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仮想化(KVM)

仮想化とは

はじめに、仮想化とはなにかについて説明していきます。仮想化とは「物理的な性質や境界を覆い隠し、論理的な資源とする技術」と定義されるのが一般的ではないでしょうか。クラウドコンピューティングを支える基盤技術であり、サーバ、ストレージ、ネットワークの仮想化で構成されます。

次にサーバ仮想化ですが、 物理ハードウェア上に仮想的な階層を作成して論理的なサーバを構築する技術です。1台の物理サーバ上に複数の仮想マシンを構築することができ、その仮想マシン上では複数の業務システムが独立して動作します。仮想化レイヤーで制御することで、ハードウェア資源を柔軟に分配することができます。ハードウェアとOS階層以上をサーバ仮想化で分離することにより、それぞれのライフサイクルを分離することができるため、既存資産をそのまま利用しつつ最新ハードウェアのメリットを享受することも可能です。

サーバ仮想化のニーズは年々増加しており、近年はサーバ仮想化が企業のサーバ投資先として主要な位置を占めています。

サーバ仮想化の効果

サーバ集約によるTCOの削減

  • 初期投資コスト(ハードウェア/ソフトウェア費用等)の削減
  • ランニングコスト(運用管理工数、消費電力等)の削減

ハードウェアリソースのフル活用

  • 必要最低限の資源で環境維持可能
  • 異なるOSの混在が可能

ハードウェアとOS更新サイクルの分離

  • 既存OS/ソフトウェアが最新ハードウェアでも利用可能

KVMとは

KVMはLinuxに最適化された仮想化機能です。2007年に登場したLinuxカーネルの最新技術であり、Linuxカーネル2.6.20以降に標準搭載されています。Intel CPU(VT)技術を利用しており、Linuxカーネルに統合されたことでカーネルの機能拡張による恩恵を享受できるのも特徴です。

KVMの特徴をいくつかあげていきます。1つ目は特別なソフトウェアを利用することなく、Linuxを導入すればすぐに利用できるという点です。Linuxカーネルに実装されたOSの基本機能であるため、仮想化用のソフトウェアを別に用意する必要がありません。利用者にとっては導入や管理の容易さという点でもメリットがあります。

2つ目はLinuxに対応した多くのアプリケーションを利用可能だという点です。Linuxに対応した多くのミドルウェア、ISV製品を仮想マシン上でそのまま利用することができます。
(注:仮想マシン上でのサポートについては、各ソフトウェアベンダーの製品サイトなどでご確認ください)

3つ目は最新のハードウェア、ソフトウェア技術への対応です。CPUエンハンス対応、I/Oカード、セキュリティ技術等を利用できます。

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