FUJITSU Software
Systemwalker Resource Coordinator 機能
機能別索引
機能概要
柔軟なシステム構築
Storage Area Network(SAN)に接続されたディスクアレイ装置に作成したシステムボリュームを管理することで、サーバとストレージが完全分離できます。
各々のリソースを一元管理・統合することで以下が可能となります。
- ストレージ資源の集約による管理の効率化
- 動的な資源配置による柔軟なサーバ運用
ITリソース仮想化
サーバやストレージ等のITリソースを仮想化し、リソースの動的な配置(プロビジョニング)を実現します。
この仮想化で、以下の作業が容易に行えます。
また、Interstage Application Server V7のマルチサーバ管理機能(一つの業務を複数サーバ上で実行し、業務の単位で一括して管理する機能)と連携して、サーバの導入からアプリケーションの設定までを自動化します。設定の自動化により、ワークユニットと呼ばれる業務に対してリソースのプロビジョニングが可能になります。
仮想化は以下の単位で行います。
- サイト
システム全体です。
- ドメイン
同一ネットワークトポロジ内にある同一機種のサーバ、ストレージ群です。
- サーバプール
用途が決められていないサーバ群です。ここからサーバを割り当てます。
- ストレージプール
サーバに割り当てられていない論理ボリューム群です。ストレージは論理ボリューム単位に管理され、ここから割り当てます。
- サービスグループ
Web、アプリケーション、データベースの3階層モデルのように、業務(サービス)を構成する複数のグループをまとめた論理的なグループです。
システム運用の自動化
- サーバ導入・設定の自動化
管理対象サーバの物理構成を自動認識し事前定義を行うことにより、多数のサーバへの導入・設定を一括して行います。
- ソフトウェアの一括インストール
統合インストーラを使うことによって、OS とミドルウェアまでを多数のサーバへ一括して導入・設定します。
- ストレージ導入・設定作業の自動化
ディスク・アレイ装置の論理ボリューム作成とサーバに対する割当てが自動化できます。
- サーバの用途替え(リパーパシング機能)
異なる業務内容のOSやアプリケーションを持つブートディスクをSANに接続されたディスク・アレイ装置に用意することで、用途に応じたサーバの変更が簡単に行えます。
図:リパーパシング機能
仮想ストレージ管理
仮想化スイッチを使用することにより、SAN上でストレージ装置の物理的な情報を仮想化して業務ボリュームを使用できます。これにより、ストレージ構成が変化してもサーバに影響を与えることなく、業務ボリュームを継続して使用することができます。
統合制御
- 統合GUI機能
システムを構成するハード(サーバ、ストレージ、ネットワーク)、ソフト(OS、ミドルウェア、アプリケーション)を統合GUI にて集中的に制御します。
- リモートコンソール機能
管理対象サーバがSolarisサーバの場合、リモートコンソール機能が利用できます。
- OSコンソール集約
複数の管理対象サーバの OSコンソールを集約して管理できます。OSコンソールに出力されるデータ(通常メッセージに加え、パニックメッセージなど)の表示、ソフトウェアのインストール、パッチの適用、リブートまたはリセットなどのソフトウェア保守作業が可能です。
- OSコンソールへの一括コマンド入力
複数の管理対象サーバのOSコンソールに対し、同時に同じコマンドを入力できます。複数のサーバに対し、同じ操作を実施する場合に有効です。
可用性
- リソース異常の可視化
システムを構成するサーバ、ストレージ、ネットワークのリソース状態をGUIで容易に把握できます。リソースの異常発生時には、論理リソース管理画面から異常箇所の状態を確認でき、より詳細な物理リソース管理画面にて故障箇所をリソース単位で表示できるため、故障の影響や原因の特定を容易に行えます。
- サービスを中心とした業務の可視化
1つの業務を実行するサーバ群をサーバグループとして定義し、その上で動作する業務をサービスとして表示します。
- 装置を単位としたサーバ、ストレージの可視化
サーバ、ストレージの各リソースについて、装置単位に状態を表示できます。確認単位を局所化することで、問題が発生した物理的な装置をすみやかに把握できます。
その他、以下製品との連携を行うことでシステムの集中監視や性能分析を実現できます。
- Systemwalker Resource Coordinatorの出力する異常メッセージをSystemwalker Centric Managerの監視機能で集中監視できます。
- Systemwalker Resource Coordinatorで収集するストレージの性能情報をSystemwalker Service Quality Coordinatorで表示・分析ができます。
- 保守
- 複数サーバの一括アップデート
管理対象サーバが Windows / Linuxサーバの場合、予備にあるサーバを使用して、パッチ適用したサーバをマスタとし各サーバへ一括配付することで、確実なパッチ適用を実現します。また、マスタ配付前にバックアップを採取するように設定することでパッチ適用失敗時にバックアップイメージを配布して、パッチ適用前の状態にもどすこともできます。
- バックアップ・リストアによる保守
管理対象サーバが Windows / Linuxサーバの場合、サーバの起動ディスクの内容 (イメージ)をネットワーク経由でバックアップし、異常が発生した際に簡単にリストア出来ます。バックアップした起動ディスクを代替サーバに配付することもできるので、あらかじめ代替サーバを用意しておけば、復旧時間を短縮できます。
- システムボリュームのスナップショット機能
管理対象サーバが Solarisサーバの場合、代替ボリュームにパッチ適用し、リブートでパッチを有効にすることができます。この機能を使用すると業務停止時間はリブート時間だけになります。
- 他業務への問題波及の防止
アプリケーションサーバ、データベースサーバなどの複数のサーバ、ストレージでシステムが構成されている環境において、局所的な問題がサイト全体に波及することを防止できます。サービス階層間イベント配送機能は、サービスグループを構成するサービスの階層間で問題の発生(イベント)を伝達し、他の業務に問題を波及することを防ぎます。
- サーバ故障の自動リカバリ
故障、保守のためにサーバが停止する場合、今まで使用していたブートディスクを別のサーバに接続して、サーバを起動することができます。故障したサーバが使用していたブートディスクをそのまま使用することで、OSやアプリケーションは新しいサーバで今までどおりに運用できますので、利用者はハードウェアが交換されたことを意識することなく、業務を継続できます。
図:サーバ故障の自動リカバリ
セキュリティ
- 認証機能
セキュリティレベルや担当業務が異なる運用管理者間で、サイト共有できるよう運用管理者ごとに権限を設定できます。運用管理者別にリソースの管理範囲を分割する認証ロール管理を行うこともできます。
- 通信機能
サイト管理サーバとドメイン管理サーバにおけるファイアーウォールを越えた通信を行う場合、セキュリティ制御とイベント取得を可能とする通信機能を提供しています。
通信機能には、以下の特徴があります。
- SSLを利用し、セキュアな通信を行います。
- 通信方向をファイアーウォールの内部から外部だけに制限し、外部からの侵入を防ぎます。
- 通信ポート数を抑え、ファイアーウォールの設定項目を最小限にします。
管理対象サーバで使用できる機能範囲は動作環境により異なります。
PRIMEPOWER / PRIMERGY Linux 管理サーバで使用できる機能を以下に示します。
PRIMEQUEST Linux 管理サーバで使用できる機能を以下に示します。
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