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Fujitsu

Japan

高性能なオールフラッシュアレイにより、
大容量CADファイルへのアクセス時間を1/2に
既存資産の有効活用により災害対策を強化、開発に注力できる環境を整備

Gluth Systemtechnik GmbH様 導入事例(ドイツ)


Gluth Systemtechnikは自動車産業向け特殊機械メーカーとして、お客様のニーズに合わせたモジュラーや革新的なソリューションを開発・提供しています。同社は世界中に顧客を抱え、様々なプロジェクトをグローバル規模で展開してく中で、強固で高信頼、高速なITインフラ環境の必要性が高まっていました。高性能なETERNUS AF250 オールフラッシュアレイの導入により、大容量CADファイルへのアクセス時間を1/2に削減。開発に注力できる環境を整備し、さらなる生産性向上に向け強力に支援しています。

[ 2018年3月29日掲載 ]

導入事例 Gluth Systemtechnik GmbH様 (779 KB/A4, 2 pages)


【導入事例概要】
国名  ドイツ
業種 製造・技術
ハードウェア FUJITSU Storage ETERNUS AF250 オールフラッシュアレイ
PCサーバ FUJITSU Server PRIMERGY RX2540
ソフトウェア FUJITSU Storage ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser 16
ETERNUS SF Storage Cruiser Storage Cluster オプション

「高性能なETERNUS AF250により、最大5GBのCADファイルも以前の1/2の時間でアクセスできるようになりました。アクセス速度は我々開発者が業務を行う上でとても重要なポイントでした」

ITマネージャー Markus Windschüttl氏

【課題と効果】
導入前の課題 導入による効果
  • 大容量のCADファイルを開くまでの時間がかかりすぎるため、開発業務がスムーズに行えるITインフラ環境に整備したい
  • 高性能なETERNUS AF250の導入により、大容量CADファイルへのアクセス時間を1/2に削減
  • 万一に備え、災害対策を万全としたい
  • 既存のシステムの有効活用としてバックアップシステムに利活用し、Storage Clusterのフェイルオーバ機能により、仮想マシンの自動切り替え時間を25秒から4秒に大幅改善。4時間以内の復旧を保証した高可用性システムを実現

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導入の背景と課題

自動車産業向け特殊機械メーカーであるGluth Systemtechnik(以下、Gluth)は、数ある大企業サプライチェーンの一員として、強固で高信頼、高速なITインフラを必要としていました。実際に、中規模の機械エンジニアリング会社では、CADのファイルサイズが増え続け、個々のコンポーネントを構成する単一ファイルですら5GBに達するような状況が多く見られていました。

「中規模企業であっても、大手自動車メーカーと同様の設備を求め、高性能であることは当たり前のことです」と話すのは、Gluthのシステムを設計・管理するSippicom IT Solutions のChristian Sipmeier氏です。当時、Gluth のインフラ環境では、従業員がファイルを開くだけでかなりの時間を要し、生産性と利用満足度が著しく低下している状況でした。

そこでGluthでは、新たなインフラとして富士通製品を導入することに決定。その採用理由は、これまで使用してきた100台以上のFUJITSU CELSIUSをはじめ、以前のプロジェクトで導入していた富士通製のハードウェアの信頼性と堅牢性にとても満足していたからでした。

システムの概要と効果

Gluthは課題を解決するために、Intel Xeon®プロセッサを搭載したETERNUS AF250 オールフラッシュアレイの導入にあわせ、高速な16Gbit/sのファイバチャネルスイッチ、2台のPRIMERGY RX2540を導入し、VMware環境のインフラとして整備しました。これにより、大幅な性能向上を実現。以前は、大容量CADファイルを開くのに1時間を要していましたが、今回の高性能なITインフラ環境ではアクセス時間が1/2に削減。データベースはこれまでの3倍の速度で処理できるようになり、「待ち時間はもうなくなりました」とGluthのITマネージャー Markus Windschüttl氏は語ります。Gluthの重要なアプリケーションには、ERPシステムや、多数のCADプログラムが含まれています。本番環境の生産システムとテスト環境が同じインフラ上で実行されていても、1.9TB SSDが22本搭載された高性能なストレージシステムにより、システムの安定稼働を実現しています。

さらに、Gluthでは災害対策として、既存システムのETERNUS DX90をバックアップシステムに利活用し、Storage Clusterのフェイルオーバ機能により、仮想マシンの自動切り替え時間を25秒から4秒へと大幅に改善させました。これにより、障害発生時でも4時間以内の復旧を保証した高可用性システムを実現しています。

現状と展望

「あらゆるフラッシュストレージが小規模の企業でも採用できる手ごろなものとなり、中規模の企業では実際に採用される段階にきています」と話すChristian Sipmeier氏。さらに、スピードや価格だけではなく、現段階でのフラッシュの寿命も意識しておくべきだといいます。重要なのは、それが10年間継続して使用できるか、ということなのです。

一方Gluthは、市場で確実にシェアを獲得していくために、各製品の工場出荷前には厳しい品質検査を実施し、同時に従業員向けトレーニング並びに最新の建造技術・生産技術に対し、厳格な社内基準のもとで投資を行っています。

こうした経営的視点によりGluthは、今回の導入において、新しい仮想マシンが価値ある投資の兆しとして証明できるほどの、最高の性能向上が見られたといいます。具体的には、一つはCADファイルを迅速に開くことができれば、開発者の非生産的な時間が削減できた点。もう一つは現状のITシステムが以前よりも少ないサーバで稼働している点です。サーバ台数が3台から2台へ減ったことで、保守費用やライセンス費の両方が削減されました。さらに、既存システムを有効的に利活用させている点を挙げています。

最後に、Gluthはシステムの品質と安定性への信頼で採用したパートナーとしての富士通の評価を語ります。サーバやストレージによるシステムとしての提案、高性能なワークステーションや総合的なサービスの提案など、他社にはないプロバイダーとしての高い提案力を評価しています。また、実際に富士通が高効率で費用対効果の高いソリューションや迅速で優れたサポート力があるということ、そして、アウグスブルグに生産拠点を持つという点も大きいといいます。

「私たちにとって重要なことは、ドイツ国内からのサポートを全面的に受けられること、そして、私たちの要望を理解してくれている企業をパートナーとして持ち、連携できることでした」(Markus Windschuttl)。

【Gluth Systemtechnik GmbH様 概要】
設立 1989年
ホームページ http://www.gluth.de/新規ウィンドウが開きます

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

FUJITSU Storage ETERNUS AF series オールフラッシュアレイ
データの記憶媒体としてSSD のみを採用し、安定した高速処理を実現するオールフラッシュアレイ

関連情報

ソリューション

  • 事業継続・災害対策
    業務システムおよびデータの要求する保護レベルに応じ、ICT事業継続・災害対策の選択肢を豊富に提供