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Fujitsu

Japan

生産系基幹システムの基盤にオールフラッシュストレージを導入
最大10年間保守の安心、快適なレスポンスで利用者の満足度も向上

高田製薬株式会社様 導入事例


独創的なジェネリック医薬品の研究開発に力を注ぐ高田製薬。同社は、事業継続性の強化や生産性の向上を目的に生産系基幹システムの基盤を刷新しました。可用性を高めるために仮想化基盤を構築し、パフォーマンスの改善に向けて基盤のベースに富士通のオールフラッシュストレージ ETERNUS AF seriesを採用。当初、同社は経験がない基幹システムへのオールフラッシュストレージの導入を懸念していましたが、富士通のデータに基づく説明と、最大10年間の保守提供など、安心のサポートにより疑問を解消。導入後、大量データの検索時間を約半分に短縮、パフォーマンスの改善をしています。

[ 2018年10月15日掲載 ]

導入事例 高田製薬株式会社様 (1.05 MB /A4, 2 pages)


【導入事例概要】
国名 日本
業種 医薬品
ハードウェア FUJITSU Storage ETERNUS AF series オールフラッシュアレイ
PCサーバ FUJITSU Server PRIMERGY
ソフトウェア 仮想化ソフトウェア VMware vSphere

「オールフラッシュストレージに対する当社の質問に対し、口頭での説明だけでなく資料を提示していただけたことが納得につながりました。例えば部品ベンダー公表の平均故障時間のデータをもとにモーターや機械的駆動がないため故障率が低いことがわかりました。また富士通独自の長寿命化技術などにより短期間での交換は必要なく、3年間の標準保証期間に加え、最大10年間の保守提供も可能というお話もあり、安心して利用できると確信しました」

【課題と効果】
導入前の課題 導入による効果
  • 生産系基幹システムのパフォーマンスの向上を図りたい
  • 生産系基幹システムの仮想化基盤に、高いI/O性能を有するオールフラッシュストレージを導入。大量データの検索時間を約半分に短縮、レスポンスの課題も解消し生産性を向上
  • オールフラッシュストレージに対する疑問を解消したい
  • 富士通のデータに基づく説明により機械的駆動がないため故障率が低いことなどを理解。また最大10年間の保守提供など、充実のサポートにより疑問を解消し、安心して利用
  • 生産系基幹システムの事業継続性を強化したい
  • 生産系基幹システムを統合する仮想化基盤を構築し、冗長化構成により高可用性を実現し事業継続性を強化。復旧手順書を作成し、確実な復旧を可能に

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導入の背景

事業継続性と生産性の向上を目的に生産系基幹システムの基盤を刷新

永翁千寿氏近影

永翁 千寿 氏
高田製薬株式会社
コーポレート本部情報システム部
部長

1895年創業、120年以上の歴史をもつ高田製薬は、医薬品の研究開発、製造、販売事業を展開する。本格的な高齢化社会を迎える中、同社が現在、注力しているのが、医療費の適正化や国民負担の軽減に貢献するジェネリック医薬品の研究開発です。飲みやすいドライシロップ製剤、医療現場での安全性や利便性を考慮した容器の注射剤など、先発医薬品の課題を解決する製剤が評価されています。

「独創的な製品を開発し、高品質の製品を適正に供給することにより、人々の健康に貢献する」という同社の経営理念を実現する上でICTの活用は欠かせません。「激しく変化するビジネス環境の中で、タイムリーな経営判断を行うために決算の早期化を求められており、システム連携や経営情報の可視化が課題となっています。また事業継続性や情報セキュリティの強化、生産性向上、コスト削減も重要なテーマです。ワークフローシステムの導入など、デジタル化による業務プロセス改革も進めており、ビジネス部門での具体的成果に繋げるための仕組みの提供や支援を行っています」。

と同社 コーポレート本部情報システム部 部長 永翁千寿氏は話します。

今回、「安心品質」「安定供給」「安全情報」という同社の「TAKATAの3つのA」を支える生産系基幹システムの基盤を刷新。ハードウェアの保守サポート期間終了への対応に加え、事業継続性の強化や生産性の向上を実現する次世代基盤の構築を目指しました。

導入の経緯

パフォーマンスの向上を図るためにオールフラッシュストレージに着目

倉田剛氏近影

倉田 剛 氏
高田製薬株式会社
コーポレート本部情報システム部
システム管理課 課長

同社の生産系基幹システムは原材料の仕入から生産・出荷までビジネスの根幹を担っています。その重要性について「当社の企業活動ができなくなるだけでなく、お取引先様や卸業者様にもご迷惑をおかけすることになり、場合によっては医薬品を待つ患者さんにも影響を及ぼすかもしれません」とコーポレート本部情報システム部 システム管理課 課長 倉田剛氏は話し、既存の基幹システムの課題について言及します。

「物理サーバで構成されており、システムの冗長化やシステム障害時の復旧時間など、事業継続性の観点から課題を抱えていました。また生産部門や財務部門が仮想デスクトップでデータベースにアクセスしデータを利用する際、レスポンス改善の要望が寄せられており、生産性向上のためにパフォーマンスの向上も急務でした」。

2017年5月、RFP(提案依頼書)に基づいて複数社が提案する中、事業継続性の観点では可用性や耐障害性を高めるためにシステムを統合する仮想化基盤の構築を重要なポイントとして評価しました。またパフォーマンスの改善で同社の関心を集めたのが、富士通の提案したオールフラッシュストレージ ETERNUS AF seriesでした。「I/Oボトルネックを解消し安定した高速処理を実現するために、I/O性能に優れたオールフラッシュストレージが適していることはわかっていました。しかし、当社にオールフラッシュストレージの導入経験がなく、企業の根幹を支える基幹システムに新しい仕組みを導入することに不安がありました」と倉田氏は振り返ります。

導入のポイント

最大10年間保守で安心を提供、シンプルな設計で構築期間を短縮

青木啓氏近影

青木 啓 氏
高田製薬株式会社
コーポレート本部情報システム部
システム管理課

基幹システムへのオールフラッシュストレージ導入において、富士通の丁寧かつ迅速な回答により当社が抱いていた疑問が解消したと、コーポレート本部情報システム部 システム管理課 青木啓氏は話します。

「当社の質問に対し、口頭での説明だけでなく資料を提示していただけたことが納得につながりました。例えば部品ベンダー公表の平均故障時間のデータをもとにモーターや機械的駆動がないため故障率が低いことがわかりました。また富士通独自の長寿命化技術などにより短期間での交換は必要なく、3年間の標準保証期間に加え、最大10年間の保守提供も可能というお話もあり安心して利用できると確信しました」。

今回、提案と構築を担った富士通マーケティングについて、富士通と一体となった迅速かつきめ細かな対応も高く評価されました。「既存基幹システムの状況を把握するためにアセスメントサービスも実施していただきました。また当社の視点に立った提案は具体的で熱意があり、強固な信頼関係が築けると実感できました」とコーポレート本部情報システム部 システム管理課 吉田和樹氏は話します。

2017年8月、コストも含めた提案内容、サポート力、総合力などから富士通の採用を決定。オールフラッシュストレージは業務領域ごとにHDDを並べて複雑に設計するといった作業が不要となるなど、設計がシンプルに行えます。通常1カ月を要する設計作業を2週間で終了し構築期間を短縮したことにより、アプリケーションの導入テストに多くの時間を充てることができました。

2018年2月、オールフラッシュストレージをベースとする生産系基幹システムがスケジュール通りに本稼働。「3日予定していた本番切り替えが2日でスムーズに終了できた裏側には綿密なテストや準備はもとより、オールフラッシュストレージによるデータ移行などのスピードアップも寄与していると考えています」(青木氏)。

システム概要図

導入の効果と将来の展望

大量データの検索時間が半分以下、パフォーマンス改善で生産性を向上

吉田和樹氏近影

吉田 和樹 氏
高田製薬株式会社
コーポレート本部情報システム部
システム管理課

オールフラッシュストレージの導入効果は顕著にあらわれていると青木氏は話します。「売上計上のために30分以上かかっていた大量データの更新時間が約半分に短縮、レスポンスの遅延も解消されました。パフォーマンスの改善は、ユーザーからも好評です。バッチ処理やバックアップの時間も大幅に短縮できました。また消費電力の削減や設置面積の縮小、運用の効率化などにより運用コストの抑制にもつながっています」。

仮想化により従来の物理サーバ8台を4台に削減し、仮想化基盤で13台の仮想マシンが動いています。仮想化基盤の導入により事業継続性の強化も図れました。「VMware HAによる冗長化構成で高可用性を実現し、1台の物理サーバに障害が発生しても他のサーバで業務を継続することが可能です」(倉田氏)。

今後の展望について永翁氏はこう話します。「これからもライフサイクルに合わせてシステム更新や統合、IT環境整備、新技術展開を進めていきます。富士通はICTベンダーとして、アプリケーションも含め、当社の視点に立った先進的な提案を大いに期待しています」。

独創的なジェネリック医薬品の開発、提供を通じて医療に貢献する高田製薬。これからも富士通は先進技術と総合力を駆使し同社の取り組みを支援していきます。

(右より)
高田製薬株式会社  吉田 和樹 氏、倉田 剛 氏、永翁 千寿 氏、青木 啓 氏
(左より)
株式会社富士通マーケティング  井上 博之氏、稲葉 淳氏
【担当営業、担当SEメッセージ】
株式会社富士通マーケティング
産業営業本部 組立装置産業統括営業部
ライフサイエンス営業部 稲葉 淳

今回、高田製薬様と、初めて直契約をさせていただきました。弊社を信頼いただいて、最も重要である基幹システムのインフラ構築をご指名いただいたことに、大変感謝しております。

株式会社富士通マーケティング
システム本部 インフラソリューションセンター
第一インフラソリューション部 井上 博之

兼ねてより課題となっていたレスポンスの改善、また、ETERNUSを使用した仮想化基盤の導入により、事業継続性の強化に貢献できたことを大変うれしく思います。
今後も、より良い提案ができるよう邁進してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
【高田製薬株式会社様 概要】
本社所在地 〒336-8666 埼玉県さいたま市南区沼影1丁目11-1
代表者 代表取締役会長 高田 茂樹
代表取締役社長 高田 浩樹
創業・設立 創業1895年2月、設立1928年11月
資本金 10億8,884万円
従業員数 854名(2017年9月30日現在)
事業概要 医薬品の製造・販売、清涼飲料水・健康食品の製造
ホームページ 高田製薬株式会社 様 ロゴ
https://www.takata-seiyaku.co.jp/Open a new window

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

FUJITSU Storage ETERNUS AF series オールフラッシュアレイ
データの記憶媒体としてSSD のみを採用し、安定した高速処理を実現するオールフラッシュアレイ

関連情報

ソリューション

  • 事業継続・災害対策
    業務システムおよびデータの要求する保護レベルに応じ、ICT事業継続・災害対策の選択肢を豊富に提供