GTM-MML4VXJ
Skip to main content

非定型な承認処理を既存システムにアドオン
生産管理業務の全体最適化

株式会社コシナ様 ロゴ株式会社コシナ 様

既存システムに影響を与えず、新承認フローおよび資産管理システムを導入
生産管理全体の業務最適化を実現

光学機器メーカーのコシナでは、ハイエンド光学デバイスなど製品の製造において、計画外の発注や受入が発生した際、事後承認や検収遅れといった問題が起きていた。また、OEM製品を扱う自社および顧客の固定資産を手作業で管理していたため、業務効率の悪さに悩んでいた。そこで、ビジネスプロセス統合基盤「FUJITSU Software Interstage Business Operations Platform」を導入し、計画外の発注や受入業務に加え、自社および顧客からOEM製品用に預かった金型の固定資産などの管理業務を、既存システムに手を加えることなく短期間で追加構築。両業務の効率化や精度の向上、見える化を果たし、生産管理システムの全体最適化および内部統制強化を実現している。

課題と効果

  • 非定型な業務の承認処理の円滑化と、内部統制の強化をしたい
    新たに承認フローを構築し、内部統制を強化
  • 自社や顧客の資産混在状況において、固定資産を確実に管理したい
    資産管理と管理フローを構築し、人・モノ・お金の関係性を見える化
  • 導入の際、期間やリスクを最小限に抑えて機能を拡充したい
    既存システムに影響を与えることなく、アドオンで業務フローおよび資産管理システムを短期間で実現

導入の背景

計画外の発注から受入、自社および顧客の固定資産管理で業務効率の低下などの課題に直面

コシナは高精度の光学性能を求められるハイエンド光学デバイスの製造を中心に事業展開するメーカー。カールツァイスやフォクトレンダーといった高級ブランドの撮影レンズや4Kプロジェクター用レンズのOEM生産などを行っている。近年は東京大学や千葉工業大学と連携し、超小型宇宙探査機や国際宇宙ステーションに搭載される観測用カメラのレンズも手がけ、JAXAやNASAにも納入している。原材料の開発、製品の企画・設計から生産まで、メイド イン ジャパンの高品質なモノづくりができる技術と体制が強みである。

同社の小林 邦久 氏は「当社の製品群は多品種少量生産が求められるハイエンドモデルであり、短納期への要望も強いのが特徴です。お客様のニーズに応じた設計の自由度、ロット数にも対応しなければなりません。生産体制は光学硝子製造、レンズ研磨、コーティング、機械部品加工・組み立てといった工程ごとに4つの事業所に分かれており、スムーズな連携も必要です」と語る。

そういった同社の独自性が強い生産体制の中、中間在庫の最小化など、いかに効率化できるかが常に求められている。既存の生産管理は富士通の中堅製造業向け生産管理システム「GLOVIA smart PRONES」を軸に行っており、各事業所における各工程のスムーズな連携や生産状況の見える化などの成果を上げている。

同社の池田 祐一 氏は「さきほど小林も言っていましたが、お客様のニーズに合わせるため、マニュアル通りではない計画外の発注や受入がしばしば発生します。既存システムではそのような計画外の発注や受入を考慮した業務フローに対応しておらず、発注の量などが現場の担当者の判断になるなど、生産効率やコスト管理の面で問題を抱えていました」と振り返る。

また、同社の製造現場ではOEM生産の関係で、金型や治具・工具などの固定資産は自社と顧客のものが混在しており、管理が煩雑になっていた。同社の中澤 悟 氏は「固定資産の分類や、顧客資産の回収、廃棄の管理は表計算ソフトで行っていたため、業務効率の低下に悩んでいました。また、計画外の発注や受入の承認や自社、顧客の固定資産管理は、事業所ごとに方法が異なっていました」と話す。

同社はこれらの課題を解決するため、計画外の発注や受入の承認、自社や顧客の固定資産管理をシステム化することを決断。「システム化は、既存資産を維持しつつ、コストや期間を最小限に抑えて実施する必要があります。その実現手段として、既存の生産管理システムへの業務フロー処理追加が最適と判断しました。既存システムには極力手を入れず、外部システム的に必要な業務フロー処理だけを短期間・低コストで追加できる、かつ基幹システムには問題なくデータが連携できる方法を模索しました」(中澤氏)。

  • 株式会社コシナ 総務部経理課 課長 小林 邦久 氏の写真

    株式会社コシナ
    総務部経理課 課長
    小林 邦久 氏

  • 株式会社コシナ 生産本部担当 兼 七瀬事業所 管理課・製造技術課 課長 中澤 悟 氏の写真

    株式会社コシナ
    生産本部担当 兼 七瀬事業所 管理課・製造技術課 課長
    中澤 悟 氏

  • 株式会社コシナ 飯山事業所 製造技術課 課長 池田 祐一 氏の写真

    株式会社コシナ
    飯山事業所 製造技術課 課長
    池田 祐一 氏

導入のポイント

計画外業務のルール化・自動化
既存システムに手を加えず追加・運用できるミドルウェア

複数製品を比較した結果、Interstage Business Operations Platformを採用。「汎用性が高く、自社の計画外業務を柔軟にルール化・自動化できる点や、既存システムに手を加えることなく最小限の投資と期間で、当社が必要とする業務ワークフロー処理だけを追加し、データ連携ができる点を評価しました」(池田氏)。

富士通の“人の力”も採用の後押しとなった。「富士通は当社の生産体制や業務の独自性をよく理解しており、かつ、製造業の幅広い知見も豊富です。私たちと一緒になって課題解決に取り組み、最適な提案やアドバイスをしてくれることも心強いですね」(小林氏)。

  • レンズの断面

  • レンズコーティング窯

システム概要

各階層の承認者への通知を自動化
既存生産管理システムとのスムーズな連携も

2015年9月から導入検討を始め、採用決定後、翌2016年1月から3月にかけてシステムを構築、4月に本稼働を迎えた。「計画外の発注や受入については、Interstage Business Operations Platformで承認フローを定義し、購入金額など申請内容に応じて各階層の承認者に通知し、処理する仕組みを構築しました」(小林氏)。承認結果は既存の生産管理で利用していたマスタのデータベースに自動反映し、各事業所関係者がいつでも回議状況を確認できる運用とした。

自社や顧客の固定資産管理についても、Interstage Business Operations Platformでシステム化。「保管場所を紐づけて管理しつつ、金型の種類に応じて自社資産か顧客資産かを自動で判別し、償却や廃棄など金型に関連する様々なデータを一元管理できる業務フローを構築し、既存生産管理システムと連携できる仕組みを作ることができました」(中澤氏)。

導入効果と今後の展望

生産管理の全体最適や内部統制をさらに強化

コシナはInterstage Business Operations Platformによって、従前の課題を解決できた。「計画外の発注や受入の承認をスムーズに行えるようになり、承認・検収の遅れが解消され、多品種少量生産・短納期といった要件に適した生産体制を確立できるようになりました」(池田氏)。同時に、従来は処理が完了しないと回議状況が確認できなかったが、現在では、承認フローの見える化により各事業所長も担当者も随時状況のチェックが可能となり、処理の停滞を解消。リアルタイム性の向上がビジネスのスピードアップにつながっている。同時に後工程の進み具合に応じて発注量の調整ができるようになった。「中間在庫の適正化による生産効率の向上やコスト管理がより徹底され、生産管理全体を最適化することができました。また、既存の生産管理システムとの連携もあわせ、リアルタイム性の向上、内部統制の強化をレベルアップすることができました」(小林氏)。

また、自社資産と顧客資産が混在した状況下での固定資産管理も、Interstage Business Operations Platformによるシステム化で、「自動で判別(自社資産と顧客資産)した上で、償却や廃棄、保管場所の正確な管理などができるようになり、資産管理の効率化と精度向上を達成することができました」(中澤氏)。加えて、「計画外の発注や受入、自社やお客様の固定資産管理の業務は以前、事業所ごとに方法が異なっていましたが、Interstage Business Operations Platformのおかげで標準化できました」と池田氏は効果を話す。また、実際に同システムを業務で使用している藤澤 翠 氏は、「操作が分かりやすく使いやすいので、ミスなく作業ができています」と話す。

  • 株式会社コシナ 総務部 総務課 藤澤 翠 氏の写真

    株式会社コシナ
    総務部 総務課
    藤澤 翠 氏

これからは通常の生産作業だけでなく、社内の組織横通しでプロジェクト的に取り組んでいる作業にもInterstage Business Operations Platformを積極的に活用していきたいと同社は意気込んでいる。「まずは、図面を管理する特別採用申請の業務フローを構築したいですね。現状では各事業所や部署を横断して回覧や承認をするのに1週間ほど要するので、それらをスムーズに回していきたいと考えています」(池田氏)。

今後同社は、Interstage Business Operations Platformをさらに幅広い業務に活用することで、高品質なモノづくりを行える生産体制や経営体制の強化を図っていく考えだ。

  • 株式会社コシナ様
関連する商品・サービス・ソリューション
ビジネスプロセス統合基盤
FUJITSU Software Interstage Business Operations Platform
関連リンク
中堅製造業向け生産管理システム
FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart PRONES
株式会社コシナ 様
本社所在地 長野県中野市吉田1081
設立 1959年2月2日
資本金 6850万円
代表取締役 小林 博文
従業員数 520人
事業概要 光学硝子、光学精密機器、映像・電子関連機器、特殊レンズの開発・設計・製造・販売
ホームページ http://www.cosina.co.jp/Open a new window

[2017年7月掲載]

富士通コンタクトライン(総合窓口)
0120-933-200(通話料無料)
受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)
  • pdf (1.07 MB )
GTM-PMGBGJ