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Fujitsu

Japan

企業成長に伴う会計業務負荷増大を軽減、膨大なデータにもスピーディーに対応する新会計システムを実現

このページの情報は、2009年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

株式会社ライフコーポレーション様 外観写真

株式会社ライフコーポレーション様 導入事例


激しく変化する市場環境、消費の冷え込みなど厳しい状況にもかかわらず成長を続ける食品スーパーマーケットチェーンのライフコーポレーション様は、2008年2月期から3年間で32の新規出店を予定。
同年3月より会計システムを一新、「GLOVIA/SUMMIT」の稼働を開始した。同社が求めたのは、企業の成長に伴って増大する会計業務を効率・簡素化し、蓄積された膨大な会計データから必要とする情報をスピーディーに、かつ容易に取り出し、経営の意思決定を支援する会計システム。大企業クラスの膨大な会計データにも余裕を持って対応しながら、使い勝手の良さを兼ね備えた「GLOVIA/SUMMIT」がその成長を支える。

[ 2009年3月17日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: スーパーマーケット チェーン
ソリューション: 脱ホスト、統合会計システム導入による会計業務の改善
製品: ・統合会計パッケージシステム「GLOVIA/SUMMIT」一般会計、債務管理
・ワークフローシステム

「IT統制に必要な機能を備え、財務報告資料の作成工数を削減できるGLOVIA関数、マウス操作で瞬時に伝票を明細レベルまでドリルダウンできるデータビューア機能も魅力的でしたが、次の成長ステージ、売上高5,000億円250店舗が視野に入りつつある当社にとって、月間500万件のデータ処理が可能なスケーラビリティを持つ『GLOVIA/SUMMIT』以外に選択肢はありませんでした」

レガシーなホストシステムに依存する会計システムをリプレース。200店舗、売上高4,500億円達成に近づきつつ、課題となっていた経理業務の簡素化、改善を実現。会計情報の精度を上げ、250店舗、売上高5,000億円の成長ステージを視野に入れる。

【課題と効果】
1 目標の200店舗出店達成に近づくにつれ増大していた経理部の作業負荷を軽減したい ワークフローシステムにより、店舗ごとの経費請求など小口処理業務が費用の計上~支払決済までを一連で行えるようになり、その分経理部の作業負荷が軽減し、経営支援業務へシフトすることが可能となった
2 帳票でのデータの検索・参照の作業を簡素化・迅速化したい 「GLOVIA/SUMMIT」のデータビューア機能により、明細レベルまでドリルダウンし、求めるデータを瞬時に画面上に呼び出すことが可能となった
3 月末締め後7日を要していた決算確定をスピードアップしたい 入力データが「GLOVIA/SUMMIT」に直結し入力の2度手間が解消。仕訳計上タイミングの早期化、会計システムへの仕訳データ反映のタイミングのリアルタイム化で決算業務の負荷が軽減し決算処理がスピードアップ。決算早期化については、2009年8月に基幹システムが一新されれば月末締後5日後確定も視野に入る
4 売上5000億円、店舗数250以上の成長ステージにおけるデータ処理に耐え、経営意志決定を支援する会計システムを導入したい 月間500万件のデータ処理、1時間475万件の取り込み処理能力を備えた「GLOVIA/SUMMIT」FDWH(Financials Data Ware House:会計専用データウェアハウス)によりデータ増大に対応。より迅速な経営判断データの作成が可能に

導入背景と経緯

ホストシステムから脱却し売上5,000億円のステージに
余裕で対応できる会計システムを目指して

株式会社ライフコーポレーション 道明 光司 氏の写真
道明 光司
株式会社ライフコーポレーション
近畿圏経理部 部長

株式会社ライフコーポレーション 森下 留寿 氏の写真
森下 留寿
株式会社ライフコーポレーション
執行役員 経営企画本部長
兼 経営企画部長

ライフコーポレーションは首都圏と近畿圏を地盤に、食品を主に扱うスーパーマーケットチェーンでは店舗数203店(2009年1月現在)、売上高4,500億円と業界最大手。世界的金融危機で消費に逆風が吹く中で、5期連続増収増益を達成し快走を続ける。その強さの理由は、生鮮品・総菜の鮮度、品質を何よりも重視した売り場作りという基本姿勢を守り続け、信頼を積み上げてきたところにある。首都圏、近畿圏、さらに圏内でも地域によって異なる消費者マインドに応じた品揃えや、各地区の成功事例を、相互に導入するなど東西展開ならではの店舗運営、そして1年52週ごとに重点的に売る商品を決め販売施策を講じるマーケティング手法も持続的成長を支える要因の1つである。

ますます厳しくなっていく環境下で成長を持続させるため、利益体質のいっそうの強化が求められる中、ライフコーポレーションが踏み切ったのが会計業務の改善・効率化、決算のスピードアップ、そして決算精度の向上だ。同社では25年前に導入したホストコンピュータによる会計システムを運用していたため、ホスト上のデータから会計情報を利用した経営情報を得ようとする場合、帳票データをいったん印刷し、その内容をExcelに入力し資料を作成する手作業などが発生し、会計業務の効率を改善させる必要に迫られていた。また店舗の拡大に伴う明細データの増大、内部統制に対応しづらいなどの課題も抱えていた。同社、近畿圏経理部部長、道明光司氏は、以前の経理部の状況をこう振り返る。「手作業の増大はベテラン経理部員の能力で何とか対応していました。しかし四半期決算や45日開示、減損会計など会計制度変更への対応が加わり、これらにスピーディーさ、正確さが求められるようになるにつれ、作業負荷は限界に近づいていきました」。

2007年度、同社はシステムの選定作業を開始。ホストコンピュータシステムから脱却し、会計業務改善のために採用されたのが「GLOVIA/SUMMIT」であった。その選定理由について、執行役員 経営企画本部長 森下留寿氏は次のように語る。「IT統制に必要な機能を備え、財務報告資料の作成工数を削減できるGLOVIA関数、マウス操作で瞬時に伝票を明細レベルまでドリルダウンできるデータビューア機能も魅力的でしたが、次の成長ステージ、売上高5,000億円250店舗が視野に入りつつある当社にとって、月間500万件のデータ処理件数が可能なスケーラビリティを持つ『GLOVIA/SUMMIT』以外に選択肢はありませんでした」。こうして2007年6月に導入決定の運びとなり、8ヵ月の構築期間を経て本稼働となった。

導入のポイント

成長に伴う経理部門の負荷軽減を解決するシステム構築で経理本来の業務を

統合会計パッケージシステム「GLOVIA/SUMMIT」の導入においては、次のような課題解決が目標に掲げられた。

  • 業務改善および会計業務の簡素化
    各店舗において発生する経費請求などの小口処理は、すべて本社経理部に寄せられて処理され、試算表の作成も本社経理部において店舗ごとに作成されていた。そのため店舗数増に比例して作業量が増大していた。「店舗数増が従来の1.3倍程度までは対応できましたが、1.5倍を超えたここ数年、作業負担が重くなったと実感しました」(道明氏)。もちろん一層のコスト削減が求められる中で経理部の人員を簡単に増やすというわけにはいかない。経理部の作業負担の軽減は、新システム導入により解決するべき最大の課題の1つとなった。
    また、旧ホスト系では帳票データの検索・参照が紙ベースでなされ、会計業務上の時間的、物理的負担となっていた。「GLOVIA/SUMMIT」の導入によってこれら業務を簡素化し、経理部本来の役割、例えば必要に応じて経営戦略情報をスピーディーに作成するなどにシフトすることが目標に掲げられた。
  • 決算の早期化、正確化
    「月次決算の確定タイミングは、各部からの決算データが集まるのが月末締め後6日頃。その後、経理部において手作業による修正仕訳などを経て確定作業を経るため、決算確定は締めから7日目でした。少しでも決算確定のタイミングを早め、正確化したいというのが長年の課題でした」(道明氏)。各部署と経理部とのデータ連携のタイミングを見直し、いかに仕訳データをスピーディーに会計システムに反映させるかが大きな課題であった。また財務報告の適正性を担保し、IT統制に対応させることも課題であった。

システムの概要

月間500万明細データ対応のFDWHにより余裕のシステムを構築

株式会社ライフコーポレーション 梶野 浩一 氏の写真
梶野 浩一
株式会社ライフコーポレーション
近畿圏経理部経理課 課長

統合会計パッケージ「GLOVIA/SUMMIT」一般会計、債務管理を導入。会計専用の大容量・高速処理データウェアハウス(FDWH)に大量の取引明細データをそのまま蓄積することで管理会計と財務会計の一致を実現した。FDWHは月間500万件のデータ処理、1時間475万件の取り込み処理能力を備え、懸案であった企業規模拡大時の対応についても余裕のある新システムとなった。
課題であった経費請求における小口処理業務の作業負荷軽減については、経費系ワークフローシステムを導入し、各部署に支払い依頼伝票の入力・承認の業務を委譲することで実現した。
現在稼働中の販売系、購買系など25の基幹システムについては「GLOVIA/SUMMIT」とのデータ連携に必要となる修正を加え、新たにインターフェースを設計・構築した。なお、2009年8月までには基幹システムが現在稼働中のホストコンピュータシステムからオープン系のシステムに一新される。

内部統制については、FDWHにすべての取引明細データが保持されることで信憑性、透明性が確保されるとともに、IT統制要件を満たすシステムが構築された。
同社近畿圏経理部経理課 課長 梶野 浩一 氏は、導入時を次のように振り返る。「SEの中川さんには、GLOVIA会計システムに直接関わりのない、例えば各種システムの運用をどうするかなどについても親身になって取り組んでいただきました。システムの構築までは責任を持つが、運用支援やユーザー教育フォローなどにはあまり熱心でないベンダーもある中で、富士通の対応は高く評価できるものでした」。

導入の効果と今後の展開

精度の高い経費コントロールの実現で向上する競争力

株式会社ライフコーポレーション 中井 豊美 氏の写真
中井 豊美
株式会社ライフコーポレーション
情報システム部 システム開発担当 課長

「GLOVIA/SUMMIT」導入後の業務の変化について、情報システム部システム開発担当 課長 中井 豊美 氏は次のように語る。「帳票を手作業でめくりながらデータを探し出して確認していた作業が、検索条件を入れるだけで瞬時に明細レベルまでドリルダウンして画面上で確認ができるデータビューア機能により大幅に効率化されました。以前は問い合わせを受け、元帳などをバタバタとめくって確認していましたが、いまではマウスを操作する音に取って代わりました」。

決算確定のスピードアップに伴う変化について森下氏はこう語る。「決算業務の迅速化と作業軽減によって生まれた余裕の中で、Excelとの親和性に優れたGLOVIA関数の利用が定着し、経営戦略策定のための様々な会計情報をスピーディーに取り出し加工し報告書化するなど、経理本来の業務に費やす時間が生まれてきました」。

また、パッケージシステムの導入が、ほとんどカスタマイズすることなく進んだことによるメリットも見えてきた。「現行の経理業務をパッケージシステムにあわせて進めることで、結果的に首都圏、近畿圏の両経理業務の標準化が進むことになります。店舗作りは東西の特性に応じて柔軟に行うのが当社の強みですが、管理手法はそれぞれで変わるべきではありません。パッケージシステム導入を機に、経理・管理業務の統一をさらに進めてまいります」(道明氏)。

さらに、今後の展開について森下氏はこう述べる。「旧システムではデータ処理能力や勘定科目の分類に制限があったため、経費についてもあまり細かく分類することができませんでした。そのため店舗ごとに行っている経費の細かいコントロールが難しく、それぞれの経費について、ほんとうに効果的・効率的に使用されているかどうかを精査することが難しいこともありました。しかし「GLOVIA/SUMMIT」では勘定科目の下に細かく細目コードを設定し、経費の精査・分析を正確に行うことができるのです。今後は、例えば改善した経費分を競争力強化の原資に充てるなど、販売戦術の精度を高められ、攻めの店舗経営ができるだろうと期待されます」。
厳しい景況にもかかわらず、増収増益を続けるライフコーポレーション。
「GLOVIA/SUMMIT」は、より柔軟な店舗営業、競争力と生産性を追求する攻めの経営を目指す同社の成長をしっかりと支えていく。

【株式会社 ライフコーポレーション様 会社概要】
大阪本社 〒533-8558 大阪市東淀川区東中島1丁目19番4号
東京本社 〒175-0082 東京都板橋区高島平6丁目2番5号
資本金 100億400万円
従業員数 16,590人(08年8月現在)
代表者 代表取締役会長兼CEO 清水信次 氏
代表取締役社長兼COO 岩崎高治 氏
創業 明治43年
売上高 4,396億600万円(08年2月期)
事業内容 食品を中心としたスーパーマーケットチェーン
株式会社 ライフコーポレーションのロゴ
ホームページ 株式会社 ライフコーポレーションOpen a new window

【パートナーメッセージ】

株式会社 富士通関西システムズ  ビジネスソリューション本部 会計・人事ソリューション部 中川 浩一の写真

株式会社 富士通関西システムズ
ビジネスソリューション本部
会計・人事ソリューション部 中川 浩一

ライフコーポレーション様には大阪・東京それぞれに本社オフィスがあり、拠点毎のローカルルールを廃し、全社経理業務の統一、効率性向上が課題となっていました。
今回の新会計システム構築にあたり、多くの大企業で実績ある国産会計パッケージ「GLOVIA/SUMMIT」をベースとして、プロジェクト目標である業務改善・簡素化、決算早期化・正確化の実現に向け取り組みました。導入がスムーズに運んだのは、当初より、関係者による週一回の定例会を通じ、プロジェクト遂行時の様々な問題点・検討事項について、東西の経理部/情報システム部の担当者様と弊社が一丸となり、遠慮なく意見交換が行えたことで、目標達成に向けたスピーディーな意思決定を図ることができた結果と考えております。今後とも、様々な形でお客様にお力添えできれば幸いです。

【ご紹介した製品】

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