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clustered Data ONTAPとは

ビッグデータやクラウド時代、ストレージにおいてもディスクやCPU、I/Oなどを無停止で柔軟に拡張できることが求められます。従来型のストレージは性能や容量不足により拡張する場合、ハイスペックの機種にリプレースするケースもあり、リプレース時にシステムを止めなければならず導入に多くの時間とコストがかかります。必要なときにダウンタイムを最小とした拡張を可能にし、企業の成長に対応できるストレージ専用OS として開発されたのがclustered Data ONTAPです。

ビッグデータやクラウド時代に応えるストレージ専用OSとして開発

多様な情報が価値を生むデータとして蓄積・活用されるビッグデータ時代。企業において急増するデータを管理し競争力を強化するうえで、ストレージをはじめICTインフラのタイムリーな拡充・整備が求められます。またコンピュータリソースを複数のユーザーで共用するクラウドのメリットを享受するためには、ストレージにおいてもディスクやCPU、I/Oなどを柔軟かつ適正に割り当てることが重要です。
しかし従来型のストレージは、ハードウェア1台分の最大パフォーマンスと最大容量には限界があるため、性能や容量不足のときはハイスペックの機種に切り替えることが必要でした。機種変更の際はシステムを停止しなければならずビジネスにも少なからず影響を及ぼします。さらに上位機種の購入に伴うコスト増大も課題です。
ビッグデータやクラウドのメリットを活かし、企業の成長に対応できるストレージを実現するために開発されたのがストレージ専用OS「clustered Data ONTAP」です。

最小のダウンタイムで拡張やメンテナンス、リプレースが可能

1990年代のNetApp創業以来、同社のストレージ専用OS「Data ONTAP」は進化を続けています。2013年に登場したclustered Data ONTAPは優れた拡張性とダウンタイムを最小とした運用を可能としているのが大きな特長です。1世代前の同社のストレージ専用OSは7-Modeと呼ばれ、スケールアップによる拡張が特長でしたが、clustered Data ONTAPはシステムを停止することなく、ハードウェアの台数を増やし性能の向上も図れるスケールアウトによる拡張がポイントです。無停止でディスクシェルフ単位、コントローラー単位による増設やリプレースが行えることから、企業はディスク容量や性能アップの需要に合わせて必要な分だけ拡張できます。またコストを抑えたスモールスタートも容易となりICT投資対効果の最大化が図れます。
さらにライフサイクルを終えたストレージを切り離すときも無停止で移行が可能です。メンテナンス作業時もシステムを停止する必要がないことから、運用管理者の負担を大幅に軽減できます。

clustered Data ONTAPによる拡張イメージ

ダウンタイム最小化を可能にするSVM(仮想ストレージ)

clustered Data ONTAPにおいてダウンタイム最小化を可能にするキーテクノロジーの一つがSVM(Storage Virtual Machine)仮想ストレージです。SVMは論理インターフェースや仮想ボリューム、LUN(Logical Unit Number)などで構成されています。
ホストやクライアントはデータの物理的な位置を意識することなく、仮想ストレージの論理インターフェース(LIF:Logical Interface)にアクセスします。SVMは仮想化されているため物理ノードに縛られず移動できることから、物理ストレージの台数の増加やボリューム自体の移動時もホストやクライアントの設定が不要です。さらに複数のストレージを統合された単一のリソースプールとして扱えるため運用効率の大幅な向上が図れます。

ダウンタイム最小化の実現ではアクセスを継続させたまま論理ボリュームを移動できるVol Moveもポイントとなります。これにより使用状況に応じてボリューム配置の最適化やリプレース時のデータ移行が無停止で行えます。またアクセスを継続させたまま論理インターフェースを別ノードに移動できるため無停止でネットワークの設定変更や負荷分散が行えます。

SVMは仮想化されているため物理ノードに縛られずに移動可能

まとめ

clustered Data ONTAPはダウンタイムの最小化だけでなく様々な特長があります。高度なマルチテナンシー機能を利用しIOPSやスループットの上限値を指定することで、特定システムのパフォーマンスの急増による他システムへの性能劣化などの影響を回避できます。また装置内や装置間でのレプリケーションも可能です。メインサイト側のストレージで圧縮や重複排除を行った場合、DR(ディザスタリカバリー)サイト側のストレージにそのままの状態で送ることができることからDRサイトへのバックアップ効率の向上も実現できます。
2013年に登場以来、clustered Data ONTAPを導入する企業が急速に増加し、2014年にリリースされたclustered Data ONTAP8.3から7-Modeの提供が終了しました。

そして、さらに時代のニーズに応えるべく、clustered Data ONTAPは「ONTAP 9」へと進化しました。
IoT(Internet of Things)、ビッグデータ、クラウドの普及に伴い、データ量が急激に増加を続ける中、ストレージには高性能、高信頼性はもとより無停止での運用性や拡張性が求められます。進展するデジタル社会のニーズに応えるのが、最新ストレージOS「ONTAP 9」を搭載したETERNUS AX/HX series(ETERNUS NR1000 series後継製品)です。

掲載日:2022年8月

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