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Fujitsu

Japan

ETERNUS DX80 ディスクアレイにより、
極めて高い可用性とアプリケーション性能の向上を実現

TOX® PRESSOTECHNIK(トックス プレソテクニック)社 様 導入事例


TOX® PRESSOTECHNIK社様(以下、トックス プレソテクニック社)は、本社にある2カ所のデータセンターで、全拠点からアクセスされるSAP、CRMおよびCADシステムを運用していたため、かなりの管理工数を伴っていました。そこで富士通の統括的な仮想化ソリューションを導入。管理工数を驚くほど軽減し、すべてのアプリケーション性能の向上と高可用性を実現しました。

2012年2月27日掲載


【導入事例概要】
国名 ドイツ
業種 金属製品製造業
ハードウェア ストレージ:ETERNUS DX80, Brocade FCスイッチ
PCサーバ:PRIMERY RX300 S6, TX300 S6
ソフトウェア サーバ仮想化:VMware vSphere

「富士通システムベースの仮想化IT環境により、当社の管理工数は驚くほど軽減されました。それと同時に、SAP環境での業務が50%もスピードアップされ、驚くべき性能改善が果たせたことを嬉しく思います」。

導入前の課題   導入による効果
  • すべての拠点から24時間アクセスされる本社のIT環境を向上させたい
  • システム性能が向上、SAP環境は50%以上スピードアップ
  • 管理工数を削減し、業務を止めることなく保守作業を行いたい
  • 仮想化と高可用性システムにより管理工数の削減と業務無停止での保守作業を実現

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導入の背景

ドイツのヴァインガルテン市に本社を置くテクノロジー企業、トックス プレソテクニック社は、1978年TOX Powerpackage 製品ラインの開発から始まり、最初に、工業用薄板処理用の油空圧シリンダー製品を発売しました。最新モデルは押圧2,000kNまでの性能を提供しており、現在では、効率的な生産を支援する薄板部品の接合およびプレスシステムとして、世界的なリーディングメーカーとなりました。さらに、接合システムの分野でも、最新の技術を提供し、ナンバーワンの座を維持しています。

ドイツの本社には、世界にいる総勢約700名の従業員のうち、およそ320名のチームがあります。同社のグローバルネットワークは、お客様に、全サービスエリア内での技術的なアドバイスやサポート、さらに、生産設備の工作機械据え付けや調整に至るまで、すべてを提供しています。生産拠点は、ドイツ、中国、米国およびインドに置き、世界37カ国で多くのチームが活躍しています。

古くなったハードウェアと技術

トックス プレソテクニック社には、異なる防災地域にデータセンターが2カ所あります。
同社のIT環境は、ハードウェア使用年数が経過し(4~5年)、使用技術も古いものとなっていたため、社内や拠点から求められる性能向上や可用性の要件に、対応することができなくなっていました。また、重要なサービスが、すべてドイツのヴァインガルテン本社のサーバ上で運用されており、運用コストの増大に伴い、サーバの刷新を考え、IT環境全体の管理をシンプルにすることを検討し始めました。

「我が社では、米国、中国、インド、ヨーロッパなど、各拠点からアクセスされるSAPやCRM、CADシステムを本社で運用していました」とトックス プレソテクニック社のIT部、アルフレッド・メルレ氏。「その中でもSAP環境における性能には多くの問題があり、以前から使用しているシステムに、かなりの管理工数が必要でした」。

導入のポイント

仮想環境の構築によりIT環境がより堅牢に

トックス プレソテクニック社のIT環境は、50台の仮想サーバで構成されています。また、ミラーリングによる2カ所のデータセンターでは、生産システムとして計10台のサーバを使用していました。メルレ氏はグローバルな運用をしている同社のIT要件を次のように要約しています。「我々にとって高可用性に対する取り組みは、日頃からに重要な課題の一つでした。というのも、社員たちは、ヨーロッパ、米国およびアジアの各地で異なる時間帯に業務を行うため、データベースへのアクセスも24時間可能な環境が必要だからです」。

そこで、富士通の地域販売パートナー、TechniData IT-Service社は、サーバおよびストレージシステムにおいて包括的な仮想化プロジェクトを提案しました。

メルレ氏は、今回の提案の決定的なプラス要因として「高可用性」の実現を最も高く評価し、次のように語っています。「管理工数を削減し、業務を止めることなく、保守作業を行うことができます。データのバックアップや保護だけでなく、データ複製などの重要なプロセスもかなり簡素化されました。そしてシステム全体として脆弱性が低減しました」。

導入の効果

ストレージ管理を単純に

今回の仮想化プロジェクトでは、VMware環境のサーバ仮想化基盤として、効率的で拡張性のある6台のPRIMERGYを配備し、6コアのCPUと96GBのRAM搭載で必要な性能を提供しました。また、メインメモリは192GBまでフレキシブルに拡張でき、ドライブベイにはSASディスクドライブ、SATAディスクドライブあるいはSSDを最大12台搭載できます。
さらに、万が一、トックス プレソテクニック社のメインデータセンターが、予防措置を講じたにも関わらず、障害や災害にあったとしても、フェイルオーバ機能によってミラーリングされたストレージシステム(ディスクアレイ)へのアクセスが継続されます。これは、ETERNUS DX80 ディスクアレイとストレージ仮想化製品の組み合わせにより実現し、すべての物理記憶装置の一括監視 / 管理と、恒久的なデータミラーリングを行うことができます。 「ETERNUS DX80とストレージ仮想化製品の組み合わせは、極めて高い可用性と高速レスポンスを実現してくれます。また、これらの機能によって管理者の作業が簡素化されたことは明らかです」とメルレ氏は指摘します。

同社のIT部門は、今回のプロジェクトを立ち上げる前に他社ストレージシステムを含め綿密な比較を行いました。「その中でも富士通がトップでした」と語るメルレ氏。
24TB構成のETERNUS DX80を2台導入した同社は、ETERNUS DX80の最大容量が現状の10倍となる240TBまで拡張できることに大変満足していました。「しかし、最終的に私たちを納得させたのは、素晴らしいハードウェア品質と提案力の質の高さです」とメルレ氏は嬉しそうに語りました。

SAP環境の性能アップ

新しいIT環境を導入してから運用後、わずか1週間でトックス プレソテクニック社のIT部門は、社内で嬉しい報告をすることになりました。
「仮想SAPシステムにWindows 2008 R2 serverおよびMicrosoft SQL 2008 R2データベースを導入して以来、はじめてデータベースのサイズが1/4になりました」。
性能の強化はそれだけに留まらず、「ETERNUS DX80とストレージ仮想化製品の組み合わせにより、素晴らしい結果を得ることができました。SAPコンサルタントによると、これまでシステムの反応時間は平均500~600ミリ秒ですが、今回の新しいIT環境では、一日中平均200~230ミリ秒を記録しました」。と記録破りの数字になったことをメルレ氏は語っています。

TOX® PRESSOTECHNIK(トックス プレソテクニック)社 様 導入事例 概要
設立 1978年
所在地 ドイツ
URL http://www.tox-en.com/Open a new window

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