫管理システムなど、お客様のビジョンに合った最新システムや技術を提供させていただきます。

【村商株式会社様 概要】
所在地 〒114-0015 東京都北区中里1-37-6 村商ビル
代表者 取締役社長 村山 正策 氏
設立 1955年11月18日
資本金 3,000万円
従業員数 49名(平成26年)
事業内容 断熱、防音、空調、冷凍関連資材の販売、開発及び輸出入業務
村商株式会社様のロゴ
ホームページ 村商株式会社様 ホームページOpen a new window

【ご紹介した製品】

  • FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart きらら 販売

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