高性能データソート・マージユーティリティFUJITSU Software PowerSORT
機能

本製品の主な機能について説明しています。

特長

高性能なデータソート(整列)、マージ(併合)機能

システム標準のsortコマンドの置き換えに…

  • sortコマンドで処理している業務の処理時間を大幅に短縮できます。
  • SORT性能

  • sortコマンドでは扱いきれない大容量データを処理できます。
  • 内部10進数(パック形式)などのバイナリデータを処理できます。

NetCOBOLのソート・マージ処理性能の向上に…

  • NetCOBOLと組み合わせることにより、COBOLアプリケーションで行うソート・マージ処理の時間を大幅に短縮できます。
  • COBOL性能

  • NetCOBOLでは、COBOL規格のSORT文/MERGE文の延長でPowerSORTを呼び出すため、COBOLプログラムの変更は不要です。

用途に応じた利用形態を選択可能

  • Systemwalker Operation Managerや、atコマンドなどからPowerSORTのbsortコマンド、またはbsortexコマンドを組み込んだバッチジョブが実行できます。
  • PowerSORTをインストールするだけで、COBOLのSORT文/MERGE文からPowerSORTを呼び出すことができます。
  • C/C++言語で作成したアプリケーションにBSORT関数を組み込むことにより、PowerSORTを呼出すことができます。

様々なレコード処理機能が可能

ソート・マージ・コピー処理と同時に次のようなレコード処理機能を使用できます。

  • 条件に該当するデータの選択
  • 数値データの合計値の計算
  • データ項目の位置や長さの変更、新しいデータ項目の追加

機能説明

主要機能

ソート機能

指定された1つ以上のキーフィールドによって、昇順(0から9、AからZの順)、または降順(ZからA、9から0の順)にレコードを並び替えます。

ソート機能

マージ機能

ソート済みの複数のファイルを1つのファイルにまとめます。

マージ機能

コピー機能

1つ以上の入力ファイルを出力ファイルに複写します。

コピー機能

レコード処理機能

レコード選択機能

指定した条件に合うレコードを処理の対象、または非対象とします。

レコード選択機能

レコード再編成機能

レコードの内容やフィールドの順番を変更します。

レコード再編成機能

レコード集約機能

キーフィールドが等しいレコードが複数ある場合、指定した数値部分を加算し、1つのレコードにまとめます。

レコード集約機能

サプレス機能

キーフィールドが等しいレコードが複数ある場合、この中から1つだけを出力します。

サプレス機能

先入力先出力(FIFO)機能

キーフィールドが等しいレコードが複数ある場合、入力した順に出力します。

先入力先出力(FIFO)機能

主要機能とレコード処理機能の組合せ

レコード処理機能は、主要機能と組み合わせて使用します。主要機能とレコード処理機能の組合せの可否を以下に示します。

主要機能とレコード処理機能の組合せ
レコード処理機能 ソート機能 マージ機能 コピー機能
レコード選択機能
レコード再編成機能
レコード集約機能 N/A
サプレス機能 N/A
先入力先出力(FIFO)機能 注1-1 注1-2
  • 注1-1
    V5.0以前では、Windows(x86) PowerSORT Workstationを除く製品で組合せが可能です。V6.0.0以降では、先入力先出力(FIFO)機能の指定を無視します。
  • 注1-2
    V5.0以前では、組合せできません。V6.0.0以降では、先入力先出力(FIFO)機能の指定を無視します。

その他の機能

漢字ソートマージ機能

漢字ソートマージ機能は、漢字(日本語)を含むレコードを、漢字が持つ属性などによって並べる機能です。漢字ソートマージ機能で実現している並べ方には次の2つの方式があります。

  • 基本方式
    基本方式は、漢字の属性によって並べます。
    属性には、総画数、部首、音読み、訓読み、およびコードがあります。各属性は「JEF文字コード索引辞書」に従っています。
  • 国語辞典方式
    国語辞典方式は、国語辞典に採用されている読み(清音読み)を基本として並べます。
    国語辞典方式では、漢字に対応したふりがなのフィールドが必要となります。
留意事項
  • 漢字ソートマージ機能は、以下の製品で利用できます。
    • Windows(x86) PowerSORT Server (32bit)
    • Windows(x86) PowerSORT Workstation (32bit)
    • Solaris PowerSORT (32bit)
  • 漢字ソートマージ機能を使用する場合は、関連製品をインストールする必要があります。

照合順序変更機能

ソート機能、マージ機能、およびレコード選択機能の照合順序を変更することができます。例えば、ASCIIコードのデータを英字のあとに数字が並ぶように変更することができます。

条件別ファイル出力機能

出力ファイルごとに出力するレコードの条件を指定して、条件別にファイルを分けて出力できます。また、出力ファイルごとにレコード再編成機能を指定することができます。

出力ファイルの分割出力機能

1つのファイルに出力するファイルサイズやレコード件数の上限を指定して、出力データを複数のファイルに分割して出力できます。また、ファイルシステムの上限に達したら、ファイルを切り替えることができます。

メッセージ出力機能

処理件数やエラーメッセージを指定したファイルに出力できます。

データ形式とファイル形式

データ形式

ソート機能、およびマージ機能のキーフィールドやレコード選択機能の選択フィールドなどに指定できるデータ形式を以下に示します。

サポートするデータ形式
データ形式 Windows Solaris Linux
ASCII
EBCDIC
Unicode UCS-2
UTF-32 N/A
注2-1
UTF-8
EUC N/A
シフトJIS N/A
JEFコード
固定小数点2進数(注2-2
浮動小数点2進数
内部10進数(注2-3
外部10進数(注2-3
前置別符号付数字
後置別符号付数字
前置オーバパンチ符号付数字
後置オーバパンチ符号付数字
2桁年号データ
  • 注2-1
    V7の新機能となりますので、Linux(x86) PowerSORTでは使用できません。
  • 注2-2
    Big Endian/Little Endian、符号あり/符号なしのデータを処理できます。
  • 注2-3
    符号あり/符号なしのデータを処理できます。符号なし内部10進数ではCOMP-6形式にも対応しました(V8以降)。

ファイル形式

PowerSORTで処理できるファイル形式を以下に示します。

サポートするファイル形式
ファイル形式 Windows Solaris Linux
テキスト
ファイル
固定フィールド指定(注3-1
浮動フィールド指定(注3-1
CSV形式
注3-1

注3-2
TSV形式
注3-1

注3-2
Unicodeファイル UCS-2
UTF-32 N/A
注3-3
UTF-8
バイナリファイル
富士通COBOLのレコード順、索引、
相対ファイル
COBOL85の物理順ファイル(注3-4 N/A N/A
注3-3
RDMファイル N/A
注3-5

注3-6
N/A
C-ISAMファイル N/A
注3-6
N/A
Btrieveファイル(注3-7
注3-8
N/A N/A
Micro Focus COBOLのレコード順、索引(注3-9)、相対ファイル
注3-8
N/A
注3-10
N/A
  • 注3-1
    フィールドの指定形式を示します。
  • 注3-2
    V6の新機能となりますので、Linux(x86) PowerSORTでは、使用できません。
  • 注3-3
    V7の新機能となりますので、Linux(x86) PowerSORTでは使用できません。
  • 注3-4
    富士通のメインフレーム上で動作するCOBOL85でサポートされている形式です。
  • 注3-5
    Windows(x64) PowerSORT Server (64bit)、Windows(x64) PowerSORT Workstation (64bit)では使用できません。Windows(x86) PowerSORT Server (32bit)、Windows(x86) PowerSORT Workstation (32bit)では、V7からはサポートしていません。
  • 注3-6
    Solaris PowerSORT (64bit)では、使用できません。
  • 注3-7
    入力だけ可能です。
  • 注3-8
    Windows(x64) PowerSORT Server (64bit)、Windows(x64) PowerSORT Workstation (64bit)では使用できません。
  • 注3-9
    索引ファイルは入力だけ可能です。
  • 注3-10
    Solaris PowerSORT 3.1 (32bit)では、Micro Focus COBOL for UNIX V3.1でサポートするCOBOLファイルを処理できましたが、V4.0L10からはサポートしていません。

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