ETERNUS トピックス
2012年9月6日
ディスク上で仮想的にテープ運用を行う事により、テープバッチ処理時間の大幅な短縮と設置スペースの削減を可能とする「ETERNUS VT600 バーチャルテープ」は、重複排除機能を持ったディスクライブラリをサポートし、デザインも新たに2012年9月6日より販売開始いたしました。
ETERNUS VT600のラインナップには、コストパフォーマンスと設置性に優れたエントリーモデルの「モデル50 S3」、設置性に加えホストとの接続性に優れた「モデル300 S3」、そして拡張性に優れた「モデル700 S3」の3モデルを提供しています。
このたび、デザインを一新しました。
ETERNUS VT600 モデル50 S3, モデル300 S3は、一つのキャビネット内にLTO Ultrium4 または、LTO Ultrium5 テープドライブを搭載したテープライブラリを含めた全てのコンポーネントを一体化しています。
ETERNUS VT600 モデル700 S3は従来、バックエンドライブラリとして接続していたETERNUS LT270 テープライブラリに加え、重複排除機能を持ったディスクライブラリと連携し、大規模なシステムに対応したモデルです。
モデル | モデル50 S3 | モデル300 S3 | モデル700 S3 | ||
---|---|---|---|---|---|
キャビネット数 | 1 | 2 | |||
仮想ドライブ数 | 8 | 32, 48, 64 | 64 ~ 256 | ||
論理ボリュームサポート数 | 最大3,000 | 最大100,000 | 最大500,000 | ||
テープボリューム
キャッシュ容量 |
522GB, 932GB | 618GB ~ 3.2TB | 618GB ~ 15.2TB | ||
ホストインターフェース | ドライブインターフェースタイプ | OCLINK | FCLINK(注1) | ||
ドライブパス数 | 4 | 4, 6, 8 | 4 ~ 16 | ||
搭載物理ライブラリ | サポート物理
ドライブ(注2) |
LTO Ultrium4 または、 LTO Ultrium5 ドライブ(注3) | テープライブラリの標準搭載なし
ETERNUS LT270 テープライブラリまたは、ディスクライブラリが接続必須 (VT600接続用のETERNUS LT270とディスクライブラリの詳細は、VT600の仕様・諸元を参照ください) |
||
サポート物理
ドライブ数 |
2 | 2, 4 | |||
物理テープ
収納巻数 |
41 | 57, 84 | |||
物理テープ
収納巻数 |
1台 | ||||
外形寸法 (W × D × H) | 747 × 1,066 × 1,800mm | 747 × 1,066 × 1,980mm | 1,484 × 1,066 × 1,980mm (注4) |
(注1) FCLINK接続は、ETERNUS FCLINKスイッチが必要
(注2) WORMタイプのカートリッジテープは使用不可
(注3) 暗号化機能は未サポート
(注4) 外形寸法には、LT270 テープライブラリまたは、ディスクライブラリを含まず
ETERNUS VT600 モデル700 S3はバックエンドにETERNUS LT270 テープライブラリまたは、重複排除機能を有したディスクライブラリを接続します。
今回サポートしたディスクライブラリは、45TBのバックアップ容量を備え、同一データの二重保存を解消する重複排除機能により、効果的なデータ保管が可能です。また、ディスクを活用することで、バックエンドからのリストア性能を大幅に向上します。
ETERNUS VT600は、Native Export / Import機能(オプション)により、ETERNUS LT80 テープ装置と互換のあるSL形式(スタンダード・ラベル形式)でカートリッジテープへの書き出しができます。
運用サイトに設置されたETERNUS VT600からカートリッジテープに書き出したデータをETERNUS LT80 テープ装置でリストアできるので、安価な災害対策システムを構築することができます。
バックエンドライブラリ ETERNUS LT270 テープライブラリの「暗号鍵管理オプション」を使用することでカートリッジテープ毎に暗号化することができます。外部排出カートリッジの紛失や盗難時の情報漏えいを防止し、データのセキュリティを強固にします。