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SATA(サタ)、eSATA(イーサタ)とは

SATA(Serial Advanced Technology Attachment)とは、既存パラレルATAをシリアル化し、高速転送を実現したインターフェース。eSATA(External Serial ATA)はそのSATAインターフェースを外付け機器向けに拡張したインターフェースです。

概要

SCSIとATAの誕生

1980年代後半、ハードディスクの黎明期、接続用のインターフェースとしてSCSIとIDE(後のATA)が誕生しています。SCSIが高速で柔軟、外付けディスクにも対応する高品質のインターフェースといわれ、対応ディスクやコントローラーも高価でした。 これに対しIDEはSCSIと比較すると転送速度は劣り、外付けができないなどの制約はあったものの、対応ディスクやコントローラーは低価格でした(この特徴は今でも継承され、ATAディスクは低価格品として支持されています)。
低価格なことが受け、IDEインターフェース対応のディスクは各種製品化されましたが、互換性に問題が出てきました。そこで、IDE規格の標準化を進め、ANSI(アメリカ規格協会)において正式にATA(Advanced Technology Attachment)インターフェース規格として制定。これが、1994年のことで、以降、パソコンの内蔵ハードディスクでは、ATAインターフェース対応ディスクが主流となっていきます。
ATAインターフェース対応ディスクは低価格なことから、エントリーサーバ用でも使用され、さらにアーカイブ専用の低価格ストレージにも使用されています。

ATAのデメリットを解消したSATAへ

SCSIがSAS(Serial Attached SCSI)へと切り替わったように、ATAもシリアル化してSATA(Serial Advanced Technology Attachment)へと進化していきます。ATAはパラレル転送で、8本あるいは16本の銅線を並行に束ねて転送するパラレル転送のため、電気信号が影響し合ったり、到着時間にばらつきが出るなどの課題がありました。
そこで考えられたのがパラレルの反対、「シリアル」転送のATA、すなわち「Serial Advanced Technology Attachment」であり、これが「SATA」です。
シリアル化の最大のメリットは高速転送にあります。現在、SATAは最大転送速度 6Gbit/sに対応しています(ATAは1,064Mbit/s)。さらに、ケーブルが細く、扱いやすく、長さも最大1mに伸びました(ATAは最大45.7cm)。

高速化を実現 外付け対応のeSATAの登場

ATAが当初から内蔵用ディスク専用のインターフェースだったため、外付けでは長くSCSIあるいはUSBが使われていました。そこで、外付けにも低価格で高速なSATAディスクを使用できるよう、拡張したのがeSATA(External Serial ATA)です。 転送速度は2.4Gbit/s、ケーブル長は2mまでとなっています。現在身近に使われているUSB2.0が480Mbit/sに対し、eSATAは最大2.4Gbit/sの転送速度を実現しています。

SCSIとATA・SATA・eSATAの接続例

展望

SATAはロードマップが発表されており、1.5Gbit/sから始まり、3Gbit/sに移行し、6Gbit/sへと進化してきています。現在、その最速であるSATA3.0対応コントローラーも製品化されており、サーバなどでもSATA利用が進んでいます。今後もPCやボリュームサーバの大容量ストレージとしては主流です。一方、eSATAは、USB 3.0の登場で注目度は下降傾向にあります。

富士通ではSATAへの対応とともに、eSATAコネクターを搭載したノートパソコンを製品化しています。

(注)本コンテンツ内で説明している性能数値は規格上のものであり、必ずしも富士通製品が提供するものではありません。

更新日:2012年9月27日
掲載日:2009年7月29日

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