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RAIDの生い立ち

ディスクの大容量化が急速に進むにつれて、ディスク故障時に受ける被害はますます大きくなります。また、貴重なデータを管理するストレージの停止は、ビジネス上の大きな機会損失を引き起こします。

RAIDは、このようなディスク故障によるデータ損失を防ぎ、合わせて処理性能を向上するための技術です。

ここでは、このような「RAID」の生い立ちから仕組みまでを簡単に見てみましょう。

RAIDは「Redundant Array of Inexpensive Disks」の頭文字をとった略称で、「レイド」と呼びます。直訳すれば、「安価な複数のディスクによる冗長な配列」と判りにくくなりますが、概ね以下のように解釈されています。

「複数台の安価なハードディスクを組み合わせて、冗長化された1台のハードディスクとして管理する技術」。

要するにハードディスクを管理する技術ですが、ディスクへのデータ配置や、データの冗長化(多重化)方法により、「RAID 0、RAID 1、RAID 2、RAID 3、RAID 4、RAID 5」の6つのレベルに分類定義されています。また、富士通では信頼性を強化するため、ダブルパリティ採用したRAID 6のレベルもETERNUSで提供しています。

この分類方法をはじめて紹介したのは、カルフォルニア大学のパターソン教授らのグループです。パターソン氏らの論文が発表されたころ、RAIDの「I」は「Inexpensive」を意味していました。これは当時、ディスク装置の高速化と高信頼を図るには高価な専用ディスク装置を利用するのが一般的だったのに対し、パターソン氏らの論文では市販の安価(Inexpensive)なハードディスクを利用することを前提にしていたからです。現在では、高価な専用ディスク装置が姿を 消してきた事もあって、独立した個々のディスクを用いるという意味でRAIDの「I」を「Independent」の「I」とすることもあるようです。

最近では、複数のRAIDレベルを組み合わせて使用し、コストや性能面の向上を図る手段も用いられています。

さて、RAIDを実現するにはOSなどに用意されたソフトウェアによるソフトウェアRAIDと、RAID専用ハードウェアを使用するハードウェアRAIDの2つに大別されます。ソフトウェアRAIDとは、SCSIインターフェースなどを通してホストコンピュータに直接接続されている複数のディスク装置を一連のディスク群として、あたかも1つの論理記憶装置と見せかける機能を持つソフトウェア(RAIDソフトと呼ばれる)をホストコンピュータ上で実行させるものです。Windows NT/2000のソフトウェアRAIDなどが一般的です。これに対し、ハードウェアRAIDとは、ホストのCPUとは独立した制御部分がRAID処理を実行します。大きく分けて、ホストコンピュータ内のPCIバスに接続するカードタイプと、ディスクドライブと一体化され、ホストとはファイバチャネルやSCSIなどで接続するタイプがあります。本格的なサーバシステムでは、サーバのプロセッサに余分な負荷のかからないハードウェアRAIDコントローラーを用いるのが一般的です。

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