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Fujitsu

Japan

操作性と柔軟性が優れた給与計算システムにより業務負荷を大幅低減 研究開発型ベンチャー企業が求める間接業務スリム化に対応

株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング様 外観の写真

株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング様
導入事例


開発に注力する段階から生産体制の展開、さらに収益力アップへと、成長に伴って経営ステージが刻々と変化する研究開発型ベンチャー企業。業務システムは、各成長ステージにフレキシブルに対応することが求められる。株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング様は、持てるパワーの多くを開発に集中するため、クラウド型サービスを採用し、人事給与業務など間接業務の効率化を実現。フレキシブルな人事給与業務環境を構築し、さらなる業績急伸に伴う従業員の増減への対応を整えた。

[ 2014年2月10日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 再生医療製品メーカー
ソリューション: 人事給与
製品: FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart きらら 人事給与

自家培養表皮・軟骨など、再生医療製品の開発・供給をいち早く手がけ急成長する株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(以下、J-TEC ジェイテック)様は、クラウド(SaaS)型サービス「GLOVIA smart きらら 人事給与」(以下、「きらら 人事給与」)を利用し、非効率化していた給与計算業務の効率化を実現。予測が難しい従業員増減に対応する人事給与業務基盤を構築し、複雑化した以前のシステムでは不安だった万一の障害時にも、保守運用、安全管理で対応を可能とした。

【課題と効果】
1 複雑化した給与計算システムにより非効率化した給与業務を改善したい Excel、Accessの付帯による複雑化したシステムから、シンプルなシステムへ一新。作業負荷を平準化し給与業務が効率化された
2 バックアップ作業等は情報システム課が担当、給与計算システムの詳細は個人情報保護のため総務課が管理するダブル体制を一本化し、万一の障害時に対応したい バックアップやバージョンアップ作業、法制度対応等の作業はデータセンターで集中対応するクラウドサービスを利用し、保守運用、安全管理は万全。情報システム課、総務課それぞれの管理業務負荷も軽減
3 研究開発から製品生産、営業展開による収益向上段階へと変化していく経営ステージに柔軟に対応する人事給与業務環境を構築したい 従業員規模に合わせて利用料金を選択できるクラウドサービス型人事給与システムで予測が難しい従業員増減に対応する人事給与業務基盤が整った

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導入の背景

再生医療技術分野のトップランナー企業

J-TEC様は再生医療、つまり失われた組織や臓器を元の状態に戻す画期的な医療技術分野におけるトップランナー企業として注目を集めている。1999年に設立された同社は、米国ハーバード大学医学部のHoward Green教授から技術指導を受け、患者さんの正常な表皮を採取し培養を経て移植治療用の培養表皮シートを作成する技術を実用化。2007年に製造承認を、2009年1月に保険適用承認を得て、国内初のヒト細胞組織利用製品「自家培養表皮ジェイス」の製造販売を開始した。また膝関節の軟骨を培養する技術について、広島大学 越智 光夫教授の指導を得て2012年7月に製造販売承認を取得。2013年4月に保険適用承認を受け、「自家培養軟骨ジャック」を上市した。わが国が世界に誇るライフサイエンス分野におけるリーディングカンパニーとして、最先端医療に貢献している。

研究開発型メーカーの成長に合った給与計算システムが求められていた

バイオベンチャー企業として成長する同社は、次期製品開発、収益向上、海外展開の加速などの課題に全力を投入するため、間接業務の効率化に取り組んでいる。給与業務の効率化もその一つである。同業務では、2005年から運用を続けていたシステムが複雑化することによる問題が出ていた。例えば、ある従業員の勤務シフトが変わった場合の計算パターン変更に手間取っていた。運用していたクライアントサーバ型パッケージシステムの給与計算ソフトウェアに、労災保険料などを計算するExcelのプログラム、社員台帳などを管理するAccessをつなぎ合わせが複雑化する要因だったという。同社経営管理部 総務課課長の松本 晃一氏はこのように語る。「パッケージシステムの操作も複雑で、マニュアルは電話帳ほどもありました。それに加えてExcelやAccessプログラムでつぎはぎ状態になっていたため、イレギュラーな案件が発生した場合、システム全体と給与計算業務を熟知した者でなければ対応できず、そのたびに給与計算業務がストップしていたのです」。

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松本 晃一
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
経営管理部 総務課 課長

また、同社経営管理部情報システム課 課長の八田 寿人氏はこう述べる。「給与計算ソフトウェアについて当課は日々のバックアップ作業とサーバの稼働環境維持を任されています。しかし社員の個人情報を扱うため情報システム課としては、データやシステムがどのように運用されているか詳しい情報に接することができませんでした。そのため私どもが把握していない部分などでトラブルが生じた場合にすばやく対応できるか、一抹の不安があったのです」。

さらに、今後急成長が見込まれる同社にとって、複雑な給与計算システムを運用し続けていくには無理があった。「当社は研究開発型のバイオベンチャーですが、製品が承認を受けると生産部門が立ち上がります。一つの製品が研究開発のステージにある間は、かかわる従業員も少ないのですが、承認を受け、生産体制を組み、販売を始めるとまとまった人数の社員を採用していくことになります。この点で、以前の給与システムでは、今後対応が難しいと予想されました」(松本氏)。

十分訓練を受けた作業者による無菌操作
十分訓練を受けた作業者による無菌操作

システム選定のポイント

給与計算データの加工におけるフレキシビリティの高さと操作性を評価

同社は新システムをクラウドサービスから選定することにした。八田氏はその理由をこう述べる。「SaaSを利用しデータを社外に置くのは初めてでチャレンジではあったのですが、保守やバージョンアップ、バックアップ作業が不要となるメリットは大きな魅力でした。今後間接業務において積極的にクラウドサービスを利用していくことになるならば、万が一何かあっても社外的には影響が及ばないが、きわめて重要な給与計算業務において評価するべきだろうと考えたのです」。

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池谷 真基子
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
経営管理部 総務課

その上で、「きらら 人事給与」の利用を決めた理由について、松本氏はこう述べる。「経理部門に渡すデータの設計自由度が高い点を評価しました。給与計算結果を経理部門が処理しやすいデータに加工しやすいのです。従来は給与計算結果とAccessの所属コードとをクロス集計し、経理部門に渡していたので、半日以上の時間を要し、入力ミスの可能性もありました。『きらら 人事給与』を利用すれば、これらの課題がすべてクリアになると分かったのです」。

また、同社経営管理部総務課の池谷 真基子氏は、デモの印象についてこう語っている。「画面のメニューがとても分かりやすいと感じました。メニューの上から下へ、処理の流れに沿うようにボタンが並んでいるので、だいたいの作業がマニュアルを見なくても『次はこの作業をやればいい』と見当が付くのです」。

導入の効果

入社登録作業、年末調整作業の負荷を軽減

クラウド型サービス「きらら 人事給与」利用開始後、給与データ入力作業は大幅に効率アップした。以前のシステムでは、労災保険料の計算、社員台帳管理などをExcelやAccessで別々に行っていたが、これら計算管理業務がすべて「きらら 人事給与」で一元管理、処理されるようになったからだ。部署異動の発生時、「きらら 人事給与」で部署コードを呼び出し、変更するだけで人事情報、給与情報に反映されるようになり、二重入力が不要となったことも効率化の大きな要因だ。「とりわけ入社登録作業が集中する3月、4月の負荷が軽減されました。当社は毎年10人ほどの入社ですが、それでも1人あたり50から100項目入力していく作業は大変。入社登録でミスがあると年末調整でフォロー作業が必要になるので、ダブルチェックをかけるなど作業に追われていました。しかしメニュー画面が見やすい『きらら 人事給与』のおかげで、ミスも少なく効率的に作業を進めることができました」(池谷氏)。

また、松本氏はこう語っている。「毎年、年末調整の対応では情報システム課にサポートいただき、短時間で修正プログラムを当てるなど大わらわでした。しかし今年からは年末調整を含む制度改正対応が自動的に行われるので、楽になると期待しています。いろいろな作業が効率化し、若手に給与計算業務のポイントを教えられる余裕ができたことも大きなメリットです。今後の展開としては、過去の人事データも入力し、社員のキャリアプラン作成などにも活用していきたいと考えています」。

クラウド利用で生まれた余裕を企業価値アップに振り向ける

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八田 寿人
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
経営管理部 情報システム課 課長

「きらら 人事給与」の導入メリットについては、情報システム課の八田氏も実感しているという。「日々のバックアップもバージョンアップも重要ではありますが、当社にとってプラスをもたらす作業ではなく、それらに時間と手間を費やすことはマイナスであると考えています。クラウド型サービスを積極的に利用してこうしたマイナス要因を減らし、プラスに繋がる、例えば業務コストダウン、品質と安全性向上、営業支援のためのシステム環境整備に時間を振り向けていきたいです。『きらら 人事給与』を利用してみて、モノづくりのコアな部分以外、例えば生産管理、販売管理などについてもクラウドサービスを導入していくべきではないかと考えています」。

富士通マーケティングは、クラウドサービスをさらに進化させ、世界をリードするわが国の最先端医療、その先頭を走るパイオニア企業を力強くサポートしていく。

担当営業 メッセージ

この度、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング様に「GLOVIA smartきらら人事給与」をご導入いただき、大変嬉しく思っております。
お客様には現在も、「GLOVIA smart 製造PRONES」など多数の富士通製品をご利用いただいておりますが、今回、クラウドでのシステム利用のメリットを十分にご評価いただいたうえでご選定いただきました。
クラウドでの「GLOVIA smartきらら人事給与」は東海地区で初めての導入であり、他社システムからの切り替えということにもかかわらず、現場部門の方々の大変なご尽力により短期間での本稼働を実現できました。
今後もお客様とのリレーションシップを大切に、富士通が良きパートナーとなって経営の原動力となるシステムを提供し続けられるよう、共に歩んでいきたいと考えております。

扶桑電通株式会社 中部支店 ソリューション販売部 第二販売課 金森 翔平、株式会社富士通マーケティング 中部営業本部 ビジネスパートナー統括営業部 池辺 智文、富士通株式会社 中部営業本部 東海支社 ビジネスソリューションセンター 山崎 真弓、株式会社富士通マーケティング ソリューション事業本部 GLOVIA事業部 きらら会計・人事給与ビジネス部 徳山 善彦の写真
(右から)
扶桑電通株式会社 中部支店 ソリューション販売部 第二販売課 金森 翔平
株式会社富士通マーケティング 中部営業本部 ビジネスパートナー統括営業部 池辺 智文
富士通株式会社 中部営業本部 東海支社 ビジネスソリューションセンター 山崎 真弓
株式会社富士通マーケティング ソリューション事業本部 GLOVIA事業部
きらら会計・人事給与ビジネス部 徳山 善彦

【導入事例(PDF版)】

【株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング様 概要】
所在地 〒443-0022 愛知県蒲郡市三谷北通6丁目209番地の1
代表者 代表取締役社長 小澤 洋介 氏
設立 1999年2月1日
資本金 77億2,270万円
従業員数 187名
事業内容 再生医療製品事業、研究開発支援事業
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング様のロゴ
ホームページ 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング様 ホームページ 新規ウィンドウが開きます

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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