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Fujitsu

Japan

受注から製造・出荷・会計のシステム連携で、迅速かつ的確な経営判断を可能に

容器イメージの写真
容器イメージ

株式会社ギンポーパック様 導入事例


コンビニエンスストアの弁当やケーキなどの菓子類に使用する食品用プラスチック容器の企画・製造・販売を主力事業とする株式会社ギンポーパック様(以下、同社)。同社の特長は、お客様ごとに異なるニーズにきめ細かく対応する「一点一様」で製造していることだ。今後、さらなる多様化が求められる中、全社の生産管理システムと会計システムの連携による経営基盤強化のため、「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart PRONES(プロネス)」と「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart 会計」を導入。システム刷新の目的とその効果について、同社の経営管理部 部長 奥村直記氏、経営管理部 管理グループ 課長 西村竜也氏、経営管理部 管理グループ チームサブリーダー 島﨑太郎氏に伺った。

[ 2015年4月9日掲載 ]

【導入事例概要】
業種 製造業
ソリューション 生産管理、会計
製品 FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart PRONES
FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart 会計

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導入の背景

製造拠点の拡充にともない「継ぎ足し」で拡充したシステムが
業務効率向上とスピード経営の足かせに

株式会社ギンポーパック 経営管理部 部長 奥村直記氏の写真
奥村 直記
株式会社ギンポーパック
経営管理部 部長

同社の主力製品は、コンビニの弁当や菓子類などに使用される食品用プラスチック容器。同社の強みは、「入れる商品に合わせて」容器を企画・製造するスタイルにある。菓子類など入れる商品ごとに容器のデザインを企画し、試作を経て、製品化する「一点一様」が特長だ。

一方、多様化する顧客ニーズへの対応に加え、食品用プラスチック容器には「高機能化」が求められるようになった。例えば、同社が特許を持つ高倍率発泡ポリプロピレンを使用した「パルファイン」は、断熱、保温に優れた材料。お米を入れたまま電子レンジでご飯を炊くこともでき、「容器が熱くなりすぎず、中の食品はアツアツ」という、機能性を備えた容器を製造している。

多様化と高機能化への対応が求められる中、これまで同社は合併による製造拠点の拡充を進めてきた。しかし、会社規模の拡大に伴い、製造・販売・管理の現場で様々な問題も浮き彫りになった。同社の経営管理部 部長 奥村 直記(おくむら・なおき)氏は、「合併による製造拠点の拡充で、使用するシステムが『継ぎ足し』になってしまいました。従来のシステムはいずれも『手組み』のシステムで改修にも大きな投資が必要でした。それが、全社的な業務効率化の足かせとなっていたのです。このままでは経営のスピード化が図れないと、システムの刷新を検討しました」と背景を語る。

導入の経緯

受注から製造・出荷・会計までを一貫させたい
システムを段階的に導入

社内のシステムが一本化されていないことで、どのような課題があったのだろうか。当時の状況を奥村氏は、「受注、製造、販売、経理の各部門システムがバラバラで非効率でした」と振り返る。営業部門で受注データを入力しても製造部門にはすぐ反映されず、「製造部門の担当者が受注データを見て、手作業で入力し直す必要がありました」(奥村氏)。Excelなどにデータを入力し直す二重入力の手間、ヒューマンエラーといった問題だけでなく、「出荷実績と販売実績の不一致、在庫、製造、出荷のデータが別システムにあったため適正な生産計画が立てられないといったことも問題でした」(奥村氏)。

守谷工場での製造風景の写真
守谷工場での製造風景

以前のシステムに限界を感じ、改革に取り組み始めたのは、2010年6月。本社と全国4つの工場に生産管理システム「GLOVIA smart PRONES」(以下PRONES)を採用し、全社で“製・販”を管理できる仕組みを構築する方針を決定した。導入は段階的に進められ、まずはパルファインの原材料を生産する真岡工場からスタートし、その後、2013年に成形工程を行う宇都宮と守谷の2拠点に導入。そして、2014年には四国工場でもPRONESが稼働した。

株式会社ギンポーパック 経営管理部 管理グループ 課長 西村竜也氏の写真
西村 竜也
株式会社ギンポーパック
経営管理部 管理グループ 課長

システム導入の過程では、消費税引上げに伴う会計システム刷新も課題となってきた。経営管理部 管理グループ 課長 西村竜也(にしむら・たつや)氏は、「以前の会計システムでは、消費税8%への移行が困難な上、基幹システムと連携していない、各拠点の伝票を本社管理しているなど、業務効率の点からも改善点が多かったのです」と、会計システム刷新に踏み切った経緯を語る。そして導入にあたっては、なによりもPRONESとの連携性を考慮しスムーズに導入可能なGLOVIA smart 会計を選定したのだ。

導入効果

営業社員がこれまで以上に「提案型」へと変化
経営判断に必要な指標の集計にかかる時間も大幅短縮

生産管理システムと会計システムを刷新した同社では、現在、どのような導入効果を感じているのだろうか。奥村氏は、PRONESの導入により、「受注から製造、出荷までの全てのモノの流れを把握できた」とその効果を語る。「受注データを入力すると工場に届き、すぐに生産工程を組み作業を開始できる。出荷すると在庫データも更新されます。PRONESでモノの流れが把握できるようになり、生産効率も上がりました」(奥村氏)。そして、営業社員のワークスタイルが変わってきたことも大きな導入効果だ。「受注や製造、出荷の確認などの日々の業務が効率化されたことで、営業社員が取引先への提案活動により多くの時間をかけられるようになったと感じています」(奥村氏)。

株式会社ギンポーパック 経営管理部 管理グループ チームサブリーダー 島﨑太郎氏の写真
島﨑 太郎
株式会社ギンポーパック
経営管理部 管理グループ チームサブリーダー

一方、GLOVIA smart 会計の導入によっても大きな改善があった。同社の経営管理部 管理グループ チームサブリーダーの島﨑太郎(しまざき・たろう)氏は、次のように述べている。「従来の会計システムでは、本社の専用端末だけで入力作業を行っていたため、各製造拠点から送られてくる伝票を見るまで、その仕訳が正しいか、今月はどんな数字になるのかなどを正確に把握できませんでした。GLOVIA smart 会計の導入により、各拠点担当者が直接伝票を入力できるようになり、二重管理が廃止され数字の正確性・スピードも大幅に向上しました」さらに、データ分析ツール「Data Viewer(データビューアー)」の活用で、経営判断に必要な数字をスピーディーに把握できるようになったことも大きな効果だ。同社では、従来、月次の締めから6営業日目に月次決算数字を集計していたが、それが3営業日に短縮された。また、役員会議向け資料もかつては1週間掛かっていたものが1日程度で作成できるようになった。

ギンポーパック様 システム構成図

今後の展開

詳細で正確な経営分析ができる指標をタイムリーに
“攻めの戦略”を立案できるデータを経営層に提案

今後同社では、この生産と会計の連携システムをさらに活用するための取り組みを進めている。その一つが経営分析へのさらなる活用だ。奥村氏は、「新しい会計システムの導入で、毎月下旬と月初の2回、経営判断に必要な指標を提出できるようになった効果がとても大きい」と語る。以前は月次を締めてからでないと、経営分析ができず資料も作成できなかった。現在では毎月20日頃にその月の概算数字を出し、すぐに分析指標をまとめ、予算が達成できないことが見込まれる場合には、その対策を月内に打つこともできる。「以前は、目標達成が厳しいとわかっても、どんな手を打つかを検討する時間が持てませんでした。今では、他の製品の販売に注力する、他のお客様への販売を検討するなど『次の手』が打てる体制になりました」(奥村氏)。

また、同社では、今後さらに製品の種類と点数の増加が予測されることから、より正確な経営判断のための指標作成に活用していく考えだ。製品の中には、利益率が低いにもかかわらず納期が厳しい、あるいは、製造の手間がかかるといったものもある。「多品種のため、製品ごとの利益率や採算の正確かつ詳細な把握が重要になります。細部にわたりデータを分析し、問題を浮き彫りにして、経営層に情報を提供する、“攻めの戦略立案”の指標となるデータをタイムリーに提出することこそが経理部門の役割だと認識しています」(奥村氏)。

「GLOVIA smart PRONESとGLOVIA smart 会計、そしてその連携によってそのベースはできました。あとは、活用における正確さとスピードをさらに高め、活用深度をさらに深めていくことが重要です。」(奥村氏)その領域を含め、富士通マーケティングのソリューションとサポートに今後も期待が掛かっている。

担当営業メッセージ

株式会社富士通マーケティング ビジネスパートナー本部店 東京ビジネスパートナー統括営業部 第一営業部 中里哲朗の写真 株式会社富士通マーケティング
ビジネスパートナー本部店 東京ビジネスパートナー統括営業部 第一営業部
中里 哲朗

ギンポーパック様のご協力により、スムーズにシステム導入を図ることができました。特に生産管理システム導入時より会計システム連携を意識してシステムを構築したことが成功の大きな要因だと考えています。また、構築するに当たっては、お客様の業務を理解し、懐に入っていくことが大切だと考えています。今後もお客様ご協力を仰ぎながら、関連部署で力を合わせ、長く良いお付き合いができればと考えています。

【株式会社ギンポーパック 会社概要】
所在地 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町二丁目6番地6
ニッセイ神田須田町ビル3F
代表者 代表取締役社長 森 浅夫 氏
設立 1972年11月27日
資本金 3億6,000万円
従業員数 295名(正社員) (注)2014年3月末時点
関係会社 株式会社クリエイティブコア、株式会社ワークキャム
事業内容 プラスチック製容器製造業
ホームページ
株式会社ギンポーパック様 ホームページOpen a new window

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